「ねこふんじゃった」のいろいろ 親子で楽しむ動物コンサート

誰もが知っている「ねこふんじゃった」と日本を代表する作曲家・團伊玖磨の動物を題材にした「童謡」。この二つを親子で楽しめるように…という企画のもと、さまざまな演奏者が集い、子どもたちの夏休みに行われたこのコンサート。まずは「ねこふんじゃった」のテーマをもとにアレンジされたエレクトーンによるオープニングで幕が上がりました。世界中で親しまれているこの曲の各国での呼び名やおもしろエピソードを雨宮知子が語り、楽譜も出版されている「ねこふんじゃった」のドイツ版「ノミのワルツ」を田中悠一郎がピアノで演奏。ほかにも演奏者自らがアレンジを施し、ピアノでは川村奈美子が、エレクトーンでは長谷川幹人がそれぞれ演奏。さらには応募により集まってくれた「私流ねこふんじゃった」を披露してくれる子どもたちも数名登場し、出演者と会場が共に楽しみ作り上げていく、なんとも温かな雰囲気となりました。

二部では「ぞうさん」「やぎさんゆうびん」「おつかいありさん」などポピュラーな童謡を、地元軽井沢で活躍する合唱団と共に演奏。エレクトーンによるBGMと語りを交えながら十数曲が演奏されました。またウィーンで活躍のソプラノ、三谷結子も親子で出演し童謡や動物を題材にしたウィーン民謡、オペレッタのアリアを披露。エレクトーンとの共演で会場全体も盛り上がりを見せました。

コンサート最後は童謡「ぞうさん」を出演者全員と客席の皆様とが一体となって歌い、一貫したテーマとそれぞれの分野で活躍する多彩な出演者により、文字通り親子で楽しむコンサートとなり幕を閉じました。

●出演者:池慎弥(司会)、雨宮知子(お話・うた)、川村奈美子(ピアノ)、田中悠一郎(ピアノ)、三谷結子(ソプラノ)、軽井沢童謡唱歌を歌う会、コーラス山鳩(共に合唱)、長谷川幹人(音楽監督・エレクトーン)

エレクトーン演奏家/長谷川幹人

エレクトーン演奏/長谷川幹人

2015年7月30日 軽井沢大賀ホール