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:小曽根 真 氏 (Ozone Makoto) "5つ$quot;の質問

Profile

pianist 小曽根 真

pianist
小曽根 真
父、小曽根 実の影響でジャズに興味を持ち、独学で音楽を始める。
1980年渡米。1983年ボストンのバークリー音楽大学ジャズ作曲・編曲科部門を首席で卒業。同年ニューヨークのカーネギーホールでソロ・ピアノ・リサイタルを開き、米CBSレーベルと日本人初の専属契約を結び全世界デビューを果たす。同時にグラミー賞受賞アーティスト、ゲイリー・バートン(ヴィブラフォン)のグループに参加、ワールド・ツアーを開始。この頃から作曲家としての活動も始め、ゲイリーをはじめとするさまざまなミュージシャンたちに曲を提供するようになる。2003年2月、ゲイリー・バートンとのデュオ『ヴァーチュオーシ』(Concord)で、第45回グラミー賞に初ノミネート。近年は、クラシックにも本格的に取り組み、シャルル・デュトワ、尾高忠明、井上道義、大植英次らの指揮のもと、国内外のオーケストラとガーシュウィン、バーンスタイン、モーツァルト、ベートーヴェンなどの作品を演奏している。また「第18回国民文化祭・やまがた2003」では自作のピアノ協奏曲「もがみ」を弾き振りで発表。
一方、2004年には自らがプロデュースする総勢15名のビッグバンド「No Name Horses」を結成し、翌年には「No Name Horses」のデビュー・アルバムをレコーディング。2007年には東京JAZZに「No Name Horses」を率いて参加し、『着実にこの世界に新風を送っている』(日本経済新聞)と評された。
2008年3月は、「No Name Horses」のセカンドアルバム『Ⅱ』の全国ツアーで約1ヶ月熱いステージを繰り広げた。
2009年5月には、「No Name Horses」のラテン音楽をテーマとしたアルバム『JUNGLE』のリリース。このアルバムにも参加しているラテン・パーカッションのパーネル・サトゥルニーノをゲストに7月から全国クラブ・ツア-を行い、続けて7月末から8月にかけてフランスのラロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭とスコットランドのエジンバラ・ジャズ・フェスティバルに出演予定。

精力的な演奏活動のかたわら、人気FMジャズ番組「OZ MEETS JAZZ」のパーソナリティーを務めるほか、テレビ出演や舞台音楽、ドラマ音楽を手がけるなど、ジャズの世界を超えた幅広い活動へと挑戦を続けている。
「小曽根 真」オフィシャルウェブサイト
※上記は2009年8月9日に掲載した情報です。

Q1.自分で影響を受けたと思われるアーティストは?

オスカー・ピーターソン

Q2.ヤマハピアノに対するイメージと印象は?

見事なまでに思ったとおりの音が出るピアノ。CFIIISが出てからずっと気に入って弾いていますから。思い通りにコントロールできるって大切なんです。特にジャズはね。先日、ボストンでのコンサートでもCFIIISを弾きましたがとても気持ちよかった。ジャズは和音とリズムがとても重要。ピアノから出てくる余分な主張がないからコントロールしやすい。もちろん良し悪しはありますよ。単音で弾いたときにヤマハはモノトーンに近いイメージかな、真面目なんです。他のピアノはあっちこっち向いているからコントロールも大変!(笑) どちらが好きかはその人それぞれの判断ですから。僕にとってはタッチ感も含め、ヤマハは自分の思い通りの音楽を創れるからこれ以上のピアノはありません。

Q3.あなたにとって音楽(ピアノ)とは?

自分の映し鏡みたいなもの。自分がいい加減だと音楽もいい加減になるしね。人生そのまま、自分そのものです。
ピアノは正直。そういう意味ではとっても怖い存在かな。

Q4.印象に残っているホールやライブハウスは?

やっぱりNYのカーネギー・ホールかな。3回程出演させてもらいましたが本当によいホールです。音響はもちろんだけど、何かあそこには偉大なミュージシャン達のスピリットが棲みついているような…。そんな気がするんです。
初めて出たのは26歳の時でサラ・ヴォーンの前座。20分くらいのソロ演奏でそれはもう沢山の拍手をもらってスタンディングになりました。僕はもう感激しちゃって…。そんなに上手くいくなんて決して僕一人の力ではないと思う。何か追い風のようなものが吹いていて、幸せな、そんな感覚にさせられるホールなんです。もちろんお金を払えば借りれるわけだけど、ここに招んでもらって演奏できると言うことは、ミャージシャンにとって最大の目標の一つであり、憧れですから。

Q5.ピアノを学ぶ(楽しむ)方へのメッセージ

自分の音に惚れて下さい!
おしゃべりも同じ、自分の声をちゃんと聞くこと。相手にとって、自分にとって心地よい声・話し方かどうか…。 自分が第三者的に聴いて、あぁ素敵だなと思う音を出して下さい。ピアノは気持ちさえ込めればいくらでもいい音が出ますから。