叩く位置
裏ヘッドの無いタムは、ピッチを上げれば上げるほど中心部の音が響きにくくなる特性がありますから、マーチングタムではセンターを外した所を叩きます。
何れのタムも、フープ(リム)とセンターとの間を叩くと響きのあるサウンドとなります。
マレットの持ち方
持ち方はマッチドグリップで演奏します。要領はスネアドラムと同じです。
叩き方
(a)奏法はスネアドラムとほぼ同じと考えますが、肘を軸に横への移動がメインであるため、肘をスネアドラムより絞って構えます。
(b)両サイドのタムを叩くときには、身体をねじらずに叩きます。下図のように身体は常に正面を向いたままで、肘を軸に左右のタムを演奏します。左右の打点(叩く位置)を正確に覚えていけば、正面を向いたまま演奏出来るはずです。
(c)タムからタムへ移動する際には、腕の上下運動を出来るだけ押さえることがスムーズに、しかも素早く移動をする秘訣となります。
速いテンポでの上下動は、両サイドのタムへの移動を緩慢にしてしまい、上半分が揺れるため、歩行にも支障をきたしてしまいます。
(d)左から右へ移動してゆく時はスムーズに叩けますが、逆に、右から左へ流すときには、両手がクロスするようになって叩きにくくなります。従って下譜のように叩くとスムーズになります。実際のアレンジ譜を見ると、この点に留意してある事がわかります。