教材活用事例 東京都練馬区立立野小学校

ヤマハ 学校用電子キーボード活用事例
東京都練馬区立立野小学校
礒部 透 先生

概要

目あて
子ども自らがSEK-300を操作し、パート別に音楽を聴き比べることで、 それぞれの楽器の音色や旋律の特長を感じ取り、作曲者の意図を考えよう。
題材
交響曲第9番 ニ短調(L.v.ベートーヴェン 作曲)
主な授業
の流れ
  1. クラス全体で「交響曲第9番 ニ短調」を鑑賞する。(作成したMIDIファイルにて再生)
  2. グループに分かれ、児童自身がパート別音量調整スライダーを操作し、パート別に音楽を聴き比べる。
  3. パートごとの感想をワークシートに共有し、作曲者の意図を考察する。
  4. クラス全体で「交響曲第9番 ニ短調」のオーケストラの演奏を動画で鑑賞し、それぞれパートに紐づく楽器を発見し、音色や旋律の良さを体感する。
  • 小学校
  • 学校用電子キーボード

内容

子どもたちに、自由に遊びながら発見してもらいたい。

そうしたら、もっと音楽が好きになるのではないかと考えています。

[写真]授業風景
Q 学校用SEK-300にご興味を持たれたきっかけを教えてください。

以前からヤマハのシンセサイザーを使用して授業づくりを行っていましたが、今回久しぶりにヤマハから学校用キーボードの新製品が発売されると聞き、どのような楽器かぜひ使ってみたいと思っていました。

[写真]授業風景
Q 授業でのSEK-300の使い方を教えてください。

ベートーヴェン第九番を鑑賞するために使用しました。どうしても“受け身”になりがちな鑑賞の授業ですが、今回はSEK-300を使用して、子どもたち自身にスライダーを操作してもらい、5つのパート別に音を聴き比べてもらいました。SEK-300を同時に3台活用したことで、1台ごとの人数も多くならず4~5人で使うことができました。

Q 今回の授業で子どもたちに伝えたい・学び取って欲しいことは何でしょうか?

普段よく耳にする有名な曲も、パート別に聴いてみることで、また違った面が見えてきます。

「ここだけ聴くとパレードみたい」「全部の音色が混ざるとカッコいい」など、子どもたちの素直な感想から、「では、なぜ作曲者はこのパートを入れたのだろうか?」という学びに繋がっていきます。

[写真]授業風景
Q スライダー機能を使った授業はいかがでしたか?

子どもたち自身がスライダーを触ることで、自然と感想を伝え合う姿や能動的に音楽を楽しむ姿が見られました。SEK-300に搭載されている「内蔵曲」を使っても、同じことが出来ますね。CDを使う場合、再生するまでの準備に時間を要して授業の流れを止めてしまいこともあるので、すぐに授業の中で使うことのできる点も非常に良いと感じます。

[写真]授業風景
Q 子どもたちの学習用ツールとして使っていただきましたが、SEKの良いところは何でしょうか?

物理的な操作ができるしっかりとした作りのスライダーや、「スタート/ストップ」等のボタンが分かりやすく光る点、パネルも日本語表記なので分かりやすく、良い意味で子どもたちが自由に遊べる楽器だと思います。

[写真]授業風景
Q これから、SEK-300をどのように使用していきたいですか?

今後は、音楽づくりでも活用していきたいと考えています。同じようにスライダーを使って、まずは和音の流れを聴いてイメージを沸かせてからメロディーづくりを行いたいと思います。また、それをその場で録音してみんなで聴いたりしてみても良いかなと思います。また音量はしっかりとありつつも、楽器自体の重さがとても軽いので(本体質量4.0kg)、子どもたちのパート練習などでも簡単に持ち運びができ、活用できると考えています。

Q SEK-300を使用されてみて、感想を教えてください。

これからの授業は、「教師が教える」だけではなく、「子どもたちが自ら考えて一緒に学ぶスタイル」へと変化していきます。SEK-300は教師・子どもたちのどちらでも使える機能が充実していますので、教師は授業をサポートしてもらいながら、子どもたちはより積極的に授業に参加することができ、どちらもハッピーになる楽器だと感じています。

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