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:グジェゴシュ・ニェムチュクさん "5つ$quot;の質問

Profile

pianist グジェゴシュ・ニェムチュク
© 武藤 彰

pianist
グジェゴシュ・ニェムチュク
卓越した技巧と魅惑的な歌心をもつポーランド音楽界の次世代を担うピアニスト。
ポーランド ティヒ生まれ。カトヴィツェにあるK.シマノフスキ音楽大学をヨゼフ・ストンペル教授に師事し、最優秀で卒業。その後、奨学金を得てマネス大学で学ぶ。メナヘム・プレスラー、プィリップ・ホアキン、ホアキン・アチュカロ、デヴィット・ドゥバル、カン・チェンモ、K.ツィマーマン、A.ヤシンスキ、ダン・タイ・ソン、P.パレチニの各氏に師事。リピンスキ音楽アカデミーにて芸術学士取得。
2009年からアメリカのジェフリー・スアン芸術監督と共に活動も行っている。
=彼の演奏は、極めて流暢で、鳴り響くffからやさしい囁きのようなppまでディナミークが非常に幅広い。その音色は豊かな色彩にあふれ、眩しいばかりの技巧に優れている(ザ・エポックタイムス)=彼は、多くの国際コンクールで優勝しているポーランド人初の入賞となったカーネギーホール国際コンチェルトコンクールの優勝をかわきりに、イタリア、ブルガリア、ニューヨーク、イギリス、ベルギーなど多数優勝。韓国での釜山マル国際コンクールで特別賞受賞。第40回ポーランド全国ショパンコンクール(ワルシャワ)で優勝。
グジェゴシュ・ニェムチュクは、母国ポーランドの首相賞、文化省賞、及びティヒ市長賞など数々の栄誉ある賞を受賞している。
レパートリーは、幅広く、バロックから近現代に至るまで、その数は、ソロ作品200曲以上、ピアノ協奏曲20作品に上る。
彼の豊富な国際的ソロ活動は、既に11年にも渡り世界中の多くの著名なコンサートホールでの演奏を成し遂げた。現在までに6大陸30か国以上(ポーランド、チェコ、スロバキア、ドイツ、リトアニア、ロシア、オーストラリア、英国、フィンランド、ノルウェー、エチオピア、タンザニア、スイス、日本、中国、韓国、シンガポール、マレーシア、オーストリア、ブラジル、米国、ジャマイカ、ペルーキュラソー島)を訪問し、350回以上のリサイタルを行い、マスタークラスを行っている。2016年、紀尾井ホールにてピアノ協奏曲の演奏会、2017年7月に、満席の中、鮮烈な東京デビューリサイタルを行い好評を博す。2017年ポーランド国営ラジオによる、「ショパンの最も優れた解釈のピアニスト」に、アルゲリッチ、ポリーニと並んで、選ばれる。2018年東京文化会館で開催した演奏で好評を博す。
 
現在シレジア大学音楽科にて准教授の傍ら、リマ音楽院、ノルウェー音楽アカデミー、シンガポール ナンヤン芸術アカデミー、他多数招聘をされ、演奏及び指導を行っている。
また、ニューヨーク マネス大学音楽科の国際ピアノインスティトゥートとフェスティバルに、ショパンとシマノフスキの歴史及びマズルカの奏法で招聘されている。現在 日本の音楽雑誌「ショパン」に連載を掲載中
グジェゴシュ・ニェムチュク オフィシャルサイト
※上記は2018年12月21日に掲載した情報です。

Q1.自分で影響を受けたと思われるアーティストは?

影響を受けたアーティストは、私の人格形成においてと、ピアノ人生においての大きく2つに分けられます。
まず、人格形成に大きな影響を及ぼしたのはチャイコフスキーです。子どものころからその音楽が大好きで、彼に関するあらゆる本を読みました。14歳から17歳のときにはチャイコフスキーが作曲した全曲を聴き、なんて美しい音楽なのだろうと、いわゆるとりつかれたようになってしまいました。いまでもチャイコフスキーは大好きです。
ピアノ人生に影響を及ぼしたのは、アメリカのピアニスト、ジェフリー・スワン(1951~)です。さまざまな国際コンクールで受賞歴があり、ショパン国際ピアノ・コンクールでは予選落ちしてセンセーションを巻き起こしたのですが、ショパンを得意としています。彼は大変な勉強家で、6カ国を流暢に話すことができます。向上心があり、17歳のときに「一日ひとつ新しいことを学ぶ」と自分に課し、以来毎日何かしら新しいことを学んでいます。私はその姿勢を学びました。

Q2.ヤマハピアノに対するイメージと印象は?

非常に繊細なタッチが可能で、弾き方によってあらゆる色彩を引き出すことができます。特にCFXはとてもコントロールしやすく、自分の理想とする響きが生まれます。ピアノの場合、リズムを表現するのにはそんなにいいビアノの必要性は感じませんが、色合いを出すのには、やはりいいピアノは必要不可欠です。CFXはその意味で最高のピアノといえます。ピアニストはみな頭のなかで理想の響きを描いていると思いますが、私にとってCFXは限りなく理想に近い音が出せるのです。

Q3.あなたにとってピアノとは?

よき友、このひとことに尽きます。

Q4.印象に残っているホールは?

シンガポールの植物園にある野外ホールが強い印象となって残っています。5000人収容のホールで、広い芝生の先には湖が広がっていました。とても暑く、ステージに出た途端に汗びっしょりになったのは、初めての経験でした。日本では東京文化会館が大好きです。

Q5.ピアノを学ぶ(楽しむ)方へのメッセージ

私は一生ピアノを弾き続けたいと思っています。プロとしてね。ですから、私の音楽をずっと聴き続けてくれる聴衆がいること、それが夢です。音楽は人の人生を変える力が存在します。そして音楽は奏者にとっても、聴き手にとっても、常に前向きな力を与えてくれるものです。

公演情報

グジェゴシュ・ニェムチュクピアノリサイタル ~日本・ポーランド国交100年記念リサイタル
日時:2019年3月16日
開場:13:00 開演:13:30
会場:ヤマハホール
東京都中央区銀座7-9-14
出演:グジェゴシュ・ニェムチュク
料金:学生・会員 2,000円/一般 4,000円 (いずれも税込)

■お問合せ
ア・コルト音楽プロデュース
TEL:070-1266-0037



グジェゴシュ・ニェムチュク ピアノサロンコンサート
日時:2019年3月23日
開場:13:30 開演:14:00 
会場:ヤマハミュージック
大阪なんば店 (2Fサロン)
大阪府大阪市西区南堀江1-2-13
出演:グジェゴシュ・ニェムチュク
料金:学生・会員 2,500円/一般 3,000円 (いずれも税込)

■お問合せ
ヤマハミュージック
大阪なんば店 鍵盤楽器売場
TEL:06-6531-8203