国分寺「いずみホール」の春から秋。エレクトーンが話題に シャミナード協会コンサート、初夏のコンサート、国分寺市音楽祭 ほか

5月7日『シャミナード協会コンサート』(シャミナード協会主催)、6月5日『初夏のコンサート』(国分寺市音楽連盟主催)、8月18日『ウクライナ支援コンサート~懐かしい風景 美しい音楽 私のウクライナ』(国分寺市音楽協会主催)、10月16日『国分寺市音楽祭』(国分寺市音楽協会主催)、いずれも「いずみホール」で開催されたコンサートですが、エレクトーンが活用され話題になりました。

シャミナードは女性がまだ音楽家として社会的に活動することが認められていなかった時代、幼少期からその才能を発揮し、当時有名な作曲家だったビゼーに「小さなモーツァルト」と言わしめた実力派。数多くのピアノ曲や声楽曲ほか、意欲的に作曲を続け、自身ピアノでの演奏活動もしていました。ですが意外にピアノ協奏曲と言われる曲は、今回演奏した『コンチェルトシュトゥック』のみで、これがなかなかの大曲。シャミナード協会会長の広瀬百合子さんのピアノ、海津幸子のエレクトーンで演奏させていただきました。

初めてのお客様には大編成のオーケストラを一人で再現すること自体が驚異的に捉えられがちですが、一人で演奏することの機動性の良さを活かし、絶妙なアンサンブルを目指しました。

『初夏のコンサート』と『ウクライナ支援コンサート』では、いずれもパイプオルガン曲を披露いたしました。会場のいずみホールは天井も高く木を多く使った響きの良いホール、荘厳なパイプオルガンの響きがお客様の心に響いていくのを感じることができたのは大きな喜びでした。特に『ウクライナ支援コンサート』ではウクライナの作曲家の演奏、それにウクライナ人の母国を紹介する講演もあり、演奏しつつ心が感謝の気持ちと平和を祈る気持ちで満たされていきました。

『国分寺市音楽祭』は、シャミナードでご一緒した広瀬百合子さんとラヴェルの『ボレロ』を演奏いたしました。音楽祭→お祭り、ということで、遊び心で選んだ曲でしたがお客様には大変好評で、演奏者は大きな拍手だけでもうれしいものですが、「ブラボー!」の声が飛び交う中でのご挨拶となりました。エレクトーン経験者からアレンジの楽譜とデータが欲しいというお申し出もいただきました。

少しずつでもエレクトーンの社会的認知に貢献しつつ、音楽活動を続けていけることを大変うれしく思っております。今後も音楽を深く掘り下げ、エレクトーンで表現していきたいと思います。

著・エレクトーン奏者/海津幸子

エレクトーン演奏/海津幸子

2022年5月7日、6月5日、8月18日、10月16日 国分寺市立いずみホール