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- pianist
工藤 セシリア - フランスのリルに生まれる。本名は工藤セシリア祐意。セシリアはクリスチャンネーム。祐意は“ゆい”という響きに魅かれてご両親によって命名された。4歳よりピアノを始め、1999年パリ国立地方音楽院に入学。J.シン、J.M.コテ、B.リグット、J.ルヴィエ、B.ベルマン、A.コンタルスキー、S.ペルティカローリ、A.ナセトキン、鷲見加寿子、L.ベルリンスカヤの各氏の元で研鑽を積む。幼少の頃よりフランス国内にて多くのコンクールに参加、全て第1位を獲得している。8歳のとき、フランスと日本で初めてコンサートに出演。最近では東京や札幌、横浜、浜松などでソロや室内楽の公演を行っている。海外ではフランス国内が最も多くビル・ダブレー城でのリサイタルをはじめ、「サンテミリオン音楽祭」への参加や、シンガポールやロシア、韓国では父重典の伴奏ピアニストとしてツアーに参加している。2009年にはラジオ・フランスの番組「若い演奏者たち」で、マティルド・キャルデリーニ(神戸国際フルートコンクール第1位)と共演。この模様はフランス全土に放送された。今年7月にはソミー・ミュージックダイレクトより初のCDアルバムがリリー スされる予定である。小学校からフランス在住、現在はパリ・エコール・ノルマル音楽院、ベルリンスカヤのクラスに在籍。~~コンクール受賞歴~~
1994年 Concours de Piano Claude Kahn
(クロードカーン・コンクール最高位)
1995年 Concours de Musique Darius MILHAUD
(ダリウス・ミヨー・コンクール最高位)
1995年 Concours Flame (categorie A)(フラム・コンクール最高位)
1995年&1996年 Concours de Piano Steinway-Paris pour les Jeunes Talents
(スタインウェイ・コンクール最高位)
1996~1997年 Concours Musical de France Concours International de Piano
(フランス音楽コンクール第1位)
1999年&2003年 Concours de Piano de Saint-Nom-la-Breteche
(サン・ノン・ラ・ブルテッシュ・コンクール第1位)
2000年 Concours Musical Medoc-Aquitaine(メドック・アキテーヌ・音楽コンクール1位なしの2位)
2005年 8e Rencontres et Grand Prix National "Jeunes Talents" Montrond-les-Bains (モンロン・レ・バン・コンクール第1位)
※上記は2014年4月30日に掲載した情報です
Q1.自分で影響を受けたと思われるアーティストは?
もっとも影響を受けているのはベルリンスカヤ先生です。さらに、パリには多くのピアニストが訪れますので、いろんな人の演奏を聴いています。アルゲリッチ、ベレゾフスキー、グリモー…。録音では、ホロヴィッツの演奏からも大きな影響を受けています。
Q2.ヤマハピアノに対するイメージと印象は?
子どものころから家でもヤマハピアノをずっと弾いていますので、私にとってはとても自然で、自由に弾くことができるピアノです。
Q3.あなたにとってピアノとは?
大切な友であり、敵でもあり(笑)、恐れ多くもある。子どものころからずっと練習し、大変な思いをしてきましたので。でも、一生、一緒にいる彼(フランス語では男性名詞)のような存在だと思います。
Q4.印象に残っているライブハウスやコンサートホールは?
ヤマハホール。CFXとセットになれば最高です。ホールと楽器、自分は三位一体なので、コンサートは緊張したり、計算したりする場ですが、ヤマハホールで演奏したときは、自分うっとりする度合いが強い。これまでに5回ほどやらせていただいていますが、冷めたときがありません。そのこと自体が驚異です。
Q5.ピアノを学ぶ(楽しむ)方へのメッセージ
ピアノは楽器自体がとても大きいのですが、女性でも演奏できますし、1台でオーケストラのような多種多様な音が出せます。とてもリッチな楽器だと思いますので、その響きの多様性を楽しんでいただきたいですね。