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:清水 和音 氏(Shimizu Kazune) "5つ$quot;の質問

Profile

pianist 清水 和音

pianist
清水 和音
1981年、弱冠20歳で、パリのロン=ティボー国際コンクール・ピアノ部門で優勝、あわせてリサイタル賞を受賞した。1982年、N響と初共演、また、デビュー・リサイタルを開き、高い評価を得た。1983年「プラハの春音楽祭」にて、プラハ室内管と共演。1984年、ブラティスラヴァ音楽祭のオープニングでスロヴァキア・フィルと共演。1986年、ロジェストヴェンスキー指揮ロンドン響と共演し、ロンドン・デビュー、また、M.T.トーマスとの共演でレコーディングを行った。1990年にオーストリア放響と、1991年にはレニングラード・フィル室内オーケストラと共演するなど、国内外で広く活躍している。
1995年秋から2年にわたって紀尾井ホールで行われた、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲演奏会は、その完成度を新聞紙上で高く評価され、ライヴ録音がリリースされている。
2002年5月、ジャナンドレア・ノセダ率いるキーロフ歌劇場フィルハーモニー管弦楽団とサンクトペテルブルク及び日本で共演。
2004年からショパンの全曲録音を開始、これまでにオクタビア・レコードから5枚のCDをリリース。いずれも高い評価を受けている。2005年1月アシュケナージ指揮NHK交響楽団と共演。アシュケナージから最大級の賛辞を贈られた。2006年1月ゲルギエフ指揮マリンスキー歌劇場管と共演。2007年6月NHK交響楽団定期演奏会にてアシュケナージと再共演。また、アシュケナージ指揮シドニー交響楽団定期演奏会に出演。
完璧なまでの高い技巧と美しい弱音、豊かな音楽性を兼ね備えたピアニストである。
※上記は2010年8月17日に掲載した情報です

Q1.自分で影響を受けたと思われるアーティストは?

音楽家ではないけれど、ジェームズ・ボンド!
男はこうでなくっちゃあ!!!と言うカンジ。

Q2.ヤマハピアノに対するイメージと印象は?

とにかく今度のCFXはいい!

僕は子供の頃からヤマハを弾いてきた。その間、何度もモデル・チェンジというのはあったけれど、今回ばかりは違うね。本当にフル・モデル・チェンジしたと言う感じがする。よい意味でワイルドになったかな。

言葉が悪くて申し訳ないんだけど、今までのCFIIISは僕に言わせれば栄養剤で健康をコントロールしている体みたいだった。繊細でとても美しい音がするんだけど、僕はもっと豪快さみたいなものを求めていたからね。今度のCFXにはそれがある。もっともっと奏者の意思や個性が際立ってくる、生きてくるような気がします。まぁ、あくまでも僕の意見だから・・・。(笑)

2010年5月11日 『THE CF SERIES デビュー・コンサート』
東京オペラシティコンサートホール 小林研一郎指揮、東京フィル・ハーモニー交響楽団

Q3.あなたにとって音楽(ピアノ)とは?

「道具」
ペットになる楽器をヤマハさん作ってくださいよ!(笑)バイオリニストはみんな自分の楽器を持ち歩いているでしょ?そして常に触れている、自分の愛情を一心に注いでいる、それってペットの感覚に近いんじゃないかなぁ・・・。特にプロはオールド楽器を使っている人がほとんどだから。
ピアノはある部分、工業製品的な側面もあるけれど、バイオリンは究極の工芸品だものね。
  それにピアニストは本番で自分のピアノを弾くことはあり得ないでしょ?多分バイオリニストに比べてピアニストは楽器に対する愛着は薄いと思うよ、いつも一緒じゃないから。そうなると「道具」だよね。

Q4.印象に残っているホールやライブハウスは?

そりゃあ、なんたってサントリーホールでしょ。日本を代表するホールですよ。響きや環境のよいホールは他にもたくさんあるけれど、あそこでリサイタルやることに意味があるんです!(きっぱり)

Q5.ピアノを学ぶ(楽しむ)方へのメツセージ

「もっと聴きに来い!」
ピアノを勉強している人たちは弾くことに興味があって、コンサートに聴きに来ない。だめだよ、それじゃあ、もっと会場に足を運ばなくちゃ。ピアノの前に座っているだけが勉強じゃないんだから。
 日本の音楽界の問題もあるね。もっともっとピアノを弾く人、楽しむ人を増やさなくちゃ、哀しいかなどんどん衰退していく・・・。それってヤマハさんの仕事でしょ!がんばれ(爆笑)