CP-30 生産完了品

音の厚みを生む音源2系列

より豊かなサウンドバリエーションのために、CP-30は音源2系列。それぞれに4つの音色タブレット、ピッチ、ディケイのコントロール、トレモロスイッチが対応し、独立してセットすることができます。ミキシングによる高度なサウンドづくりや、アウトプットを使ってのさまざまな効果、変化をお楽しみいただけます。

4つの音色タブレット

CP-30の音色はピアノ1、ピアノ2、ピアノ3、ハープシコード、以上4つの音色タブレットで決められます。演奏者はタブレットを押すだけで、まるい音(ピアノ1)からきらびやかな音(ハープシコード)までの、どれかひとつを取り出すことも、4つまでの音を同時に取り出すことも可能。2つの音源を組合わせればこの部分だけでも、なんと128通りのサウンドがつくれることになります。なお音源Iは全体的にまるみのある音。音源IIは、それに比べて、やや明るい感じの音になっています。

ピッチコントロール

本来の機能はチューニングですが、ここでも音源2系列というCP-30の特性を生かした、ユニークな使い方が考えられます。例えば音源IとIIのチャンネルを1目盛りずらせば、ゆっくりとしたうねりが生まれ、広がりのあるコーラス効果。3目盛りずらせば少々調子はずれのホンキートンク風サウンドという具合です。

ディケイコントロール

音の立ち上がりから消滅までをADSRで表しますが、このディケイコントロールは、音が最大になった後、完全に消えるまでの時間-ADSR-を調節する機能をもっています。例えば音源Iではハープシコードを選び、ディケイタイムを短くセット。音源IIではピアノ1を選び、ディケイタイムを長くセットすると、立ち上がりは明るく鋭い音。徐々にまるい音にというエレピならではの音づくりができます。

サスティンペダル

ディケイコントロールは、音の減衰を調節するものですが、いかに長くセットしても、キイを離した時点で音はストップします。そのまま、ディケイでセットしただけ音を伸ばしたい時はこの、サスティンペダルを使用してください。

トレモロ

周期的に音量が大きくなり、そしてまた小さくなることをトレモロ効果といいます。CP-30はステレオ方式のトレモロを内蔵。ふたつの音源の方チャンネルごとにかけることも、早さ、深さをコントロールすることも自由自在です。

アウトプット

アウトプットはI、II、I+IIの3つがあります。アンプ1台を使う場合はI+IIのジャックを使用。2台使う場合には、IとIIのジャックに振り分けて使います。こうすると左からはチャンネルIの音、右からはチャンネルIIの音が出せます。また、内蔵のトレモロに加えて、左右の位相をずらしながらシンクロさせられるタイプのフェイザーなどを使用すると、すばらしいステレオ効果が得られます。その他、チャンネルのI、IIにそれぞれ別のエフェクターをかけるなど、シンセサイザー級の音づくりを楽しめます。