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:ソヌ・イェゴンさん "5つ$quot;の質問

Profile

pianist ソヌ・イェゴン
© Jeremy EnlowThe Cliburn

pianist
ソヌ・イェゴン
第15回ヴァン・クライバーン国際コンクールの優勝者、1989年韓国生まれのソヌ・イェゴンは、“楽器を意のままに操る技術と表現力”(サンフランシスコ・エグザミナー紙)と、ヴィルトゥオーゾとして高く評価されており、自身は「音楽の真実と純粋な美しさを追求し、深い感情を聴衆に伝えたい」と語っている。ソリストとして、これまでミュンヘンフィル(V.ゲルギエフ指揮)、フランクフルト・ムゼウム管弦楽団(S.ヴァイグレ指揮)、ボルティモア交響楽団(マリン・オールソップ指揮)、ジュリアード・オーケストラ(イツァーク・パールマン指揮/エイヴリー・フィッシャーホール)、ヒューストン交響楽団(ジェームズ・フィデック指揮)、フォートワース交響楽団(レナード・スラットキン指揮、ニコラス・マクギガン指揮)、ロイヤルスコティッシュ管弦楽団(J.R.ゴメス指揮)、ベルギー国立管弦楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、KBS交響楽団とのヨーロッパツアー等、多数公演を行っている。

リサイタルでは、カーネギーホール(ワイルホール)、浜離宮朝日ホール、ウィグモア・ホール、サル・コルトー、ゲヴァントハウス、エルプフィルハーモニー他、韓国、ヨーロッパ、アメリカ全土で公演を行なっている。
ソヌは熱心な室内楽家でもありアンサンブル力も高く評価されている。ニューヨークフィル四重奏団、ブレンターノ弦楽四重奏、エルサレム弦楽四重奏団、ヴァイオリニストのベンジャミン・ベイルマンとイダ・カファヴィアン、チェロのエドガー・モロー、ゲイリー・ホフマン、ピーター・ウィリー、そしてピアニストのアン・マリー・マクダーモット等と共演。
クモ・アシアナ財団とともにコスタリカ、グアテマラ、パナマツアーを実施、またリンカーンセンターの室内楽講演会、サミット音楽祭、ボウドウィン国際音楽祭、トロント夏の音楽祭にも多数招かれている。

韓国アニャン出身。8歳の時にピアノを始める。
2005年にアメリカのカーティス音楽院に留学、その後ジュリアード音楽院、マネス音楽院にてセイモア・リプキン、ロバート・マクドナルド、リチャード・グードに師事。現在はハノーヴァーにてベルント・ゲツケ教授に師事している。
ヴァン・クライバーン国際コンクールでの優勝(金メダル)の他、2012年ウィリアム・カペル国際ピアノコンクール、2013年仙台国際音楽コンクール優勝、ヴェルビアー音楽祭のヴァンドーム賞、2015年ドイツ国際ピアノ賞(フランクフルト)等受賞歴多数。

※上記は2019年2月25日に掲載した情報です。

Q1.自分で影響を受けたと思われるアーティストは?

好きでよく聴いていたピアニストは、ルプー、ペライア、ツィメルマン、リチャード・グートなど、あとは、ギレリス、コルトーですね。
影響を受けた演奏家をあげるなら、学んだ先生方、そして一緒に共演し、いろいろな話をしてきた仲間たちだと思います。同じ人生を歩んできた彼らとは、偶然旅先で一緒になると、話をしているだけで音楽的なエネルギーをチャージし合えている感覚があります。

Q2.ヤマハピアノに対するイメージと印象は?

安定性、そして信頼性ですね。

Q3.あなたにとってピアノとは?

人生そのものです。ピアノなしでは生きている感じがしません。まれに、数日間、数週間ピアノを弾かないときがあると、何か生きていないような気持ちになるので、せめてピアノの音を聴かないではいられません。ピアノがなかったら、僕の人生自体が存在していないようです。

Q4.印象に残っているホールは?

今回演奏した武蔵野市民文化会館、そしてヤマハホールはとても印象的でした。前回の来日公演で演奏した浜離宮朝日ホールもすばらしかった。
またアメリカだと、最近新しくできた創価センターがすばらしすぎる音響のホールだと思いました。雑音もすごく響いてしまうので気をつけないといけないくらいです。
あとは、ドイツ、ハンブルクのエルプ・フィルハーモニーホールもすばらしいです。

Q5.ピアノを学ぶ(楽しむ)方へのメッセージ

ピアノを学んでいる方ならば、多くの良い音楽を聴いて、楽しんでください。
また、趣味で弾くことを楽しんでいる方ならば、大切なのは想いを持ち続けること。歳を重ね、練習時間がとれなくなってやがてピアノを弾かなくなってしまい、それを後悔しているという方にたくさん出会います。
楽器が演奏できるということは特権であり、人生を豊かにすることです。そんな特権を得るためには、どうしても練習する必要があります。大変ですが、できる限り情熱を注いで続けてほしいと思います。
いずれにしても、楽しんでいなくては続けることはできません。どんなことでもそうだと思いますが、音楽は特にそうでしょうね。音楽には感情があらわれますから。それを偽ることもできるでしょうけれど、そうすれば人は気づいてしまうものです。