遠隔会議システム『ADECIA』と「Q-SYS」の連携について
Q-SYS
Q-SYSは、QSC社が音声、映像、制御をシームレスに統合するために設計・開発した、クラウド管理可能なソフトウェアプラットフォームです。企業、教育、ホスピタリティ、イベント会場、映画館、政府機関、医療、交通機関など、さまざまな分野の業種にQ-SYSの確立されたソリューションが導入されています。Q-SYSはハードウェアとソフトウェア企業、エンジニア、クリエイターを結びつけることで、ライブおよびバーチャル体験の可能性を広げています。
QSCの本社はアメリカにあり、ドイツ・ジンスハイム、インド、香港にもオフィスを構えています。さらに、北米・南米、ヨーロッパ、アジア、中東において、トレーニング、市場開発、営業・サポート、流通拠点を展開しています。
ヤマハは「Q-SYSテクノロジー・パートナー・プログラム」に参加しています
ヤマハは、遠隔会議システム「ADECIA」のさらなる柔軟性と拡張性を目指し、Q-SYSとの連携を深めています。その取り組みとして「ADECIA シーリングソリューション」を構成するシーリングアレイマイクロフォン「RM-CG」用のプラグインが、QSC社の検証のもとQ-SYS認定バッジ(Q-SYSとの共同開発によるもので、ヤマハおよびQ-SYSがサポート)を取得しました。
このプラグインは、RM-CGのマルチビームトラッキング機能が、発言者の位置を捉えカメラの自動切り替えを可能にします。企業、大学、官公庁などさまざまな環境において発言者の内容が自然に伝わる会議体験を実現します。また、プラグインは、IPアドレスによる設定や接続、デバイス情報やステータスの表示、トラッキング速度、チャンネルごとのオートミックス設定、マイクゲイン、LEDモードなどのデバイス制御を行うことできます。
また、「ADECIAワイヤレスソリューション」を構成するワイヤレスマイクフォンシステム「RM-W」のプラグインもQ-SYS認定バッジを取得しました。このプラグインは、Q-SYS Designer上でRM-Wの各マイク接続状況やミュート制御、バッテリー残量の確認などを可能にし、より効率的で直感的な運用を実現します。また、エコーキャンセラーやノイズリダクション、マイクゲインなどの設定に加え、複数マイクのグループミュート操作にも対応しています。
シーリングアレイマイクロフォン「RM-CG」がQ-SYSの「ACPR」で選択可能に
「RM-CG」は、Q-SYSのAutomatic Preset Recall(ACPR)プラグイン内で選択可能です。Q-SYSの追加プログラミングを必要とすることなく、RM-CGをインテリジェントオーディオ機能の一部として利用することができます。
システム構成
1. シーリングアレイマイクロフォン
2. Dante/PoE対応ラインアレイスピーカー
3. Q-SYS ネットワーク + アナログ I/O プロセッサー
4. Q-SYSネットワークPTZカメラ
5. Q-SYSネットワークビデオエンドポイント
6. Q-SYSネットワークビデオエンドポイント
7. ネットワークスイッチ
8. コントローラー
9. 遠隔会議デバイス
RM-W(V2.0.11)用Q-SYS Plugin
RM-W用のQ-SYSプラグインを使用すれば、Q-SYS Designer上でRM-Wの下記の設定や確認が可能です。
・IPアドレスによる設定や接続
・最大16chのマイク設定
*Q-SYS DesignerのPropertiesメニューからRM-WAP-16またはRM-WAP-8が選択可能です。
Q-SYS DesignerのプラグインUIイメージ
1. Mute Group
2. AEC Reference Level
3. Fader Level
4. Input Signal
5. Mute / Unmute
6. Battery Level
7. Link Quality
8. Low Latency Mode Enable
9. DSP Settings
- Mic Gain Type
- AEC Type
- Noise Reduction
- Derevebration
- AGC Type
- AGC Speed
Q-SYS Technology Solutions
Q-SYS Technology Solutions
Q-SYSは、世界中のテクノロジープロバイダーによるサードパーティー製ソフトウェア、ハードウェア、サービスのシンプルな統合を可能にします。Q-SYSエコシステムとして検証・承認された機器は統合機能を活用することで、Q-SYSのシステムを最適化します。



