デジタル教材WEB実践事例 中央区立中央小学校
ヤマハ デジタル教材WEB実践事例
中央区立中央小学校
教諭 長尾 静代
概要
- 導入時期
- 2022年6月
- 取り組み
概要 - 学年3年
- デジタル教材
の種類 -
ソプラノリコーダー授業
シングルライセンス
- 小学校
- ソプラノリコーダー授業
- Windowsタブレット
内容
1 実践から見えた児童の姿
自分の学習進度に合わせて、デジタル教材の様々な機能を活用しながら練習に取り組んでいました。採点機能では、点数や具体的なコメントがあり、それを受け、よりよい演奏に向けて意欲的に練習に取り組みました。年間を通して目標と向上心をもって学習に取り組むことができました。自分の上達を感じ取ることができ、自信にも繋がっています。
2 先生の声
子供一人一人の特性や学習進度に応じた指導が求められる中、このデジタル教材を導入して大変によかったと感じています。3年生から始まるリコーダーの学習に、子供たちはわくわくと期待を寄せながら学習に取り組みます。学習を進める中で大切にしたいことは、「どうしたらいい音がでるのかな」「できた」「なるほど」「嬉しい・楽しい」「もっと吹きたい」と、小さな達成感を積み重ねることです。これを積み重ねると、子供たちがよりよい音を求め、自分の思いをリコーダーにのせながら生き生きと表現活動することに繋がると考えます。
デジタル教材は、子供一人一人の学習進度に合わせてサポートしてくれました。伴奏に合わせて練習できることはどの子供にとっても楽しいことのようです。なかなか運指が覚えられない児童は「お手本」や「指づかい」を繰り返し見ながら練習していました。テンポを変える機能は、「テンポを遅くするできるようになるんだ」という気付きとなり、自分に合ったテンポを設定し練習するなど、自分に合った学びのために様々な機能を効果的に活用していました。「これでいいのかな。先生、聴いて。」という子供の思いには、採点機能が有効的でした。だれもがもっている向上心に対して、点数と具体的なコメントが答えてくれます。コメントを読んで、「リコーダーを学ぶ」から知識を得たり、繰り返し練習したり、チューナー機能を活用して自分の息を強さを確認したり、学び方を自ら考え学習に取り組みました。友達との学び合いにも繋がりました。
年間を通して、デジタル教材と子供をつなげる工夫、学びの積み重ねが分かるワークシートを作成し併用しながら進めてきました。子供の向上心・達成感に答えてくれる教材だと感じています。
長尾 静代 教諭
3 授業の様子
4 校長先生の声
このデジタル教材は、個々の特性や進度に合わせて無理なく、着実に学習効果を上げていくように作られており、伴奏機能や振り返るための採点機能・アドバイス機能など、子どもの意欲を継続させ、効率よく上達させる一助となると感じました。
また、教師側の視点からも、音楽専科教員だけで全員を毎回丁寧に聞き取り、アドバイスをすることは、現実的に難しい中、このデジタル教材に向かわせることで、その時間を短縮し、より効果的な別の音楽活動時間を確保できる、という意味でも、大いに有効と感じました。今年度、どの児童についてもリコーダー練習についての意欲・向上心が1年保持できていることが、その効果を実証しています。
以上から、児童にとっても、教師にとっても、大いに助かるサポーター的教材である、と感じています。
5 教科書/学習指導要領との関連
教育芸術社P18~「リコーダーのひびきをかんじとろう」
小学校学習指導要領(平成29年告示)解説音楽編
A表現(2)器楽の活動 ア、イ(2)、ウ(ア)(イ)(ウ)