エレクトーンの魅力とは

 
エレクトーンの魅力はアレンジの豊富さ。いつしか、思考のアレンジが、自分の一番の強みになった。

エレクトーンはいろんな方法で感性を刺激してくれる、クリエイティブなツール。

—エレクトーンを習っていたから勉強ができるようになった?
真知さんそれは証明できませんけれど(笑)、私は音楽とならんで国語が好きになりました。2つはとても似ています。どちらも習うほどに感情が豊かになるし、コンテクストに物語が流れているところも同じ。私はエレクトーンで作曲をしますが、曲をつくる行為は、小説を書く行為とつながっているんじゃないかな、と思っています。
麻里さん子供の頃、エレクトーンのボタンが並んでいるのを見るのが大好きでした(笑)。なんてきれいだろうと、毎日うっとり見入っていました。私は東大生ではなくて、東京藝術大学で音響を勉強しているのですが、将来は音響デザインをやりたいと考えています。エレクトーンで頭がよくなるかどうかはわからないけれど、私がハッキリと将来像を描けているのはエレクトーンのおかげです。
—エレクトーンの魅力とは?
麻里さん一人で1曲まるごと演奏できるのが魅力ですね。私はチューバやユーフォニアムを専門で演奏していたのですが、一人ではオーケストラの曲は演奏できません。専門性を追求することも面白いけれど、やっぱり1曲ぜんぶ演奏できないと楽しさも半減してしまいます。音楽的に1台で完結できるところがエレクトーンの魅力ですね。
雄大さんエレクトーンが面白くなったのは高校に入ってから。ある程度自由に弾けるようになると、がぜん見える世界が広がってきます。同じ曲でもいろんな表現ができるし、曲をつくる時もアプローチが多彩にあってそれがおもしろい。演奏するにも作曲するにも、いろんな方法で感性を刺激してくれるクリエイティブなツールですね。
麻里さんクリエイティブといえば、エレクトーンの前で演劇をやったのは楽しかったね。もちろんパフォーマンスだけど、エレクトーンは舞台芸術やゲームとの相性がいい。
知弘さん何かを表現する時にエレクトーンがあれば表現の幅がグンと広がると思います。僕はゲーム音楽が好きだけど、サウンドクリエイターとしてゲーム音楽を演奏する時は、ピアノでもシンセサイザーでもなくエレクトーンを選びます。エレクトーンには、どんな表現でも受け入れてくれる器の大きさがあるし、デジタルとアナログが融合したような機能性も魅力ですね。
雄大さんドラム、ギター、チューバ、なんでも音が出せるから、打楽器、弦楽器、管楽器、いろんな楽器の勉強になります。美しい論理性や、和音のルールなど音楽の奥深さや楽しさが学べます。エレクトーンと向き合うと、その人が音楽に対してどんな感性を持っているかが見えてきます。言い換えると、エレクトーンは音楽をやりたい人のさまざまな可能性を引き出してくれると思います。
亮さん僕はまだキャリアが浅いから高尚な使い方はできないけれど(笑)。エレクトーンは自分なりの楽しみ方を許してくれる自由な楽器だと思います。ドラムの音がキーボードで出せるなんてびっくり。この自由さが好きですね。形式のある音楽も素晴らしいと思いますけど、いつでも気楽に演奏できるエレクトーンが僕のお気に入りです。
麻里さん「原曲に近づけること」が目標という音楽は私にはつまらない。1つの音楽があったら、それをどんな風に環境になじませるか、空間に息づかせるか、そこに興味があります。エレクトーンは、サウンドデザインを学ぶための大切なツールです。子供の頃はエレクトーンのボタンに惹かれたけど(笑)、今では楽器そのものが、私にとってなくてはならない存在です。
—皆さんの得意科目は何ですか?
真知さん国語ですね、それと音楽。
雄大さん数学と化学。
麻里さん音楽、数学、物理。
亮さん世界史、日本史。
知弘さん数学、物理です。
雄大さんこれだけ得意科目というか個性のちがうメンバーが、和気あいあいと1つになって活動できるのがエレクトーンの魅力ですね。

東大エレクトーンクラブから皆さまへメッセージ

< 東大エレクトーンクラブについて(1/2ページ)