ヤン・イラーチェク・ フォン・アルニン

Jan Jiracek von ARNIM ヤン・イラーチェク・フォン・アルニン

ドイツ

音楽一家に生まれたヤン・イラーチェク・アルニンは、BBCミュージック・マガジン誌において「世代のトップレベルのピアニスト」と評された。

10歳の時にハンブルクのスタインウェイ・コンクールで第一位を獲得。翌年には故郷のハノーバー(ドイツ)でモーツァルトのピアノ協奏曲を演奏し、正式デビューを果たす。以来、ミュンヘンのヘラクレスザール、ベルリンのフィルハーモニー、ロンドンのスタインウェイホール、パリのコルトーホール、バルセロナのカタルーニャ音楽堂、チューリッヒのトーンハレ、ウィーン・コンツェルトハウス、ウィーン楽友教会、ハンブルクのムジークハレ、ライプツィヒのゲヴァントハウスでのリサイタルや、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団、ケルン室内管弦楽団、ウィーン室内管弦楽団、ノーザン・シンフォニア・オブ・イングランドとの共演など、ヨーロッパで幅広く活躍している。

ブゾーニ・コンクール(イタリア)、マリア・カナルス・コンクール(スペイン)で最上位を獲得、第10回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール(アメリカ)で入賞。クライバーン・コンクールでの成功を受けて、アメリカ全土での80公演を超えるコミュニティ・コンサートの演奏者として招待された。また、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンとオリヴィエ・メシアンの楽曲の解釈において特別表彰や賞を受けている。最近では、ロングアイランド大学ティリーズ・センター、バーモント大学レーンシリーズ、アトランタのスパイヴィー・ホールなどでリサイタルを開催。ワシントンD.C.のケネディー・センターでワシントン室内管弦楽団と、ニューヨークのリンカーン・センターでリバーサイド・シンフォニーと、バス・パフォーマンス・ホールでフォートワース交響楽団と共演している。ZDF、BBC、SFBベルリン、ドイチェランド・ラジオ、ラジオ・ヒルフェルスム、ラジオ・ストックホルム、ラジオ・フランスなどヨーロッパ各国のラジオ・テレビ局で特集され、北ドイツ放送ではソリストとしての北ドイツ放送交響楽団との共演が放送されている。

ベルリン芸術大学卒業。ハンス・ライグラフに師事し、アルフレッド・ブレンデルやブルーノ・レオナルド・ゲルバーなどのマスタークラスを受ける。現在は北米、アジア、ヨーロッパで定期的にマスタークラスを行っている。2001年にウィーン国立音楽大学のピアノ科教授に任命され、同大学史上最年少の終身教授となる。ロンドン国際ピアノコンクール、ブゾーニ国際ピアノコンクール、若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクールなどの国際ピアノコンクールの審査員に頻繁に招聘されている。2011年より、世界で最も権威ある音楽コンクールの一つであるウィーン国際ベートーヴェンピアノコンクールの芸術監督および審査委員長を務める。