CFIIISサイレントアンサンブルピアノ・プロフェッショナルモデルXP特注 生産完了品
最適な配線仕様
巻線をきめ細かく見直し、芯のしっかりした明るく透明感のある音質をはじめ、深みのある音程感を持つ低音部の響きを向上させるため、最適な配線仕様を追及しました。各機種特性に合わせて、熟練技術者が1つ1つの音を確かめながら巻線部の芯線と銅線の組み合わせバランスを徹底的に改良。優れた演奏性と合わせて、みずみずしい和声感と、これまでにない幅広いダイナミックレンジを実現しています。
駒材質の緻密化
長駒土台の素材には、メープル・マホガニー材を採用しました。駒材質のより緻密化を図ることによって、中・高音部の和声を弾いたときの調和感、そして和声感が、いちだんと美しくなりました。
機種ごとに最適な生産方法を採用
1つ1つの機種特性に合わせた、たんねんな音づくりを目指しました。機種ごとに生産ラインを分けることで、よりきめ細かい生産・調整プロセスを実現。ことに、トリル、連打性能を持続させ、音の経年変化を少なくするために、音の仕上げにおける最適な整音、調整を可能にしています。
突上棒ストッパーの新設
大屋根突上棒ストッパーを採用しました。突上棒が後ろに倒れてしまい、大屋根がふいに閉まって指をはさんでしまう、などのトラブルを防いでいます。
安心のソフトランディング機構
鍵盤蓋にはいち早く、安全装備のソフトランディング機構を採用しています。蓋がゆっくり閉まるので安心です。
無鉛ワニスの採用
響板塗料に、ヤマハが新たに開発した無鉛ワニスを採用。バイオリンにとって塗料の性質が重要であるように、響板に塗られる塗料は音質に大きくかかわっています。硬いとノイズが多く、柔らかいと音の伸びが得られません。その点硬すぎず、柔らかすぎないワニスは程よい減衰が得られ、響板用塗料としては最適です。ヤマハは、この最も優れた塗料であるワニスの良さを残しながら無鉛化する研究に早くから取り組み、その成果を、すべてのヤマハグランドピアノに採用しています。
フレーム新塗装の採用
高級感あふれるフレーム新塗料を採用しています。
自動演奏機能に、アンサンブル機能をプラス。
ピアノ演奏をフロッピーディスクや内蔵のメモリディスク、またはハードディスクなどに手軽に録音。再生時には、鍵盤がひとりでに動いて弾き手のタッチ、演奏の微妙なニュアンスまでも忠実に再現。ペダリング効果を加え、臨場感あふれる自動演奏が楽しめます。そして、約700種類の楽器音を再生できるXGフォーマット対応のアンサンブル音源も内蔵。1人で他の楽器とのアンサンブル演奏を気軽に楽しめます。ピアノ鍵盤演奏による128もの音色も実現しました。
パソコンにつなげば、そこに新しい音楽の世界が。
ケーブル1本でパソコンと接続でき、スタンダードMIDIファイルにも対応。インターネットからデータをダウンロードし自動演奏や音楽制作が楽しめます。
高忠実度で芸術表現を可能にした、頂点モデル。
ピアニストの指先の動きをありのままに再現するために、最新のテクノロジーを集約。サイレントアンサンブルピアノとしての基本機能に加え、さまざまな新開発技術がいちだんと高精度な再生を実現。芸術表現に最適な豊かな表現力をお約束します。
プロモデルならではの幅広いダイナミックレンジ。
鍵盤を押す力だけでなく、戻る力も高精度に制御する世界初のデジタルサーボ制御システム(*1)を搭載。これは、ソレノイドに装着されたフィードバックセンサーの速度情報を新開発専用LSIが逐次処理し、ソレノイドを高精度に制御するものです。これにより、繊細なピアニッシモや微妙なタッチの表現が可能になりました。さらに新開発ハイパワーソレノイドにより力強いフォルティッシモも再現し、幅広いダイナミックレンジを実現しました。
*1 サーボ制御:位置、姿勢、方位、速度などを時々刻々変化する目標値に自動的に追従するように操作をすること。
新センサーシステムにより記録精度もさらに向上。
打弦力や打弦タイミング、止音情報を正確に記録する非接触光センサーシステム搭載。連続的に位置情報を検出するグレースケールシャッター方式により、演奏そのものを忠実に記録します。
繊細なペダルの動きも正確にとらえ、再現します。
ペダル部にもマイコンを搭載。高精度デジタル光センサーと32bit専用プロセッサー搭載のデジタルサーボ制御により、繊細なペダルの動きも再現。従来機種とのソフト互換性を持たせたうえで、サイレントノート(*2)をはじめピアノ特有の演奏法の記録再生が可能なモードを採用しています。
*2 音を出さずに静かに鍵盤を押してその鍵盤のダンパーを持ち上げる演奏法。別の鍵盤を弾いたとき、開放された弦が共鳴する効果があります。
演奏をさらにリアルに再現するビデオ動機機能搭載。
ビデオ同期端子にビデオカメラを接続して演奏を録音・録画するだけで、MIDIデータによる演奏とビデオ映像を同期させながら演奏することが可能です。これにより、演奏フォームや指の運びなど、視覚によっても演奏の評価や確認ができるようになり、レッスンへの活用がさらに広がります。
大容量のハードディスクやCD-ROMドライブを装備。
フロッピーディスクドライブに加え、大量にデータを取り込むことができる大容量ハードディスクを装備。録音再生できる容量が大幅に増えたため、長時間のレッスンにも余裕で対応。フロッピーディスクを入れ替える手間が省けます。またCD-ROMドライブも搭載しているため、オーディオCDの再生やCD-ROMに記録されたMIDIデータの再生など使い勝手が大きく向上しました。
操作性を向上させる液晶無線コントローラー。
操作インターフェースとしてPDA型の液晶無線コントローラー(ポケットコントローラー)を装備しています。カラー液晶のタッチパネル(3.5インチ)から直感的に操作が可能なうえ、無線機能を備えているため、別の部屋など離れた場所からピアノ本体をリモート操作することができます。
アコースティックピアノのイメージを大切にした外観デザイン。
フロッピーディスクドライブやCD-ROMドライブ部を収納し、基本的な録音再生操作を行う「メディアセンター」を鍵盤左下の目立たない場所に設置。操作時以外にはカバーを下ろすことで、アコースティックピアノの外観イメージを崩すことのないデザインとなっています。
管楽器ソロ演奏をリアルに実現するAEM音源を搭載。
アンサンブル用XG音源に加え、管楽器ならではの奏法を再現するヤマハ独自のAEM(Articulation Element Modeling)音源を初めて搭載しました。管楽器のリアルな音色を高品位に実現する次世代の音源システムをご体験ください。
*AEM音源 Articulation Element Modelingの略。アコースティック楽器演奏が持つ多くの奏法エレメントを、大容量のウェーブサンプルとしてメモリやハードディスクに持ち、奏法を指示したMIDI演奏情報に応じて、サンプルをダイナミックに接続しながら、リアルタイムかつインタラクティブに楽音を合成する、次世代のPCM高品質音源システム。