DSP-Z7 AVアンプ 生産完了品

高音質を支えるZ11譲りのAdvanced DBコンストラクション

音質に悪影響を与える電気的ノイズと機械振動を効果的に抑え込むセンターフレーム付きのDB(ダブルボックス)コンストラクションにDSP-Z11の設計思想を踏襲したH型クロスフレームを採用し、更に強固な構造を実現。また、DSP-Z11の「DAC on Pure Ground」コンセプトに基づき、アナログ入力とDACのグランド間インピーダンスを改善、さらにアナログ~デジタル間の相互干渉を排除したローノイズ電源技術を盛り込むなど、Zシリーズにふさわしい独自のコンストラクションを継承しています。

全信号対応ピュアダイレクト、ウルトラロージッターPLLなどHDオーディオのための高音質設計

192kHz HDコンテンツを含むすべての入力信号フォーマットに対応したピュアダイレクトモード、また、HDMIを含めた全てのデジタル入力音声に対してジッターを低減し、音質の向上を図るウルトラロージッターPLL回路を搭載。HDオーディオを含むデジタル伝送に対する高音質対策を徹底しました。フロントバイアンプ駆動*対応の完全ディスクリート構成7chパワーアンプ、DSDダイレクト入力対応192kHz/24bitDAC、専用カーボンシース・ブロックケミコンや音響コンデンサー、金メッキを施したスピーカーターミナルをはじめとするZ7専用パーツを投入したハイレベルなサウンドチューニングなどと合わせ、高解像度でデリケートなHDオーディオ信号のクオリティを損なうことなく忠実に再生します。ピュアダイレクトモードはオーディオソースのみならず、映像系ソースにも活用できます。

*フロントバイアンプ駆動にはバイアンプ(バイワイヤリング)対応スピーカーシステムが別途必要です。

立体的な空間再現力を飛躍的に向上させた、リアプレゼンス専用プリアウト装備のシネマDSP³(キュービック)モード

本機にはリアプレゼンス信号専用のプリアウト端子を装備、外部パワーアンプを組み合わせることによって9.1ch音声を出力することが可能*。さらに9.1ch音声出力時においては、HDコンテンツの情報量に対応するリアルでナチュラルな臨場感を実現したシネマDSP-plusに、空間の「高さ」方向の音場データを新たにプログラミングすることで空間再現力を飛躍的に向上させたシネマDSP³(キュービック)を新たに搭載。ホールやライブハウスなどの実測系プログラムでは天井や床の反射音によって生まれる上下方向のグルーブ感を、また映画再生用プログラムにおいては画面に引きこまれるような、立体的でエキサイティングな表現が家庭で楽しめるようになりました。

*9.1ch再生は5.1ch+フロント/リアプレゼンス使用時のみ可能です。

PReP™や画質調整機能を搭載した単体ビデオプロセッサーレベルの映像処理回路

外付けの単体ビデオプロセッサーに匹敵する高画質処理を目指し、その映像処理の根幹となるビデオプロセッサーにはアンカーベイテクノロジー社の高性能チップ(ABT2010)を採用。基本機能であるアップスケーリングの高性能化に加え、外部機器で処理されたプログレッシブ信号に対しても本機内で一旦インターレース信号に戻すことによって適正なI/P変換の再処理を行えるPReP™(Progressive ReProcessing)やSDコンテンツのような低解像度の信号に対して鮮鋭度を向上させ、ハイビジョンのようなクッキリ感を楽しめるディテール強調機能・エッジ強調機能、また近年の動画コンテンツ特有のMPEGノイズを除去する機能などを含む画質調整機能を搭載しています。また本機はI/P変換の主要機能である動き適応処理・フィルム検出、マルチケイデンス検出全てをSD信号・HD信号ともに対応しており、あらゆるコンテンツで最適なI/P変換を実現します。これら新機能はアナログ入力のみでなく、HDMI入力に対しても処理が可能であり、まさに外付け単体ビデオプロセッサーに匹敵する機能・性能を実現しました。もちろんアナログ信号に対しても妥協なく、3次元Y/C分離やフレームTBC(Time Base Corrector)も搭載。HDMI時代を迎えてさらに重要度を増すAVアンプの映像クオリティを基本から見直し、フルHDからアナログまで、すべての映像コンテンツの品位を最大限に活かします。

機器間のリンク操作に対応した5入力2出力のHDMI端子

1080p対応ビデオアップスケーリング、ディープカラー(36bit)&x.v.Colorおよび1080p/24Hzに対応したHDMI入出力端子(入力5系統、出力2系統)を装備。計5系統のHDMI入力端子のうち1系統はフロントパネルに装備され、2系統の出力端子は同時出力が可能。さらに大手AVメーカーのテレビ/レコーダーと連携*。本機とHDMI接続することで、主要操作をテレビ(レコーダー)側リモコンで行えます。また、HDMIによるリンク機能を使用した時のスタンバイ状態における待機時消費電力を約1.5Wまで抑えました。

*本機でテレビの音声をお楽しみいただくためには、HDMIケーブルのほか、光デジタルケーブルでの接続が必要です。

「角度測定&マルチポイント計測YPAO」など、視聴環境最適化のための多彩な機能

理想のシアター空間をフルオートで実現する視聴環境最適化システム「YPAO」(Yamaha Parametric Room Acoustic Optimizer)は、フラッグシップ機のDSP-Z11で搭載された角度計測&マルチポイント計測対応型に進化。視聴ポイントから見たスピーカー設置位置までの角度(位置関係)と距離、複数の視聴ポイントでの計測結果を総合的に評価することで調整精度を高め、最適な視聴環境を拡大しています。さらに、聴取音量に応じたダイナミックレンジのコントロールに加え、新たに周波数特性の補正にも対応したA-DRC(Adaptive Dynamic Range Control)を採用。選択されたサラウンドプログラムに応じてDSPレベルを最適値にコントロールするA-DSP(Adaptive DSP Level)技術の採用と合わせ、視聴スタイルにかかわらず常に最適な臨場感でシアター再生をお楽しみいただけます。

インターネットラジオやUSBメモリー、iPod、Bluetooth®機器など多彩なメディアを再生

DLNAに準拠し、Windows Media Player Ver.11などのミュージックサーバーを利用してお手持ちのパソコンに保存された音楽ファイルをホームネットワークを経由して再生することができます。Windows Vistaにて採用されているWindows Rally技術にも対応しています。また、USB端子が計2系統(前面/背面)装備されており、音楽ファイルが保存されたUSBメモリーやUSB対応の携帯音楽プレーヤーを前面USB端子に接続したり、iPod用ユニバーサルドック「YDS-12」(別売)を背面の専用端子に接続することで、お手持ちのUSB機器やiPodの再生・操作が本機のGUIオンスクリーン機能およびリモコンを使って行えます。本機のGUIオンスクリーン機能は新たにiPodのアルバムアート表示機能(YDS-12使用時)や通常画面に重ねて表示するオーバーレイ機能を装備し、より使い勝手が向上しました。また、Bluetooth®オーディオレシーバー「YBA-10」(別売)を接続すれば、パソコン(Windows/Mac両対応)や音楽ケータイなどに内蔵されたBluetooth®機能を活かし、音楽などの音声コンテンツを手軽にワイヤレス再生できます。さらに、これらの圧縮音楽ソースをより楽しく、迫力満点に聴けるミュージックエンハンサーも搭載するなど、さまざまな音楽の楽しみ方を提案します。

※インターネットラジオサービスは事前の通知なく変更または中止される場合があります。

AVアンプの設定をカスタマイズし、快適に使いこなせるインテリジェント・システムメモリー

ますます多様化、重層化するAVアンプの設定をユーザー自身の使用スタイルに応じてカスタマイズできるインテリジェント・システムメモリーを装備。また、オーバーレイ方式の新GUI(日本語を含む6カ国語に対応)によるオンスクリーン表示を見ながら、映像画質調整はもちろん、入力ソースと最適なサラウンドプログラムの組み合わせを確認・登録し、また簡単に呼び出せるので、視聴したいコンテンツの内容や時間帯に合わせたきめ細かな設定変更が楽しめるほか、本機ではシステムメモリー機能を活用し、最低限のボタン数で操作が行える簡易リモコンも装備し、AV機器の操作に不慣れなご家族も簡単な操作で本機の高機能を存分に引き出していただけます。

その他の機能・特長

●鑑賞する作品に最適な音場が直感的にお選びいただける22種類の豊富な<シネマDSP-plus/シネマDSP³>サラウンドプログラム ●後ろのスピーカーを設置できない環境でも本格サラウンドの臨場感が楽しめるバーチャルシネマDSP ●5.1ch再生がお手持ちのヘッドホンで楽しめるサイレントシネマ ●ダイアログ・リフト機能 ●リップシンク ●アナログダウンミックス ●MMフォノイコライザー