CLP-635 生産完了品

曲のイメージに合わせて選べる2つのコンサートグランドピアノの音

世界で認められた2つのコンサートグランドピアノの音色で、演奏を思う存分に楽しむことが出来ます。CLP-600シリーズでは、ヤマハ「CFX」とベーゼンドルファー「インペリアル」のそれぞれの音色を、その豊かな響き、多彩な音色の変化まで、余すところなく再現します。

力強くきらびやかなヤマハ「CFX」の音

世界的なコンサートホールやピアノコンクールで選ばれている、ヤマハ最高峰のコンサートグランドピアノ「CFX」は、力強くきらびやかな音、豊かな低音の響きが特長です。また、ダイナミックレンジが広く、多彩な音色変化と豊富な倍音による響きで、表情豊かな演奏を楽しめます。

繊細でうるおいのあるベーゼンドルファーの音

音楽の都ウィーンにて1828 年の創業以来、伝統的なピアノづくりを続けているベーゼンドルファー社の「インペリアル」。「ウィンナートーン」と呼ばれるその音は、美しいピアニシモ、うるおいのある高音、柔らかく深みのある中音・低音の響きが特長。ベートーヴェンやブラームスなど、特にしっとりと演奏したい時におすすめです。

「グレードハンマー3エックス(GH3X)鍵盤」

「グレードハンマー3エックス(GH3X)鍵盤」はグランドピアノ同様にハンマーを採用し、バネを使わない鍵盤アクションです。ハンマーの重みが、弾いたときの手ごたえや自然な鍵盤の戻りや、低音域では重く、高音域では軽く感じるピアノ本来の鍵盤タッチを再現しています。さらにヤマハ独自の3つのセンサーによって鍵盤の動きを細かく感知し発音することで、グランドピアノに迫る連打性を実現。「エリーゼのために」など多くの曲で使われる連打や軽やかなトリルといった奏法もいきいきと響かせます。

長時間でも弾きやすい手触り。象牙調の白鍵、黒檀調の黒鍵

※CLP635は木製鍵盤ではございません

かつて最高級のピアノに使われていた象牙製鍵盤のように、クラビノーバの白鍵はしっとりと指に吸いつく手触りを再現。吸湿性の高い素材が長時間の演奏で汗ばんだ指を滑りにくくします。また風合いのある黒檀調の黒鍵との組み合わせで、触り心地までもグランドピアノに近づけています。

※CLP635は木製鍵盤ではございません

すべてのイノベーションは、心地よい演奏のために

クラビノーバは、本物のコンサートグランドピアノの音色や弾き心地を追究してきました。その原動力は、ヤマハが125年あまりの歳月をかけて培ってきたアコースティックピアノづくりの技と感性。すべての「音」を、美しく、心地よく響かせるために磨き上げてきた技術力です。ピアノを奏でる本当のよろこび、想いのままに演奏できる素晴らしさを、ぜひ、クラビノーバで感じてください。

グランドピアノ全体から生まれる多彩な響きを バーチャル・レゾナンス・モデリング(VRM)で再現

グランドピアノの豊かでふくよかな共鳴音。それは、たとえばダンパーペダルを踏んだときに、弾いた鍵盤の弦の振動が、ほかの弦や響板へ伝わることで生まれます。今回さらに進歩した「VRM」では、高音域のアリコートや、響板や側板、フレームなどのピアノ本体部の響きまで再現します。「VRM」は、この複雑に影響し合う弦や響板などの状態をシミュレートし、それをリアルに再現することで、アコースティックピアノならではの響きを作り出す画期的な技術です。鍵盤を押さえるタイミングやペダルを踏むタイミングと深さに応じて、瞬間瞬間の共鳴音を生み出すので、変化に富み、多彩な演奏表現が可能です。

タッチに合わせて音色が無段階に変化

アコースティックピアノは、音が鳴りはじめてから消えるまで長い時間をかけて減衰していく楽器です。また、タッチの強弱によって音量だけでなく、やわらかい音からするどい音まで、音色が変化することで豊かな表現力を生んでいます。クラビノーバでは、ピアノの響きを長くていねいにサンプリング(録音)することで深い余韻を再現。さらに、独自の技術により、タッチの強弱による音色の変化を無段階でスムーズに実現しています。

奏法による音の余韻まで表現できる「スムースリリース」

スタッカートで弾いたときには歯切れのいい音を、ゆっくりと指を離したときには長く余韻を残す音を表現できる「スムースリリース」。弾き手が思い描く細やかなニュアンスの表現にも、しっかりとこたえます。

微妙な音の変化まで再現した「キーオフサンプリング」

鍵盤から指を離し、音が消える寸前(ダンパーが弦に触れる瞬間)の微妙な音の変化を実際に録音した「キーオフサンプリング」。こうした音が加わることで、きれいなだけでなく深みのある響きを実現しています。

グランドピアノ特有のタッチをリアルに再現する「エスケープメント」

グランドピアノのエスケープメント機構は、打鍵時にハンマーが弦から速やかに離れて、弦の振動を止めないようにする仕組みです。この機構により、弱い力で鍵盤を押すとわずかな手ごたえが生じます。クラビノーバでは、よりリアルなグランドピアノのタッチの再現のために、全ての鍵盤にエスケープメントを採用しています。

アコースティックピアノのように楽器全体で音を豊かに響かせる音響システム

クラビノーバでは、楽器全体が最良の状態で響くように、スピーカーの位置などによる響きの違いを徹底的に追究しています。まずは本体数か所に、音の通り道「トーンエスケープ」を設置。こうすることにより、スピーカーから出る音がボディ内部にこもらず、グランドピアノに近い自然な聴き心地を実現しています。また、高精度スピーカープロセッサーの搭載に加え、各音域を専用のスピーカーとアンプで響かせることにより、 奏者の耳に届く音量や音質、さらにタイミングまでをも丁寧に調整しました。

心地よい自然な響きを作る「アコースティックオプティマイザー」

クラビノーバ本体内の「アコースティックオプティマイザー」が、ボディ内部の音の流れを調整。自然な響きを作りだすことで、全鍵盤にわたってよりなめらかな聴き心地を実現しました。楽器内部の音響特性を熟知したヤマハならではの整音技術です。

ヘッドフォンから流れる包み込まれるような響き。「ヤマハCFXバイノーラルサンプリング音源」

ヘッドフォンを着けているのを忘れてしまうほどナチュラルで、包み込まれるような音が再現されるバイノーラルサンプリング音源がCLP-600シリーズに採用されています。ヤマハの最高峰コンサートグランドピアノ「CFX」の音色をヘッドフォン着装時の演奏用に特殊な録音方法でサンプリング。ヤマハ「CFXグランド」の音色を選び、ヘッドフォンを着ければ、心ゆくまでコンサートグランドの音色を堪能できます。

ヘッドフォンをしても快適な「ステレオフォニックオプティマイザー」

長時間ヘッドフォンを着用していても、自然な聴き心地が体感できるのは、奏者にとって大切なことです。クラビノーバでは、バイノーラルサンプリング音源「CFXグランド」以外のピアノ音色はすべて「ステレオフォニックオプティマイザー」が自然な音の広がりを再現します。まるでアコースティックピアノの前に座って弾いているような快適さが体感できます。

目的に応じて使い分けできる2つの録音機能

<本体録音>

クラビノーバ本体に、自分の演奏をワンタッチで録音ができます。自身の演奏を客観的にチェックしたいときなどに便利です。また、片手パートずつの演奏や異なる音色などの録音を同時再生できる「16トラック録音」にも対応しています。

※録音形式はMIDIです。保存した演奏をコンピューターなどで再生するには、対応ソフトウェアと音源が必要です。

USBオーディオレコーダー

自分の演奏をUSBフラッシュメモリーに録音することができます。オーディオファイル(WAV形式)で録音できるので、コンピューターでの保存・再生やCDにすることが可能です。

USB端子

クラビノーバをコンピューターもくはUSBフラッシュメモリーにUSB接続して、録音したデータの管理ができます。

ファームウェアV2.0からの追加機能

USB TO HOST端子でMIDIだけでなくオーディオデータを送受信できるようになりました。

別にAudio/MIDIインターフェースを用意することなく、スタインバーグCubaseシリーズ製品などでPC、Macと接続して音楽制作することが可能です。

*Cubaseシリーズ・ソフトウェアは別途購入が必要です。

ファームウェアV2.0からの追加機能