ピアニスト米津真浩と共演!大畑莉紗Electone Recital Vol.3 〜想いを込めて〜

昨年のリサイタルから1年半。3回目となる今年は、初のゲストにピアニスト米津真浩氏を迎え「2つの鍵盤から生まれる壮大なクラシック」をテーマにお送りしました。

第1部はエレクトーンソロ。今回は、エレクトーンの醍醐味でもあるアレンジに力を入れた作品をたくさん聴いていただきたいと思い、耳馴染みのある曲を中心に構成しました。

ソロの中で一番力を入れて取り組んだ、ドヴォルザーク作曲「Four seasons~交響曲第9番 第2楽章より」は、四季をテーマにし、それぞれの美しい情景が浮かんでくるようなアレンジを心掛けました。シンプルなメロディーを季節ごとに違った展開で発展させることや、和声付けに一番こだわりました。さらにエレクトーンならではの電子音やリズムを加えることで、より世界観を表現しました。クラシックには美しいメロディーがたくさんあるので、そういった曲をどんどんアレンジしていくことが今の目標です。

第2部はピアニスト米津真浩氏が登場し、リスト作曲「ハンガリー狂詩曲第2番〜エレクトーンとピアノのための」を演奏。ピアノ版、オーケストラ版の楽譜を読みこんで、どうしたら上手くお互いの良さを引き出せるのかを徹底的に研究しました。“どのパートをピアノで弾くとオケと上手く溶けこむのだろう”“全体的に高音が多すぎない?”など、お互いに意見を出し合い作品を作りあげていきました。ここまで細かく調整できるのもエレクトーンの良さだなと改めて感じました。

このコンサートのメインでもある、ラフマニノフ作曲「パガニーニの主題による狂詩曲」は、いつかピアノと共演するならこの曲と決めていたほど大好きな曲です。米津さんの素晴らしいテクニックはもちろん、ダイナミックなサウンドに引き込まれ、一緒に演奏していてとても興奮しました。

お客様からの「エレクトーンってこんなに面白い楽器なんですね!もっとたくさん聴いてみたいです!」という声をいただいたので、今後もさまざまな楽器と共演していきたいです。

エレクトーン演奏家/大畑莉紗

2017年11月12日 エレクトーンシティ渋谷