電子オルガンでしかできない音楽を目指して 鈴木弥生・千葉祐佳 電子オルガンデュオリサイタル

去る2013年7月7日、和光大学ポプリホール鶴川にて「鈴木弥生・千葉祐佳 電子オルガンデュオリサイタル」を開催いたしました。

昭和音楽大学出身である私たちは、卒業後、おのおの演奏活動をしてきましたが、昨年度の「川崎フロンターレ新体制発表会」にて初めて共演し、お互いの経験をステージで重ね合いたいと感じ、二人でのリサイタル開催を企画しました。

選曲にあたり、お互いの持ち味を発揮できるプログラム、また、再現音楽を超えた電子オルガンでしかできない音楽を創り上げることを目指し、一部では、打楽器の賛助をいただきラヴェルの「スペイン狂詩曲より 祭り」、他2曲を電子オルガンデュオにて演奏しました。

二部では、オペラやミュージカルでの共演楽器としての活躍にも注目し、ソプラノ山邊聖美氏、バリトン大塚雄太氏をお迎えし、オペラ『電話』とアリア4曲を上演しました。

全プログラム、指揮者を立てず、室内楽的アプローチでの上演でしたが、稽古を重ね当日は息の合った演奏をすることができました。電子オルガン、音楽関係者だけでなく、電子オルガンの音を初めて聴かれる方にもたくさんご来場いただきましたが、お客様の反応がステージ上にも届き、音楽を通して楽しい時間を共有できたように感じています。表現力、技術力の高さや音楽性を評価するお言葉もいただき、大変うれしく思います。今回のように、少ない奏者でも充実したサウンドをお送りすることができ、電子オルガンの可能性を充分にアピールできたのではないでしょうか。

このリサイタルでの経験を生かし、電子オルガン界に留まらず、他分野にわたり活動していきたいです。

最後に、開催にあたりご支援ご協力いただいた皆様、ご来場くださった皆様に心より感謝申し上げます。

鈴木弥生・千葉祐佳

二部オペラより。エレクトーン演奏/鈴木弥生、千葉祐佳

2013年7月7日 和光大学ポプリホール鶴川