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:辻井 伸行 氏(Tsujii Nobuyuki) "5つ$quot;の質問

Profile

pianist 辻井 伸行

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辻井 伸行
1988年東京生まれ。1995年7歳で全日本盲学生音楽コンクール器楽部門ピアノの部第1位受賞。1999年11歳で全国PTNAピアノコンペティションD級で金賞を受賞。1998年10歳の時、三枝成彰スペシャルコンサートで本名徹次指揮、大阪センチュリー交響楽団と共演し鮮烈なデビューを飾った。2000年12歳で、第1回ソロ・リサイタルをサントリーホール小ホールにて行い、翌年第2回のソロ・リサイタルを開催。この他に、神戸音楽祭に出演するなど日本各地でコンサート活動を行う。2002年に「佐渡裕ヤング・ピープルズ・コンサート」に出演。また、同年、東京オペラシティ・コンサートホールで行われた金聖響指揮、東京交響楽団とのコンサートでは、モーツァルトとショパンのコンチェルト2曲を演奏し大成功を収めた。これまでに読売日本交響楽団、東京交響楽団の定期演奏会に登場したほか、海外での活動も行っており、カーネギーホールにてアメリカ・デビュー。ロシア(モスクワ音楽院大ホール)、チェコ、台湾などでも演奏。2002年にはパリで佐渡裕指揮、ラムルー管弦楽団とも共演した。2005年10月、ワルシャワで行なわれた第15回ショパン国際ピアノコンクールにて「批評家賞」を受賞。2007年、エイベックス・クラシックスより待望のデビュー・アルバム「debut」を発売。2008年、初の全国ツアーを開催。東京ではサントリーホール大ホールにてリサイタルを行い、大成功を収める。また同年、佐渡裕氏とともにドイツにて、ベルリン交響楽団と2ndアルバム「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番」を録音。
2009年6月7日、第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールにて日本人初の優勝を飾った。また同時にビヴァリー・テイラー・スミス賞(コンクールのために書かれた新曲の最も優れた演奏に対して授与される)を受賞。
これまでに、増山真佐子、川上昌裕、川上ゆかり、横山幸雄、田部京子各氏に師事。
現在、上野学園大学演奏家コースに在学中。
「辻井 伸行」オフィシャルサイト
※上記は2009年9月30日に掲載した情報です。
Profile

pianist 横山 幸雄

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横山 幸雄
美しく洗練されたスタイルによる、味わい深い表現を持ち味とし、豊かな色彩感覚と緻密な構成力をかねそなえた本格派ピアニスト。1971年東京生まれ。 1990年パリ国立高等音楽院卒業。同年、ショパン国際コンクールにおいて、歴代の日本人として最年少入賞の快挙以来、人気実力ともに常に音楽界をリード するトップアーティストとして、確実に自己の道を歩みつづけ、大きな実りをもたらしている。活動は、古典から近現代まで、独奏曲・室内楽・協奏曲すべての分野において、圧倒的な幅の広さを誇る。内外の一流オーケストラや著名アーティストとの共演も数多く、深い信頼を得ている。また、ショパンやベートーヴェン、ラヴェルの全曲演奏会など、自ら企画する数々の意欲的な取り組みにより、高い評価を確立してきた。現在は、2010年に生誕200年を迎えるショパンのシリーズを各地で展開している。ソニーの専属アーティストとして、数多のCDをリリース。それらは文化庁芸術祭レコード部門優秀賞、国際F.リスト賞レコードグランプリ最優秀賞などを受賞。最新アルバム「バッハ:ゴールドベルク変奏曲」は、各紙で絶賛されている。近年、作曲家としても様々な作品を発表し、楽譜の校訂や単行本の出版など、執筆の分野でも示唆にとんだ著作を残している。これまで、新日鐵音楽賞フレッシュアーティスト賞、モービル音楽賞奨励賞、文化庁芸術選奨文部大臣新人賞など数多くの賞を受賞。上野学園大学教授、エリザベト音楽大学客員教授として、後進の指導にも意欲的にあたっている。2007年、東京と京都に自らプロデュースするイタリアンレストランをオープン。食と音楽の旬を楽しむ空間を演出している。
「横山 幸雄」オフィシャルサイト
※上記は2009年9月30日に掲載した情報です。

Q1.自分で影響を受けたと思われるアーティストは?

 これまで師事した先生たちの演奏からは、それぞれ大きな影響を受けています。最近ナマの演奏を聴いて特に印象に残っているのは、エフゲニー・キーシンです。弱音の美しさがすばらしく、その美音に魅せられています。自分もああいう音が出せたらいいなと思って、一生懸命練習しています。
 キーシンの演奏ではこれまでショパンの作品を多く聴き、とても感銘を受けました。ところが、つい先頃ムソルグスキーの「展覧会の絵」を聴いて、ものすごく感動しました。各々の曲の表現がすばらしかったんです。それで、ぜひ僕も「展覧会の絵」を勉強してみたいという気持ちになりました。時間はかかりますが、挑戦してみたいと思っています。

Q2.今日のヤマハピアノに対する印象は?

 今日弾いた2台とも、とても響きがよかったと思います。横山先生と合わせるときのバランスがよかったですし、弾きやすかったです。自分の音もよく聴こえ、横山先生の音もよく聴こえてきたので、とても合わせやすかったですね。

Q3.あなたにとって音楽(ピアノ)とは?

 ピアノは僕の生活の一部で、なくてはならないものです。ピアノは大切な友だちだといったほうがいいでしょうか。どんなときにも一緒にいる、長年ともに人生を歩んできた「よき友」です。もう離れられません(笑)。

Q4.印象に残っているホールやライブハウスは?

 これまで国内のみならずヨーロッパやアメリカなど、さまざまな土地のホールで演奏する機会に恵まれてきましたが、特にアメリカのホールは天井が高く、大きな器のなかで演奏している感じがして弾きごたえがあります。自分の音が遠くまで飛んでいく感じがしますので。

Q5.ピアノを学ぶ(楽しむ)かたへのメッセージ

 日々の練習もとても大切ですが、自分の好きなことや趣味の時間を持って気分転換をすると音楽がよりよくなると思います。
 僕の場合は長い時間水泳をしたり、山登りをして風を感じたり鳥の声を聴いたりしていますが、そうすると気分がとてもよくなるからです。その後、ピアノに向かうと新たな気持ちやエネルギーが湧いてきて、音楽に新鮮な気持ちで向かい合うことができます。
 ぜひ、練習の合間に本当に自分が好きなことを組み込んでみてください。きっと音楽が、ピアノがもっと好きになると思いますから。僕がいい例ですよ(笑)。