Yamaha Quality
ヤマハの品質管理
プロ用音響機器における「品質」。それは第一にサウンドクオリティであることは当然ですが、私たちが考える「品質」とは、単に「最良の音質」にとどまるものではありません。
「常にいい音を出し続けることができるか」という信頼性・耐久性の視点、そして「各国の安全基準を満たしつつ、ユーザーやオーディエンスに対して安全であるか」という安全性、「操作や運用が簡単でわかりやすいか、多大な労力や負荷をかけないか」という運用・操作性の問題、さらに「製品のライフサイクルにわたって、地球環境への負荷が高くないか」という環境面など、様々な観点から私たちは「品質」について考え、管理を行っています。
「品質」とは製品企画と設計段階から始まり、試作、量産、そして販売後のサポートまでが含まれるものだと考えており、ヤマハはこれらの全てのプロセスにおいて、徹底的な「品質管理」を行っています。
ヤマハは本社内に厳密な電磁干渉の試験を行うことができる大規模な電磁干渉(EMC)検査施設を保有。世界各国の安全基準、そしてさらに厳しい自社規定の試験を実施しています。
ISO9001:2015規格に準拠した品質マネジメントシステム
ヤマハの品質管理システムは世界的な品質マネジメントシステム規格である「ISO9001:2015規格」を順守しており、BV(Bureau Veritas – フランスに本社を置く国際的な規格認証会社)によって認証されています。それに加えてヤマハは独自により一層厳しい社内品質規定を設定しており、その規格をクリアしたものだけが製品として出荷されます。この品質管理システムの基準は、日本国内の拠点のみならず、中国やインドネシアなどのヤマハ工場でも適用されており、世界的規模で統一された品質管理基準です。
自社の大規模検査施設「品質管理センター」
ヤマハの本社敷地内に設立されている「品質管理センター」は、厳密な電磁干渉が行える大規模な試験室を含め、さまざまな品質試験を実施している機関です。ここでは電磁干渉、耐衝撃、折り曲げ、振動、断線、厳しい条件での耐久試験などが行われており、厳しい自社の安全基準を満たした製品だけがヤマハ製品として認められます。
工場における徹底した品質管理
ヤマハ製品は、最終試作品が全ての試験で合格し、品質管理センターでの認証を得てはじめて工場生産が開始されます。しかし工場での量産過程においても品質管理は徹底されています。協力工場から納品される部品はすべて品質管理センターでの試験が義務づけられており、組み立てが完成した製品は再び最終検査が課されます。量産品は生産ロットごとに常に抜き取り検査が行われており、サンプルは実使用条件で厳格に試験されます。
「品質管理」はトータルな顧客満足のために
「品質管理」とは単に各国の安全基準や自社の規格をクリアするためのものではなく、機材を使うユーザー、さらにオーディエンスの満足のためにある、と私たちは考えています。トータルな顧客満足とは、スピーディで質の高いサポート、高品質でコストパフォーマンスの高い製品の安定供給が基本であり、絶えず変化する市場や顧客ニーズを捉えながら、つねに進化するべきものです。ヤマハは今後も「品質管理」を大切にしたものづくりを行っていきます。
製品の色は実際の色と若干異なる場合があります。