小さなサロンでオーケストラの響きを堪能 日本音楽舞踊会議主催 ELオーケストラによるコンチェルトとアリアの夕べ

日本音楽舞踊会議が毎年行っているエレクトーンオーケストラによるコンチェルトとアリアのコンサートですが、今回はコロナ禍で開催できるのだろうかという不安を抱きながらの準備でした。秋からさまざまなコンサートも再開されてきて、収容人数も半分にしなくてよいことになったというニュースを聞き「よかった!」と思ったのも束の間、また感染者が増え始めたため、会場のオーナーからは、入場者は20名までと通達がありました。制限人数を超えないように、ソリストの皆さんにはご案内を制限していただくなどの措置を取りつつ、一人でも多くの方に聴いていただきたいという思いで、当日朝まで調整し、開催に漕ぎ着けました。

出演は4組。ソプラノの笠原たかさんがバッハのカンタータ2曲とショーソンの「終わりなき歌」、高橋順子さんは『蝶々夫人』よりアリア2曲、そして、ピアノの青木駿太さんがグリーグの「ピアノ協奏曲全楽章」、佐々木貴子さんがショパン「ピアノ協奏曲第1番第1楽章」を演奏しました。

エレクトーンは、市川侑乃さん、松田有季乃さん、西山淑子の3名。オーケストラの質感を見事に再現した音作りとその響きに、お聴きになったお客様は感動してくださいました。キャパ50名の小さなサロンでも、オーケストラと変わらぬ音をバックにコンチェルトやアリアが演奏できるのは、ソリストの皆さんにとっては貴重な体験となります。エレクトーンオーケストラという形式がより身近になり、多くの演奏家に体験していただけることを願っています。

署・理事/西山淑子

エレクトーン演奏/市川侑乃、松田有季乃、西山淑子

2020年11月22日 ムジカサロン・フォレスタ