窪田宏「FUTURE of MIND」 30th Anniversary Special Live

窪田宏がプロ・プレイヤーとして活動を始め30周年を迎えた。デモンストレーターに始まり、財団プレイヤーとして演奏活動のみならずアレンジ集やアルバムを多数発刊。その活躍は目覚ましい。最近はKK JAMやTRIXのキーボーディストとして各地をかけめぐり大忙しである。そんな中、自らの30周年スペシャルライブがエレクトーン誕生50周年と絡めてエレクトーンシティ渋谷で催された。

まずは、FX-20で「The Electric Future」を演奏。窪田の代表作である。そしてシャカタクの「Night Birds」を。FX-20にはさまざまな想い出があると言う。続いてD-700に移動し「Funky Town」を立奏。窪田には“追っかけファン”が多い。長年のファンは昔を懐かしみながら、若い人たちは滅多に聴くことのできない窪田のエレクトーン・ソロ演奏に聴き入っていた。

EL-900mでは松田昌作曲の「New York Passion Street」を窪田アレンジで演奏。そして舞台のSTAGEAへ。オリジナル曲を2曲。

そして休憩に入ったのだが、舞台スクリーンには、20年程前、この「エレクトーンシティ渋谷」が「エピキュラス」と言われていた時代に収録された録音風景の映像が流された。窪田が若い! 本人は恥ずかしがっていたが聴衆は大喜び……。演奏は昔からダイナミック・大迫力である。

第2部はジャズ系の3曲が並び、「実は、ゲストが…」と呼ばれて登場したのが鷹野雅史と富岡ヤスヤ。尚美の後輩である。さらにヤマハ音楽院同期の川田祐子も登場。馴染みの深い4人が揃い、学生時代に窪田が作ったというメロディーを川田が紹介し、4人でのアンサンブルが完成した。

最後は「オリジナル・メドレー」を熱演。アンコールは「Road Star」。鳴りやまぬ拍手の中、コンサート終了となった。

エレクトーンシティ渋谷・記

(上から)写真1:FX-20は想い出深い楽器と語る。|写真2:30周年を迎えた窪田。最新のサウンドをSTAGEAで披露。|写真3:サプライズで富岡ヤスヤ、鷹野雅史、川田祐子が加わりアンサンブル。

2009年11月1日 エレクトーンシティ渋谷