蘇るエレクトーンモードVol.2 ~あのサウンドを再び '80s ~

エレクトーン50年の歴史的モデルを演奏しその当時の音楽を振り返ろう、という企画の第2弾。今回は1980年代を採りあげた。客席中央にD-700('80~'83:発売年、以下同)、C-301('82~'84)、FS-30('83~'88)、FX-20('83~'87)、HX-1('87~'92)、HS-8('87~'92)の6台が六角形に置かれた。

演奏するのは東京のデモンストレーター、高木佳子とおぎたひろゆきの二人。「セーラー服と機関銃」「贈る言葉」「未知との遭遇」「E.T.のテーマ」等々80年代の和・洋ヒット曲が次から次へと演奏された。さらにテーマ別に「魔女の宅急便」等アニメの主題歌、「ギンギラギンにさりげなく」等アイドルの歌と続く。舞台正面のスクリーンには「ルービックキューブブーム('80)」「テレフォンカード発売('82)」「東京ディズニーランド開園('83)」「元号が平成に('89)」など80年代の出来事・事件が写真とともに映し出され、忘れていた記憶が蘇る。

ゲストコーナーでは劇団四季で活躍した花木さち子が「松田聖子レパートリー」をたっぷり聴かせ、続いて、三原善隆登場。HS-8と最新STAGEAで「ナイト・ライダー」を。さらに「君の瞳に恋してる」を演奏。圧巻であった。

第二部では、おぎたが憧れていたという窪田宏の「エレクトリック・フューチャー」をFX-20で演奏。高木は「ワン・ラスト・フェアウエル」等々を当時の楽器機能を説明しながら演奏しオールドファンを喜ばせた。もう一度、花木が登場。ホイットニー・ヒューストンの「オール・イット・ワンス」を抜群の声量で聴かた。

後でわかったことだが、花木さち子は故・平吉毅州氏の娘さん。平吉氏といえばエレクトーン誕生当初、数々のメトード、アルバムの編曲・編集を手がけた作曲家である。エレクトーン50周年記念にふさわしいエピソードが加わった。

(上から)写真1:高木佳子|写真2:おぎたひろゆき|写真3:ゲストの花木さち子|写真4:ゲストの三原善隆

2009年7月26日 エレクトーンシティ渋谷