デジタル教材WEB実践事例 新潟市立庄瀬小学校
ヤマハ デジタル教材WEB実践事例
新潟市立庄瀬小学校
教頭 江口 陽子
概要
- 導入時期
- 2019年6月
- 取り組み
概要 - 学年3年/
児童数13名
- 目あて
- 自分たちの苦手を見つけて、えんそうできるようにしよう
- デジタル教材
の種類 -
ヤマハデジタル音楽教材
ソプラノリコーダー授業
- 小学校
- ソプラノリコーダー授業
- Windowsタブレット
内容
1 実践から見えた児童の姿
音楽が苦手な児童も、得意なタブレット操作ができたり、ペアになり自分たちのペースに合わせ、運指や音名を確認しながら曲が吹けるようになる等、音楽の授業を楽しみにするようになりました。特に「採点」機能では、採点された点数を受け、「どうしたらもっとよい点数が出るのだろう」と友達と一緒に考える姿が印象的です。
2 先生の声
音楽の授業にデジタル教材を導入した理由は、自分が体験して「楽しいな」と思ったことがまず一番のきっかけです。子どもたちのリコーダー上達への早道は、リコーダーを好きになる」ことだと考えています。3 年生になりたての導入期では、ほとんどの児童が興味を持って学習に取り組んでいる様子が見られますが、学習が進むにつれ、演奏する技能や楽譜を読む等の知識が必要になるため、興味関心をなかなか持続することができない児童も見受けられます。今回、デジタル教材を導入し学習展開して感じたことは、興味関心が薄れることなく学習に取り組む姿が多く見られたことです。特に教材の中にある採点機能に児童は夢中になり、次のチャレンジに向けて、より上手な演奏ができるようしっかりと採点コメントを読み、持ち方やタンギングの解説や内容を聞き直し、友達と活動する姿が見られました。つまり、よい点数を出したいという目標をもち、どうしたら達成できるかを考え、必要な知識や技能を身に付けるといった学習のサイクルが自然と身に付いたようです。新しい楽曲との出会いは、楽曲解説や模範演奏を聴いたり、運指を見たりしながら楽曲の特徴や音名を理解しています。また楽譜には階名が表記されているので書き込む必要はなく、楽譜が苦手な児童には大きな支えになっているようです。「おもしろい」だけではなくしっかりと「学び」に展開できるとても良い教材だと思います。
教頭 江口 陽子
3 授業の様子
①音名カードで音当てクイズ。楽しみながら楽譜に親しみます。
②個々の課題を確認。課題解決に向けて話し合う。
③各自の課題に合わせ教材曲を選び伴奏に合わせてリコーダーを演奏する。
④出来なかったポイント等を、楽譜を見ながら確認します。
⑤ペアになり、自分達の苦手なことろをお互いに聽きあったりしながら演奏する。その際に、採点機能を効果的に活用します。
⑥授業の始まりと終わりに全員で採点を実施。見事に授業終了間際には高得点をとり、児童は大喜びでした。
4 校長先生の声
学校でデジタル教材を導入するにあたり、財源やライセンス・セキュリティの問題もあり、なかなか実現できないのが現状です。今回、江口教頭から話を聞いた際に、「演奏の技術を子どもたち自身が、より意欲的に学べる発展的な可能性があること」、本校の職員が「新しい音楽の教材について学ぶ機会を得ること」は、たいへん有意義だと思い、導入を決めました。また、学校現場では、積極的にタブレットが導入されていきます。実際に授業を見て、感じたことを以下の3点にまとめました。
①採点画面のコメントを見ながら、子どもたちは自ら主体的にリコーダー表現の課題を見付け、解決しようと学んでいた。これからの時代にあった授業である。
②器楽の技能に関する評価は、指導者に専門性がないと難しい面がある。採点機能のコメントは、指導者にも参考になり、子ども自身にもわかりやすい。
③音楽やリコーダーが苦手な学級担任の先生でも容易に使える効果的な教材である。
校長 髙島 純
5 教科書/学習指導要領との関連
○教科書 教育芸術社 3年生 P. 16 「リコーダーとなかよしになろう」
○小学校学習指導要領音楽(平成29 年告示) A表現 2 器楽 ウ(ア) 範奏を聴いたり、ハ長調の楽譜を見たりして演奏する技能