CFIIIS(2000年発売) 生産完了品
最適な配線仕様
巻線をきめ細かく見直し、芯のしっかりした明るく透明感のある音質をはじめ、深みのある音程感を持つ低音部の響きを向上させるため、最適な配線仕様を追及しました。各機種特性に合わせて、熟練技術者が1つ1つの音を確かめながら巻線部の芯線と銅線の組み合わせバランスを徹底的に改良。優れた演奏性と合わせて、みずみずしい和声感と、これまでにない幅広いダイナミックレンジを実現しています。
駒材質の緻密化
長駒土台の素材には、メープル・マホガニー材を採用しました。駒材質のより緻密化を図ることによって、中・高音部の和声を弾いたときの調和感、そして和声感が、いちだんと美しくなりました。
機種ごとに最適な生産方法を採用
1つ1つの機種特性に合わせた、たんねんな音づくりを目指しました。機種ごとに生産ラインを分けることで、よりきめ細かい生産・調整プロセスを実現。ことに、トリル、連打性能を持続させ、音の経年変化を少なくするために、音の仕上げにおける最適な整音、調整を可能にしています。
突上棒ストッパーの新設
大屋根突上棒ストッパーを採用しました。突上棒が後ろに倒れてしまい、大屋根がふいに閉まって指をはさんでしまう、などのトラブルを防いでいます。
安心のソフトランディング機構
鍵盤蓋にはいち早く、安全装備のソフトランディング機構を採用しています。蓋がゆっくり閉まるので安心です。
無鉛ワニスの採用
響板塗料に、ヤマハが新たに開発した無鉛ワニスを採用。バイオリンにとって塗料の性質が重要であるように、響板に塗られる塗料は音質に大きくかかわっています。硬いとノイズが多く、柔らかいと音の伸びが得られません。その点硬すぎず、柔らかすぎないワニスは程よい減衰が得られ、響板用塗料としては最適です。ヤマハは、この最も優れた塗料であるワニスの良さを残しながら無鉛化する研究に早くから取り組み、その成果を、すべてのヤマハグランドピアノに採用しています。
フレーム新塗装の採用
高級感あふれるフレーム新塗料を採用しています。