感染防止対策のため、録音版でミニミュージカル 東大和市民会館ハミングホール主催 ゆったり日和のラブソング

ゆったり日和のラブソング実行委員会(総監督・音楽監督:松井雅司、実行委員長:河本順子)が企画する『ゆったり日和のラブソング』公演は、視覚障害を持った3名の演奏家(ヴァイオリン:穴澤雄介、フルート:綱川泰典、ギター&ボーカル:田代つかさ)を含めた芸術性高い音楽家たちの演奏会。地域の多くの方に聴いていただき、また、ミュージカルのコーナーでは地域の方々が合唱団員として共演していただくことで、障害への理解を深めることのみならず、音楽を通した交流や温かい心通う音楽創造の時間と空間を経験していただきたい、という主旨のイベントです。

演奏会は、東大和市民会館ハミングホールの主催で2020年5月に開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、開催日を延期することとなりました。なんとか安全に開催したいという実行委員会の思いから、松井雅司総監督・音楽監督の指示のもと、ウィルス感染防止対策を念入りに検討しました。特に後半のミニミュージカル『天使にラブソングを』は舞台上の合唱団、演奏者の密集を避けるため、事前に演奏を録音・撮影し、その音・映像をベースに少人数の生演奏とのコラボレーションを検討しました。ミュージカルの音楽で重要となるエレクトーンもほかの楽器と一緒に録音する形をとり、エレクトーン奏者小倉里恵さんとエレクトーンシティの協力で、エレクトーンシティを録音スタジオとしてお借りすることとなりました。

音響デザインの石丸組が録音・編集し、その楽器群の音と歌・合唱の多重録音を行い、コロナ禍においても安全に演奏者と地域合唱団とのミュージカルが実現できるよう備えました。

2021年1月9日の本番では、前半のすばらしい演奏家たちの生演奏と、後半の録音と生演奏とのコラボに、多くのお客様から好評いただき、コロナ禍でありながら心に残るすばらしいコンサートを開催することができました。

著・実行委員会事務局長/橋本智保子

エレクトーン演奏/小倉里恵(録音)

2021年1月9日 東大和市民会館ハミングホール