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© Kei Uesugi
- pianist
太田糸音 - 2000年生まれ。2017年東京音楽大学付属高等学校を2年次で早期修了し、飛び級にて現在東京音楽大学ピアノ演奏家コース・エクセレンス2年、特別特待奨学生として在学中。2013年第67回全日本学生音楽コンクール中学校の部全国大会第1位併せて野村賞、井口愛子賞、福田靖子賞、音楽奨励賞を受賞。第17回浜松国際ピアノアカデミーコンクール第5位、モスト・ プロミシング・アーティスト受賞。2007年より10年連続でピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会において入賞し、2016年には特級銀賞、聴衆賞を受賞。2017年第21回松方ホール音楽賞第1位受賞。NHK Eテレアニメ「クラシカロイド」作中原曲演奏を担当。2018年度CHANEL Pygmalion Days 参加アーティスト。
2013年より大阪、京都、東京、横浜、水戸、名古屋、チェンマイ(タイ)等各地でリサイタル・コンサートに多数出演。これまでに大阪フィルハーモニー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、大阪交響楽団、東京交響楽団、日本フィルハーモニー管弦楽団等と共演。 2011年より6年連続で大阪府高石市教育委員会より表彰される。2013年~2015年度ヤマハ音楽振興会音楽奨学支援奨学生、2017年度公益財団法人青山音楽財団奨学生。現在、石井克典、江澤聖子、武田真理、半澤佑果の各氏に師事。
※上記は2018年4月27日に掲載した情報です。
Q1.自分で影響を受けたと思われるアーティストは?
マルタ・アルゲリッチとラン・ラン。アルゲリッチは長い髪がかっこいいとずっと憧れてきた女神。ラン・ランは、日本で初めて公開レッスンをしたときに、小4だった私に魔法のようなレッスンで「音楽は生きている」ということを教えてくれた。長時間の練習が苦痛になっていた私に、ピアノの面白さも伝えてくれました。ラン・ランは私にとってのヒーローです。
Q2.ヤマハピアノに対するイメージと印象は?
小さい頃から家でC3を弾き、慣れ親しんできました。ヤマハのピアノは、「こうかしら」と問いかけると「こういう感じでしょ」と返してくれて、対話するような気持ちで演奏できます。丸い音から鋭い音まで音色をコロっと変化させることもでき、そういう柔軟なところがとても好きです。
Q3.あなたにとってピアノとは?
ずっと考えて続けている問いです。「相棒」や「パートナー」といった一言におさめたくないですし、「かけがえのない存在」とか綺麗な言葉でまとめたくもない。まだ答えが出ませんね。それを探し続けることが自分への試練かもしれない。ただ、ピアノなしの人生は考えられないし、いつも私の頭からは離れない。人生をかけて音楽を追求していきたいという思いがあるので、死ぬ前に答えが見つかればいいし、見つけられずに生涯を終えるのもアリだと思う。これからも一緒に歩んで行きたいです。
Q4.印象に残っているホールは?
大阪のザ・フェニックスホール。全日本学生音楽コンクールの大阪大会の会場であり、真剣に曲に向き合ったという思い出のあるホール。高校時代にリサイタルを開き、緊張して手のひらに「人」の字を書いたことなど、いろんな思いがフラッシュバックします。大阪はやはり、私にとってのホームですね。
Q5.ピアノを学ぶ(楽しむ)方へのメッセージ
まだ学習者なので、何か言えるような立場ではありませんが、音楽には言葉にできない面と、言葉にできる面とがあり、その組み合わせで成り立っているところが本当に面白いと思っています。いろんな作品をこれからも楽しみながら、ともに演奏会場で共有できましたら嬉しいです。