<< インタビューページへ戻る
- pianist
中桐 望 - 岡山県岡山市生まれ。東京藝術大学ピアノ専攻を首席卒業。同大学大学院修了。2009年日本音楽コンクール第2位。2012年マリア・カナルス国際音楽コンクール第2位。同年、第8回浜松国際ピアノコンクールでは歴代日本人最高位となる第2位を受賞。関西フィルハーモニー管弦楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、スペイン・ヴァレス交響楽団等のオーケストラと共演。国内外でのリサイタルや 音楽祭に多数出演している。第11回岡山芸術文化賞グランプリ受賞。これまでにピアノを内山優子、近藤邦彦、平川眞理、芦田田鶴子、大野眞嗣、角野裕、エヴァ・ポブォツカの各氏に、師事。2014年4月に岡山、名古屋、東京にてデビューリサイタルを開催し好評を博した。今秋よりロームミュージックファンデーション奨学生としてポーランドのビドゴシチ音楽学校に留学している。
※上記は2014年12月17日に掲載した情報です
Q1.自分で影響を受けたと思われるアーティストは?
大学・大学院時代の恩師、角野裕先生です。試験やコンクールなど、どうしても競争のようなものが付いて回る音楽の世界の中で、どのように音楽に向き合うべきか、音楽を奏でる意味とは何かを教えていただきました。それは、私が演奏活動をしていく上で大きな指針となっています。
Q2.ヤマハピアノに対するイメージと印象は?
レコーディングで弾いたヤマハCFXは、音色が本当に多彩で、同じ弱音でも柔らかな弱音、芯のあるクリアな弱音など、イメージ通りに出すことができました。繊細な表現にピタッとフィットしてくれる感じがあり、パワーもあって、自由自在に音楽をつくることができる最高のパートナーでした。
Q3.あなたにとってピアノとは?
自分自身の一部。ピアノなしの自分はありえないと思っています。
Q4.印象に残っているホールやライブハウスは?
浜松国際ピアノコンクールのアクトシティ。たくさんの方に聴いていただき、私自身もパワーをもらって気持ちよく演奏しました。それから、マリア・カナルス国際音楽コンクールのファイナルの会場だったカタルーニャ音楽堂。ユネスコの世界遺産に登録されている建物の内装が素晴らしく、独特の雰囲気の中で演奏したことは忘れられません。
Q5.ピアノを学ぶ(楽しむ)方へのメッセージ
自分のこれまでを振り返って、いろんなことを体験することがすごく大事だなぁと思います。弾きたくないときは弾かなくてもいい。やめる時期があってもいいと思います。弾くことが楽しくて幸せだと思えなければ、聴く人を幸せな気持ちにすることはできませんよね。留学やコンクールに参加するタイミングも、周りの人と比べてしまいがちですが、自分に合った形がいいのだと思います。みなさんそれぞれが、音楽と接する一番幸せな形、素敵な形を見つけて、演奏したり、楽しんでくださるといいなと思います。