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實川 風 - 実川風は2015年10月フランス・パリで行われたロン=ティボー=クレスパン国際コンクールにて1位なしの第3位を受賞、併せて最優秀「リサイタル賞」及び「新曲賞」を受賞した。1989年千葉県出身。東京藝術大学音楽学部首席卒業、および同大学院修士課程修了。2007年ショパン国際コンクールin Asia一般部門金賞、ピティナ・ピアノコンペティション特級銅賞・聴衆賞受賞。2008年名古屋国際音楽コンクール第1位、併せて聴衆賞・ビクター賞・名フィル賞を受賞。第77回日本音楽コンクールピアノ部門第3位。 2013年サザンハイランド国際ピアノ・コンクール第2位(オーストラリア)、2015年3月に行われた「日本ショパン ピアノコンクール」にて第1位を獲得した。これまでの輝かしいコンクールでの受賞と共に国内外でのリサイタルや室内楽での活躍も目覚ましく、上海音楽祭への参加やロン=ティボー=クレスパン国際コンクールの直前には、ショパンの命日にあわせてフランスのノアンで行われた“ショパン・ナイト”でヨーロッパ・デビューを果たした。これまでに、ポーランド国立クラクフ室内管、東京ニューシティ管、東京フィル、ニューフィル千葉、東響、名古屋フィルとの共演等がある。2008年度ヤマハ支援制度奨学生、2011年シャネル・ピグマリオンデイズ参加アーティスト。ピアノを山田千代子、ダン・タイ・ソン、多美智子、御木本澄子、江口玲の各氏に、フォルテピアノを小倉貴久子氏に、室内楽を川中子紀子、伊藤恵の各氏に師事。東京藝術大学内にて、アリアドネ・ムジカ賞、安宅賞、アカンサス賞、大賀賞を受賞。2011年には名古屋名駅ロータリークラブ椿賞を受賞している。2015年1月より1年間ヤマハwebサイト「ピアニストラウンジ」にて“どこ吹く風PARTⅡ~實川風の音楽日記”を連載していた。2016年3月23日にはソニー・ミュージックダイレクトより初めてのアルバム「The Debut(ザ・デビュー)」でCDデビューを果たす。
※上記は2016年1月27日に掲載した情報です
Q1.自分で影響を受けたと思われるアーティストは?
真っ先に浮かぶのは、師事した多美智子、江口玲、ダン・タイ・ソンという先生方です。録音からも大きな影響を受け、サンソン・フランソワ、マルタ・アルゲリッチ、アンドラーシュ・シフ、ラファウ・ブレハッチの演奏から感動を得ています。
Q2.ヤマハピアノに対するイメージと印象は?
子どものころからヤマハC3を弾いていますので、演奏していてとても落ち着きます。CFXはパワフルで、高音の響きに輝きがあり、弱音もこまやかなラインが描ける。この楽器で、プロコフィエフやラフマニノフなどのロシア作品を弾いてみたいと思っています。
Q3.あなたにとってピアノとは?
ピアノのある部屋にいったら、すぐにピアノを触ってしまいます。一度弾き出したら、なかなか離れられないです。子どものころからずっと一緒ですからごく自然な間柄で、私にとっていつもそこにあるという存在です。
Q4.印象に残っているホールは?
今回、ロン=ティボー・コンクールで演奏したパリのシャンゼリゼ劇場です。ここはストラヴィンスキーの「春の祭典」の初演が行われたところ。ホールに入った瞬間、その空気が伝わってくるというか歴史を感じることができました。同じくパリのサル・ガヴォーも、偉大な音楽家が数多くステージに登場しているすばらしいホールだと思います。
Q5.ピアノを学ぶ(楽しむ)方へのメッセージ。
ピアノの練習を嫌々ながらするのはよくないと思います。無理にピアノとつきあうことなく、楽しんで演奏することが必要ですね。演奏を聴く場合も、そのピアニストの作り出す音楽を楽しんで聴くことが一番だと思います。