スペシャルインタビュー|鈴木茂
2026.9.15
「高田漣 presents アコースティックギターセッション at 銀座 Vol.2」を前に、鈴木茂氏に聞く
アコースティック・ギターの豊かな音色を心ゆくまで堪能できるイベント「高田漣 presents アコースティックギターセッション」。その第2回が、2026年10月9日(金)、東京・銀座のヤマハホールで開催される。ホストはもちろん、マルチ弦楽器奏者として多彩な活動を続ける高田漣氏。ゲストには、俳優としての活動に加え、音楽家としても独自の表現を続ける佐野史郎氏と、日本を代表する名ギタリストの鈴木茂氏を招き、他では聴くことができない特別なセッションを展開する。
今回、ゲストの鈴木茂氏にお越しいただき、ライブに向けたアコースティックでの音作りのポイントや、イベントの見どころについて語っていただいた。

エレクトリックの名手である鈴木茂さんが、アコースティック・ギターの魅力を届けるライブに登場するということで、ワクワクしているファンも多いと思うのですが?
「やはり僕に対しては、アコースティック・ギターというよりもエレキ・ギターのイメージを持つ方が多いと思うんです。その僕が、アコースティック・ギターを弾くとどういう音がするのか──そこのところを、聴いていただけたらと思っています」
10月のイベントでは、実際にどんなことをやろうと考えていますか?
「まだこれから決めていくところが多いのですが、可能性としては3人でオーソドックスなジャム・セッション的な“コードで遊ぶ“やり方もあるだろうし、この企画に合った曲が見つかれば、それを3人で演奏してみたいなと思っています」
今回の見どころの一つは、異なる個性を持つ3人の共演だと思います。鈴木茂さんは、ホストの高田漣さん、そしてゲストの佐野史郎さんとこれまでに何度か共演されていますよね?
「二人とは、それぞれに何度も一緒に演奏したことはあるんですけど、3人一緒にということは多分なかったと思うんです。だから、今回この3人でどういう形のライブになるのか、僕自身ちょっと楽しみにしています」
今度のライブで使用する予定のギターを選んでいただきましたので、その感想を聞かせてください
「僕が選んだのはサイド&バックがマホガニーのモデル(ヤマハFG9 MX)で、試奏してみたところ、このギターは耳元にダイレクトに音が届くので、演奏しやすいと感じました。音が非常にストレートだし、クリアですね。もう一本、サイド&バックがローズウッドのモデル(FG9 RX)も試してみました。こちらも悪くないので、当日はどちらかのギターを使ってラインアウトで信号を出して、それをレフト・センター・ライトに分けて、センターはエフェクトがかかっていない状態、両脇は100%ウェットで出力しようと思っています。そうすると、空間的な広がりがとても気持ちいいんですよ。そこに生音を混ぜるかどうかはまだわからないけれど、そういった形で演奏しようかなと思っています」
イベントは見どころが多くなりそうですが、やはり鈴木茂さんがどのようにアコースティック・ギターにアプローチするのかは、とても気になりますし楽しみなポイントです。
「僕はいわゆるスリー・フィンガーのような奏法はそれほどやりませんが、例えばリズムを刻むような時にアコースティック・ギターって、やっぱり凄くいいんですよ。それからアコースティック・ギターはフォーク・ソングやカントリーのイメージがあるかもしれませんが、いわゆるデジタル・ポップの中に入れても面白いんです。自然なイメージを連想させるアコースティック・ギターの音色は、アンサンブルの中でとても重要な鍵になっているんですね。そういうアコースティック・ギターの良さを伝えたいと思います」
ありがとうございました。最後に、この記事を読んでイベントを楽しみにしている方々へ、メッセージをお願いします。
「当日は、アコースティック・ギターでもこういう音が出せるんだというところを、ここでしか聴くことができないセットリストでお届けしたいと思っていますので、ぜひご覧ください!」
エレクトリック・ギターのトップ・プレイヤーである鈴木茂氏が、アコースティック・ギターを弾く姿を堪能できる機会は、そう多くはない。いったいどんなサウンドを奏でるのか、また、氏が関わってきた名曲の数々をアコースティック・バージョンで聴くことはできるのか。さらに、高田漣氏、佐野史郎氏という個性豊かな二人とのケミストリーにも期待が高まる。一音たりとも聴き逃せない「高田漣 presents アコースティックギターセッション Vol.2」、ぜひ体感してほしい。
インタビュー・文:井戸沼尚也
次回公演情報
2026年10月9日(金) 高田漣 presents アコースティックギターセッション at 銀座 Vol.2
会場:ヤマハホール
出演:高田 漣、佐野 史郎、鈴木 茂

