デジタル教材活用事例 埼玉県志木市立志木第二小学校

ヤマハ デジタル教材活用事例
埼玉県志木市立志木第二小学校
田坂 ありさ 先生

概要

導入時期
2024年6月
取り組み
概要
学年4年/
児童数84名
目あて
楽譜通りにきちんと休んで「休符を表現」しよう
デジタル教材
の種類
ヤマハデジタル音楽教材 
ソプラノリコーダー授業
  • 小学校
  • ソプラノリコーダー授業
  • iPad

内容

この教材のおかげでみんなが「おリコーダー」*になれた!

2024年6月に3年生と4年生に導入し、この教材を使い始めて現在2年目となる4年生の授業の様子をご紹介します。

*「おリコーダー」とは…
ある児童がこう命名。リコーダーを練習するとき、子ども達は全員『おリコーダー』に変身する。

1 先生の声
[写真]先生の声

前年度から、ヤマハデジタル音楽教材を授業で使っています。リコーダーの指導が効率的に行えるようになりました。また、児童は自宅に持ち帰って、楽しく自主学習にも取り組んでいます。
ヤマハデジタル音楽教材で授業改善できたことをご紹介させていただきます。

1 個別指導ができます。

ピアノ伴奏から離れられるので、演奏している児童をたっぷりと机間巡視し支援できます。

2 一斉評価が楽になります。

画面に向かって演奏している児童を見渡せるので、一斉に評価することが可能になります。毎時間、継続的に評価を行い蓄積していくことが容易になりました。児童の人前で演奏することへのハードルもどんどん下がっています。

3 ヤマハデジタル音楽教材の楽曲は、旋律や和声がキャッチーで児童の心を捉えます。

3年生なのに1年間で20曲以上の曲が演奏できる。このことは、まちがいなく児童の自信につながっています。
どの楽曲も覚えやすいキャッチーな旋律なので、児童は愛唱歌のように階名で歌っています。
特に『あらしの予感』はどこの学校でも人気があるようで、知らない間に「ラ・シ・ド」の指使いが上手になっていました。
また、テンポを200%まで上げていくと、リズムが細かいのでタンギングの練習にも効果的でした。
アレンジも多彩で、ロックやジャズ、沖縄民謡もあり、楽曲の雰囲気に浸って生き生きと演奏していました。

4 階名が書いてあるので、児童は演奏だけに集中できます。

それぞれ児童は読譜力に差があります。ヤマハデジタル音楽教材には全ての曲に階名がふってあります。指使い、息継ぎ、タンギング等奏法に集中し、練習できます。

5 目線や姿勢が良くなります。

大型テレビに映された楽譜を見て演奏するので、おのずと正しい姿勢で演奏できます。目線や姿勢について注意することがなくなりました。

6 個人持ちのタブレットで自主学習。

技能を調べられるページも充実しているので、自宅に持ち帰って調べ学習ができます。また、楽曲の練習はもちろん、録音して採点することもできます。

7 教科書の楽曲もあります。

教科書に準拠しています。教科書の楽曲も取り上げられています。ヤマハデジタル音楽教材のたくさんの楽曲を練習すると、知らないあいだに指使いが早く定着するので、この教材にない教科書の楽曲も合わせて学習できました。


ヤマハデジタル音楽教材を使って、いいことずくめの楽しい入門期を過ごしませんか。

2 授業の様子
[写真]授業の様子

導入はいつもの音楽活動。先生の伴奏にあわせて身体を動かしながら歌唱します。

[写真]授業の様子

授業では子ども達の1人1台端末ではなく、先生のタブレットを映した大画面を見ながら演奏します。

「何からやる?『あらし』がいい人~?!」先生の問いかけに「はーい!」とたくさんの手があがります。
どのクラスでも一番人気の曲『10 あらしの予感』でタンギングと息の強さの復習をします。

[写真]授業の様子

「前を見て!指、見ないよ!」と先生。
1列ずつ吹いてちょうどよい強さを確認した後に、全員でもう一度吹きます。

[写真]授業の様子

次は、速度変更機能を使って130%の速さでドレミ唱。腹筋を使うことを意識するために座って足をあげて歌った後に、立って吹きます。更に10%ずつ、160%まで速度を上げます。
「準備して、呼吸して、最初のシをつかまえよう!」先生の指揮にも力が入ります。
『あらし』は細かいタンギングを習得できる教則曲。テンポアップして吹くことで、きちんとタンギングすれば音をそろえられることを体感的に身につけることができました。

[写真]授業の様子

次はいよいよ今日のメイン教材『28 茶色のこびん』。
まずは全員で吹いた録音を再生して、楽譜通りに吹けているか、休符を休めているか、確認したところ、「吹けてないー」「高い音になると音がきたなくなるー」と次々に声があがります。
「休符は『ない』ということをちゃんと正確に表現しなくっちゃね!」と先生。

[写真]授業の様子

と、ここで先生から面白い提案が!クラスの半分は演奏する代わりに休符の時に「パン」とパンダの身振り付きで叫んで休符を強調します。子ども達は笑いをこらえながら、はしゃぎながらも一生懸命取り組みます。

[写真]授業の様子

仕上げは、曲の前半をクラス全員で、後半を先生が一人で演奏して録音します。
デジタル教材の楽譜を見ながら注意深く録音を聞くと、意外なことに気づきます!
なんと、クラス全員の演奏だけでなく、先生の模範演奏も休符の前の音符が伸びて聞こえたのです。

本時で分かったことは、ふたつ。

1)みんなも先生と同じように楽譜通りに休符を切って演奏していた。

2)残響がある部屋では音が伸びて聞こえるので、休符を正確に切るのは難しい。

デジタル教材を取り入れたリコーダーの授業で、より深い気づきを得ることができました。


「次は、高い音を綺麗に吹くにはどうしたらいいかをやろうね」
子ども達からの気づきを先生が次の目あてに掲げて、本時は終了となりました。

3 児童に質問「好きな曲を教えてください!」

【回答】

  1. 7 ススキのダンス
  2. 8 ヤシガニ見つけた(沖縄の音階)
  3. 9 花びらひらひら(日本の音階)
  4. 10 あらしの予感
  5. 11 小さなおもちゃ箱
  6. 21 茶つみ(伴奏音源はレゲエ風のアレンジ)
  7. りこっちとリコどんのやりとりもすき(解説動画)

サンプル試聴はこちら▶「ソプラノリコーダー授業」収録曲