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:セドリック・ティベルギアンさん "5つ$quot;の質問

Profile

pianist セドリック・ティベルギアン
© Ben Ealovega

pianist
セドリック・ティベルギアン
輝かしい国際的なキャリアは五大陸全土にわたり、カーネギー・ホール、ケネディ・センター、ロイヤル・アルバート・ホール、クイーン・エリザベス・ホール、バービカン・センター、ザルツブルクのモーツァルテウム等、世界で最も名声の高いホールに登場している。パリ国立高等音楽院でフレデリック・アゲシーとジェラール・フレミーに師事し、1992年、わずか17歳でプルミエ・プリを受賞。その後、複数の国際コンクール(ブレーメン、ダブリン、テル・アヴィヴ、ジュネーヴ、ミラノ)で入賞し、1998年ロン=ティボー国際コンクールで優勝、合わせて5つの特別賞も受賞した。
60曲を超える協奏曲のレパートリーを持ち、一流オーケストラと共演を重ねている。これまでに、ボストン交響楽団、クリーヴランド管弦楽団、ワシントン・ナショナル交響楽団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、スイス・ロマンド管弦楽団、ブダペスト祝祭管弦楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、BBC交響楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、フランス国立管弦楽団、シドニー交響楽団、NHK交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団等と共演。指揮者では、クリストフ・エッシェンバッハ、イルジー・ビエロフラーヴェク、ヤニック・ネゼ=セガン、シモーネ・ヤング、チョン・ミョンフン、クルト・マズア、イヴァン・フィッシャー、ジェフリー・テイト、ルイ・ラングレー、リュドヴィク・モルロー、ステファン・ドヌーヴ、エンリケ・マッツォーラ等と共演している。
室内楽にも熱心で、特に、アリーナ・イブラギモヴァ(Vn)、アントワン・タメスティ(Va)、ピーター・ウィスペルウェイ(Vc)と定期的にパートナーを組んでいる。
18/19シーズンのハイライトは、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団にデビューを果たし、またフランソワ=グザヴィエ・ロト指揮サンフランシスコ交響楽団にデビューする。最新のCDは、ハイペリオンより2019年1月「フランツ・リスト:巡礼の年&後期ピアノ作品集」がリリースされた。
※上記は2019年3月11日に掲載した情報です。

Q1.自分で影響を受けたと思われるアーティストは?

偉大な指揮者、カルロス・クライバーです。残念ながらナマの演奏を聴くことはできませんでしたが、毎回映像を見て学んでいます。クライバーの演奏を聴くと、自分もいい演奏ができるという気持ちになるのです。いつも彼に感謝の意を捧げています。

Q2.ヤマハピアノに対するイメージと印象は?

実はいま、ヤマハのロンドン・チームと共同でピアノの開発に携わっています。もっとこうした方がいい、こういう音がほしいなど、ピアニストとしての意見をきちんとことばでチームに伝えるわけです。それにより、自分のなかでピアノに対するビジョンが明らかになってきました。CFXは大好きなピアノで、一緒に音楽を作っていくことができる。すばらしい相棒ですね。

Q3.あなたにとってピアノとは?

自分のなかにあるものを表現することができる唯一の手段。私の口というか、自分を語れるものです。

Q4.印象に残っているホールは?

ベルリンのフィルハーモニー。ベルリン・フィルと共演すると、いつも世界最高峰のホールだと感じます。響きは温かみがあってパワフル。2400席なのに、演奏していると室内楽的な響きがし、オーケストラの各人の音が明確に聴こえてくる。まるで1対1で対話しながら演奏しているようです。
 日本では、ヤマハホールの響きが自分のピアノに合っています。木のぬくもりが感じられ、CFXのクウォリティが存分に生かせる。のびやかな音響も好きですね。

Q5.ピアノを学ぶ(楽しむ)方へのメッセージ

好奇心をもつことが大切だと思います。探求心というのかな。音楽家もファンも愛好家も学生も、みんな好奇心が大事ですね。