【導入事例】株式会社スタジオギャップ 様 / ライブ配信・音響・照明・コンテンツ制作 / 愛知
Japan/Aichi Feb. 2025・Jul. 2026
「映像・音響・配信の最前線へ──スタジオギャップが「DM7」「DM7 Compact」を選んだ理由
名古屋に拠点を構える株式会社スタジオギャップは、コンテンツ制作、ライブ配信、そしてイベントの技術業務などを手掛ける総合型のコンテンツ制作会社です。このたびスタジオギャップにヤマハのデジタルミキシングコンソール「DM7」「DM7 Compact」が導入されました。
その選定理由や使い勝手などについて、株式会社スタジオギャップの代表取締役 杉山氏と、チーフエンジニア 横川氏にお話をうかがいました。
スタジオギャップは、どのような会社でしょうか。
杉山氏:
弊社は中部地区を中心に企業や製品のCMやクリエイティブの制作、ステージの音響・照明・映像、さらにネットワークを活用したスタジオや会議システムなどのプロデュースを手掛けています。クライアントは自治体や地域、企業など様々で、依頼内容も多種多様ですが、それぞれが持つご意向や個々の問題をじっくりと伺い、ワンストップで対応できる体制を構築しています。
これまではどんなミキサーを使っていたのですか。
杉山氏:
創業当時はアナログ卓を使用し、仕事内容に応じて様々な機器をその都度組み合わせていました。そのため接続に起因するトラブルもありましたし、仕込みに時間もかかっていました。その後ヤマハのデジタルミキシングコンソール「CLシリーズ」を発売のタイミングで導入しました。「CLシリーズ」の導入理由は多彩な機能を搭載していた点とDante対応です。弊社はポストプロダクションやサーバーを自社で構築しており、ネットワークの知見を持っているので、Danteの導入もスムーズに行うことができました。
このたび「DM7」「DM7 Compact」の導入をきめた理由を教えてください。
杉山氏:
「CLシリーズ」の導入から10年を経たので更新が必要でした。加えて「DM7」に搭載されている最新機能を使いたいと考えました。最近は複数の場所をつないで相互に音や映像をやりとりするような複雑な案件が増え、音響機器の構成も複雑化していました。最新の「DM7シリーズ」ならそのような案件でも対応できそうだと考えました。
導入してみて「DM7」「DM7 Compact」はどのように運用していますか。
杉山氏:
様々な用途で使っています。たとえば地域のお祭り、ダンスフェス、展示会、屋外イベントなどの音響業務、さらにYouTubeなどのインターネットライブ配信や、2会場同時イベント、Zoom、Teams、Webexを使った双方向カンファレンスなど配信も合わせた業務で活躍しています。特に複数会場をつなぐような現場ではこれまで複雑だったシステムが非常にシンプルに構築できるようになりました。
コンテンツ制作における収録やミキシングでも「DM7」を使っていて、Dante経由のマルチRec機能などのおかげで作業効率が大幅に向上しています。
また、ホールや劇場へ音響や映像機器を持ち込む場合でも、ホールのミキサーやスピーカー設備を使うことがあります。その際、持ち込みの機器をホールのミキサーに接続するためのリレーポイントとして「DM7 Compact」とI/Oラックの「Rioシリーズ」を活用することがあります。
音響や映像・配信・記録などをまとめて受け持つ場合、持ち込みの機器類はワイヤレスマイク・音源・動画再生・配信音声・リモート出演回線・録画・マルチ録音など、ホール側へ接続する音声回線は数十chに及びます。ミキサーエンジニアはホールごとに異なるシステム環境でオペレーションしますが、急な機器変更やトラブルが発生すると本番進行に専念できません。
そこで、ホールのミキサーとの接続を「Rioシリーズ」でアナログ接続し、持ち込みの音響や映像機器もDanteで「DM7 Compact」に集約します。そうすることで搬入前に「DM7 Compact」でDante機器のマウントやレベル合わせを済ませられ、現地での仕込み時間が大幅に短縮できます。機器の変更や不具合時の対応もホール側のミキサーに影響を与えずバックエンドで対応できるので、ミキサーエンジニアの負担軽減とシステム全体の信頼性向上に貢献しています。
「DM7」だとノイズ除去やマルチコンプなどの高度な加工もできるのでメリットはとても大きいですね。
「DM7」「DM7 Compact」は、どうやって使い分けているのですか。
杉山氏:
大きなホールなど設置スペースに余裕がある現場は「DM7」を、カンファレンス会場などの設置場所に余裕がない現場では「DM7 Compact」を使います。特にインターネットのライブ配信の現場は映像機材が大量に並ぶので「DM7 Compact」と、離れた場所に拡張コントローラー「DM7 Control」を置いてリモートフェーダーとして使うことが多いですね。横川はよく「DM7 Compact」を使っています。
横川さんはなぜ「DM7 Compact」を使うことが多いのですか。
横川氏:
私はよく「DM7 Compact」を使っているんですけど、「DM7」との違いは主に画面やフェーダーの数、本体のアナログ入力の数だけで、機能的にはほとんど変わらないので「DM7 Compact」を使うメリットは大きいです。
「DM7 Compact」の使い勝手はどうですか。
横川氏:
「DM7 Compact」はサイズがコンパクトなので、必要な機能が手元で完結できて使いやすいです。また画面がCLより大きいので、それも助かります。特にEQの操作性がいいですね。タッチパネルによる操作に加え、画面下部のノブで直接操作できるため、直感的でスピーディーな調整が行えます。
よく使う機能はありますか。
横川氏:
会議やパネルディスカッションなど複数人が同時に発言する現場では「Dan Duganオートマチックミキサー」が便利です。また配信の仕事ではマイクに入り込む空調ノイズを自然に低減できる「Portico 5045」をよく使います。最近、学校行事では会場に入りきれない保護者や遠方に住む祖父母向けにリアルタイムでイベントを配信する需要が高まっています。こうしたニーズに対して、このプラグインは非常に有用です。
杉山さんは「DM7」のどんな機能を使っていますか。
杉山氏:
私は「Broadcast Package」に付属している特定のチャンネルの音声だけをバスから抜くことができるミックスマイナス機能をよく使います。たとえばオンライン配信とリアルのハイブリッドイベントで、オンライン配信からの参加者が質問をして会場の登壇者がそれに答える場合、オンライン側の声がエコーのように回ってしまうことがあります。その現象を抑えるためには、オンライン側へ送るバスからオンライン側からの音を抜くのですが、今までその設定がかなり面倒でした。でも「DM7」のミックスマイナスの機能なら素早く設定することができます。
今後「DM7」「DM7 Compact」を使ってやってみたいことはありますか。
杉山氏:
「DM7」「DM7 Compact」はほとんどの操作がPCからネットワーク経由で行えますから、例えばスタジオや収録ブースを遠隔で操作できると思います。いずれはそんなことにもチャレンジしたいですね。クライアントの要望はその時々や状況によって変化しますが、それに柔軟に応えるツールとして「DM7」「DM7 Compact」は強い味方になると思います。今後のアップデートにも大いに期待しています。
本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。
株式会社スタジオギャップ Webサイト
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