音楽を愛し、音楽を楽しむ心が感動を生む Duoエレクトーンとクラリネットによる

「LOVE MUSiC」企画のひとつ、「Duoエレクトーンとクラリネットによる」は、2009年3月10日にエレクトーンシティ渋谷協賛のもと行われました。出演は宇澤とも子(エレクトーン)相良麻衣子(クラリネット)の二人。宇澤は、国立音楽大学を中退したのち、自分の音楽を見つめ直し、音楽活動を展開中。

相良は、2009年東京藝術大学を卒業し、秋からはパリ音楽院への留学が決まっている若手奏者です。

エレクトーンとクラリネットによる演奏は、シューマン「アダージョとアレグロ」、ドビュッシー「第一狂詩曲」、レーガー「クラリネットソナタ」、J.コズマ「枯葉」、柏木玲子さんの「Wondering with Dreams~ 夢を想いて~」。オリジナル作品では、エレクトーン独自のもつ機能を駆使した、空間的音楽作品をはじめとしたオリジナル作品。またクラリネットとエレクトーンのアンサンブルの為に書かれた二つの新曲、アンコールにはピアソラ「リベルタンゴ」を演奏しました。

プログラムはクラシック音楽だけにとどまらず豊富な内容でした。トークも交え会場からの笑いもあり、和やかに行われました。お客様からも、「とても楽しかった、エレクトーンに対する見方が変わった」と心温まるメッセージも多くいただきました。

この企画は、宇澤とも子が2008年に立ち上げたプロジェクト「LOVE MUSiC」の第1回目です。エレクトーンは電子楽器ですが、人間が演奏するという行為を伴う楽器です。同じ電子音楽でも、事前にすべてをプログラムして行われる音楽とは意味合いもまた異なってくるのではないのでしょうか。エレクトーンの身体性は、生楽器と同じく人間の心が“その音そのもの”を操るのです。「音楽を愛し、音楽を楽しむ心が感動を生む」ということを演奏をとおし、伝えていきたいです。

「LOVE MUSiC」をはじめとして、エレクトーン音楽をより多くの人に聴いてていただくために演奏の力を蓄え、これからもさまざまなプロジェクトを開催していきたいと思っています。

キーボーディストコンポーザー 宇澤ともこ

エレクトーン演奏/宇澤ともこ

2009年3月10日 エレクトーンシティ渋谷