復興への祈りを込めて 第4回 熊本復興支援 チャリティコンサートin東京

今回で4回目となるこのチャリティコンサートは、2016年4月に発生した熊本地震の復興支援を目的に、熊本にゆかり所縁のある音楽家が集まり、東京熊本県人会主催のもと開催されている公演です。以前コンチェルトで共演させていただいた熊本出身のピアニスト原美千代さんのお声掛けにより、初めて私も参加させていただきました。

復興支援というコンセプトに合わせ、ジェラルド・フィンジ「ピアノと弦楽のためのエクローグ」をピアノ原美千代さんとのデュオ、デイヴィッド・フォスター&キャロル・ベイヤー・セイガー「The Prayer」をソプラノ赤池優さん、テノール大澤一彰さん、ピアノ原美千代さんとのアンサンブルでお届けしました。どちらも癒しが感じられる温かい曲、復興への祈りを乗せ、心を込めて演奏しました。

ピアノ、歌だけでなく、合唱や三味線など編成もジャンルも本当にさまざまなラインアップが楽しめるチャリティコンサート。エレクトーンが参加するのは今回が初めてとのことでしたが、お客様や県人会の方々から「会場が深い音楽に包まれ、素敵でした」「エレクトーンが入ることで音に厚みが出て、感動しました」などのありがたいお声をいただき、本当にうれしかったです。

プログラムの終盤には熊本のマスコットキャラクター“くまモン”も登場して会場は一気に明るい雰囲気に。最後は出演者やご来場のお客様全員「ふるさと」を合唱し、感動的なフィナーレとなりました。

私自身は東北の出身ではありますが、復興を願う気持ちに違いはありません。今回の演奏で、少しでもお力になれていたら幸いです。ご来場いただきましたお客様、ご協力くださったスタッフのみなさま、そして今回共演させていただいた出演者のみなさまに感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

著・エレクトーン演奏家/松田有季乃

エレクトーン演奏/松田有季乃

2019年7月19日 新宿区立四谷区民ホール