地域に希望と勇気と元気を届けたい 復興音楽祭 〜進化 -Evolution- 〜 2021

2018年、西日本豪雨災害をきっかけに始めた『復興音楽祭』はエレクトーン講師であり被災者である私が主催者として企画したチャリティーコンサートです。地元から多くの賛同と協力をいただき2019年3月に第一回、そして第二回を2021年4月4日に開催いたしました。 災害で起きたことを風化させない、そして地域に希望と勇気と元気を届けたい、という願いを込めた復興音楽祭への出演を依頼したのは、エレクトーンプレイヤー神田将さんです。人間性の奥深さや豊かさを感じさせ、魂を揺さぶり、感動を届けられる神田さんにぜひ出演していただきたかったのです。面識のない私が企画する手作りのコンサートに対してご理解くださり、本来は1年前に行う予定でしたがコロナ禍の影響で1年越しでの悲願の開催となりました。

公演内容は長束ラテンバンド、小屋浦ミュージックファミリー、神田将スペシャルコンサートの3部構成、坂町のイメージキャラクターも登場し会場を盛り上げました。人数制限のためライブ配信を設置し、多くの方々に視聴していただくことになりました。

私自身エレクトーンの可能性を生かした舞台を作りたいという願いを持っていたため、仲間が集結しアンサンブルするという夢の共演がいくつも叶えられました。本番まで最も辛苦したのは開催できるか否か。コロナの状況次第でした。まるで災害の時の苦しみを味わっているようにも感じました。こうした二重とも言える復興のためのコンサートに取り組むことで、出演者関係者同士の絆も深まっていきました。時間をかけて進化し続けて完成した復興音楽祭は、このような状況の中でも地域の方々に見守られながら盛大に行うことができました。

復興音楽祭はこれからも続けて行きたいと私自身使命感を抱いていますが、そう思わせてくれたのは次々と出会った仲間や応援者です。エレクトーンの存在にも感謝し、楽器の可能性とすばらしさを追求し、これからも音楽で人々に癒しを届けたいと願っています。

著・実行委員長/城谷智子

(記念撮影のためマスクを外しております)

エレクトーン演奏/神田将

2021年4月4日 広島県坂町Sunstar Hall(サンスターホール)