DM7 Firmware V1.60

このリリースノートはDM7シリーズをアップデートする場合に使用します。下記をご一読いただきアップデートを行なってください。

アップデートについての注意点

  • "dm7_firm160.zip"を使用してアップデートしてください。
  • 「DM7_firmware_V1.60.bin」ファイルをUSBメモリーのルートディレクトリーにコピーして、アップデートガイドに従って作業を行なってください。Danteファームウェアのアップデートも必要です。DanteファームウェアもUSBメモリーでアップデートできます。この方法では、「DM7_firmware_V1.60.bin」ファイルと併せて一度にアップデートできます。
  • Danteファームウェアをアップデートする際に「Dante Update Error. Dante Primary Port has no network link.」というメッセージが出る場合は、Dante Primaryポートに他のネットワーク機器を接続、リンクアップした後に、アップデートガイドに従って作業を行なってください。アップデート中はリンクアップ状態が継続するようにしてください。
  • Daisy Chain設定で DM7/ DM7 Compactの Dante端子同士を接続して、複数台のファームウェアを同時にアップデートすることはお控えください。アップデート中にDanteモジュールの再起動によってリンクダウンすることがあり、正常にアップデートができない場合があります。
  • *注意*
    ファイルをコピーする前に、USB メモリーのルートディレクトリーに拡張子.bin のファイルがすでにある場合はすべて削除してください。

d&b audiotechnik社製オーディオネットワークブリッジDS10をお使いのお客様へ

  • DM7およびDM7 Compactとd&b audiotechnik社製オーディオネットワークブリッジDS10を同一Danteネットワークに接続する場合、全てのDS10のファームウェアがV2.0.4.1であることをご確認ください。これより以前のファームウェアのDS10を使用する場合、DM7へのDante機器マウント処理が正常に行われない、もしくは不安定な挙動をすることがあります。

DM7シリーズ Firmware/Editor 互換表

DM7 Editorを使用する際は、必ず下表に基づいてファームウェアと互換性のあるバージョンのEditorをお使いください。互換性の無いバージョンを組み合わせて使用した場合には、予期せぬ振る舞いを引き起こす可能性があります。

互換表

Dante I/Oサポート対応機種

V1.60の新機能

  • PY64-Dオーディオインターフェースカードに対応しました。
  • AFC Imageのコントロールに対応し、オブジェクト操作やシーンリコールの連携ができるようになりました。こちらの機能を使用するためにはTheatre Packageが必要となります。
  • 5.1chサラウンドパン/サラウンドモニターに対応しました。こちらの機能を使用するためにはBroadcast Packageが必要となります。
  • Nuendo / Cubase Proのコントロールルーム機能をUser Definedキー、User Definedノブに割り当てられるようになりました。こちらの機能を使用するためにはホストコンピューターに 「Yamaha Console Extension V3.6.0」 がインストールされている必要があります。
  • DANTE SUPPORTED DEVICEにDigital Audio Labs Livemix Personal Monitor Systemを追加しました。
  • FXのSpace Simulatorを除く ReverbにLo Ratioパラメーターを追加しました。
  • 設定ファイルを内蔵ストレージにもセーブ/ロードできるようになりました。

V1.60の改善点

  • DM7がDDM (Dante Domain Manager)に参加している間、他のDante機器のリモートコントロールが機能するようになりました。
  • 電源を切ってもフェーダーバンクモードの設定が保存されるようになりました。
  • UserKeyにDM7 ControlのUser Definedキー、User Definedノブ、カスタムフェーダーの設定が含まれるようになりました。
  • Theatre Packageや Broadcast Packageのライセンスアクティベーションの過程での電源再起動を不要にしました。
  • Shure製品 (QLX-D, ULX-D) の最新のバリエーションおよび帯域に対応しました。
  • マウントできる Rio-D2のUnit IDの値域をY000からY07Fまでへと拡張しました。
  • 誤操作防止のため、MonitorMixアプリケーションから操作できるDM7シリーズのバスを制限できるようにしました。
  • 内蔵Danteや PY64-DのSync To Externalが手動で設定できるようになりました。
  • プラグインのBPMとタップテンポの同期に関する動作を改善しました。
  • EQ拡張画面などをUser Defined キーで開いたとき、同じUser Defined キーを再び押すとその画面が閉じるようになりました。
  • Manual画面にリファレンスマニュアルへの二次元コードが表示されるようになりました。
  • Manual画面にキーボードショートカットの説明が表示されるようになりました。
  • Dante機器をDM7にマウントしている際の安定性が向上しました。

V1.60で修正された不具合

  • リダンダント接続でDANTE I/O DEVICEが接続されていないときに "Warning:Error occurred at Secondary Port" という LOGが継続して表示される不具合を修正しました。
  • Danteの副回線(SECONDARY)で通信していると、実際には主回線(PRIMARY)での通信が途切れているにも関わらず "Dante is working at 100Megabit, not 1Gigabit." の警告が誤って表示され続ける不具合を修正しました。
  • シーンリコールのためのOSCコマンドが正しく機能していなかった不具合を修正しました。
  • ID3タグのサイズ長が0のMP3ファイルを含んだUSBストレージデバイスを挿すとユーティリティースクリーンがブラックアウトする不具合を修正しました。
  • 現在表示されている画面内の別タブをPage BookmarkしているUser Definedキーを押すと、画面が閉じてしまう不具合を修正しました。
  • Set Nominal Valueを実行すると、意図せぬチャンネルのフェーダーが変化する場合がある不具合を修正しました。
  • 何もマウントされていないプレミアムラックやEQラックをインサートしたときに音声信号が通過しない不具合を修正しました。
  • Rack画面で異なるタブの同じ位置に同じタイプのGEQがマウントされていると、タブ遷移したときにサムネイルの表示が更新されない不具合を修正しました。
  • DynamicsのKeyInソースのパッチ選択画面において、一部のチャンネルネーム表示が誤っていた不具合を修正しました。
  • シーンリコールしても一時的なミュート解除が有効のままになっていた不具合を修正しました。
  • 両方のBayで同時にフェーダーを操作してAuto Channel Selectを発動させると、片方の BayでAuto Channel Selectが機能しない不具合を修正しました。(DM7)
  • Shure製品が内蔵電池で動作していてもバッテリー残量に “EXT” と表示されることがある不具合を修正しました。
  • ワードクロックソースとしてDanteを使用中にRTAで誤った周波数ピークが検出されることがある不具合を修正しました。
  • PY64-MDオーディオインターフェースカード使用中にワードクロック画面のインジケーターが誤って赤く表示されることがある不具合を修正しました。
  • USBストレージデバイスへの録音中にシーンリコール操作が遅くなることがある不具合を修正しました。
  • DANTEがパッチされていないインプットチャンネルでSELキーを長押しするとDANTE1への PORT IDENTIFYが実行されていた不具合を修正しました。
  • ユーティリティースクリーンでSCENE LIST画面を開くとSet by SELがオフされていた不具合を修正しました。
  • CH Defaultを実行すると、FIXEDやMIXMINUSのバスへのSendも誤ってオンになってしまう不具合を修正しました。
  • シーンリコールによってパッチを変更すると、パッチグリッドビューのカウント表示がおかしくなっていた不具合を修正しました。
  • ユーザーレベルで操作が禁止されているときの軽微な不具合を修正しました。

既知の不具合

  • SETUPメニュー内のTIME画面において、地域・日付・時刻を変更した後に、外部接続したDante機器の発見、マウント、およびパラメーター同期、Danteパッチの変更が正しく行えないことがあります。本症状発生時はDM7本体の電源再起動を行ってください。これは将来リリースのファームウェアで修正される予定です。
  • ワードクロック周波数が96kHzで動作しているときにFXプラグインでディレイ値を大きくし過ぎると R側の音が出なくなることがあります。その場合はディレイ値を小さくしてください。
  • Dante端子とネットワーク端子を同一のネットワークスイッチに接続すると、FOR MIXER CONTROLで設定されているIPアドレスとFOR DEVICE CONTROLで設定されているIPアドレスのサブネットが異なっていても、通信が不安定になる場合があります。接続するネットワークスイッチを分けるかVLANを設定してネットワークを分割してください。
  • PY64-MDのMADI IN 1/2端子にオーディオ信号の入力がない状態で Redundantボタンと Splitボタンを両方ともオンにすると “PY Card Error, Internal Connection” という警告が DM7のユーティリティースクリーンに表示されることがあります。
  • DM7/DM7 Compact本体にて、CH LINK設定を行ったチャンネルへのFocus Recallを設定した場合、Scene内のFocus設定が正常に保存されない不具合が見付かりました。CH LINKが設定されたチャンネルへのFocus Recall設定は DM7 Editorで行ってください。この問題は将来リリースのファームウェアで修正される予定です。

使用上のご注意

  • MAINTENANCE画面でInitialize Allを実行すると、Danteがデイジーチェインモードになります。リダンダント接続環境ではDanteネットワークケーブルを取り外した後にDanteの設定を再度実施してください。
  • Danteの副回線(SECONDARY)で通信しているとき、マウントされたデバイスがVirtual接続表示となり、DanteパッチなどのDante設定の変更ができなくなりますが、Dante音声やRシリーズのHAコントロールに影響はありません。

バージョンアップ時のご注意

  • DM7やDM7 Compactを V1.51からアップデートすると、ファームウェアアップデートの処理が自動的に2回行われます。これは内部の不整合を解決するための正常な動作です。
  • Initialize All Memoryを実施後にDM7 / DM7 Compactの電源を再起動すると、メンテナンス画面が表示されることがあります。その場合はDM7 / DM7 Compactの電源を再起動してください。

お知らせ

  • Dante Controllerでレイテンシーを設定する場合は、送信機器と受信機器で大きい(遅い)方の設定が有効になります。

ヤマハ株式会社(以下「弊社」)では本ソフトウェアのお客様によるご使用およびお客様へのアフターサービスについて、ソフトウェア使用許諾契約(以下「使用許諾契約」)を設けさせていただいており、お客様が下記条項にご同意いただいた場合にのみご使用いただけます。

お客様が本ソフトウェアをダウンロード、インストール、コピー等された場合、またはインストールされた本ソフトウェアを使用された場合には使用許諾契約に同意されたものとしますので、必ず下記の条項を充分お読みください。ご同意いただけない場合は、ダウンロード、インストール、コピー等を中止するか、インストールしたファイルを削除してください。

1. 著作権および使用許諾

弊社はお客様に対し、使用許諾契約に基づいて配布されるプログラム、データファイル及び今後お客様に一定の条件付きで配布され得るそれらのバージョンアップ(以下「本ソフトウェア」)を、お客様ご自身が所有または管理するコンピュータ、楽器または機器においてのみ使用する権利を許諾します。これらの本ソフトウェアが記録される記録メディアや、本ソフトウェアの使用から得られるデータの所有権はお客様にありますが、本ソフトウェア自体の権利及びその著作権は、弊社およびライセンサーが有します。

2. 使用制限

お客様は、本ソフトウェアの利用にあたり、以下の行為を行なってはなりません。

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  • 本ソフトウェアの全体または一部を複製、修正、改変、賃貸、リース、転売、頒布または本ソフトウェアの内容に基づいて二次的著作物をつくること。
  • 本ソフトウェアをネットワークを通して別のコンピュータに伝送すること。
  • 本ソフトウェアを利用して、違法なデータや公序良俗に反するデータを配信すること。
  • 弊社の許可無く本ソフトウェアの利用を前提としたサービスを立ち上げること。
  • 正当な保有者から許可を得ている場合またはその他の法的な権限を有する場合を除いて、著作権その他の財産的権利により保護された物の権利侵害となる様態にて本ソフトウェアを利用すること。
  • 本ソフトウェアにより使用または入手できる著作権曲について、商業的な目的で使用すること、著作者の許可無く複製、転送または配信したり、不特定多数にむけて再生および演奏すること、入手できるデータの暗号を権利者の許可なく解除したり、電子すかしを改編したりすること。

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本ソフトウェアには、オープンソースライセンス(GNU General Public License、Lesser General Public License を含むが、これに限定されない)を伴うソフトウェアまたはこれを改変したもの(以下「オープンソースソフトウェア」)が含まれる場合があります。オープンソースソフトウェアのご使用は、各権利者の定めるライセンス条件に従っていただくものとします。なお、本契約と各オープンソースライセンスとで矛盾する内容が規定されている場合、矛盾する箇所に限り、該当するオープンソースライセンスの内容が優先して適用されます。

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お客様がアメリカ合衆国政府またはその関連機関である場合の制限

U.S. GOVERNMENT RESTRICTED RIGHTS NOTICE:
The Software is a "commercial item," as that term is defined at 48 C.F.R. 2.101 (Oct 1995), consisting of "commercial computer software" and "commercial computer software documentation," as such terms are used in 48 C.F.R. 12.212 (Sept 1995). Consistent with 48 C.F.R. 12.212 and 48 C.F.R. 227.7202-1 through 227.72024 (June 1995), all U.S. Government End Users shall acquire the Software with only those rights set forth herein.
本条において、"the Software"という語は、本契約における「本ソフトウェア」を意味するものとします。

8. 一般事項

本契約は、日本法(法の抵触に関する原則を除く)の適用を受け、日本法に基づいて解釈されるものとします。また、弊社とお客様との間で問題が生じた場合には、弊社とお客様が誠意をもって協議し、協議しても解決しない場合は、東京地方裁判所を専属管轄裁判所とします。本契約の規定のいずれか、または、ある規定の一部分が管轄権を有する裁判所または行政機関によって不法、無効、執行不可能とみなされた場合や、当該の規定(または規定の一部分)が使用許諾契約全体の基本的性質に合致しないと判断された場合も、残りの規定(該当する規定が含まれる条項の残りの部分も含む)の合法性、妥当性、法的効力は影響を受けません。お客様からの全ての法的通知は書面でなされるものとし、下記に記載の住所まで書留郵便で送付されるものとします。

〒430-8650 静岡県浜松市中央区中沢町10-1 ヤマハ株式会社

9. 完全合意

本契約の契約条件は、お客様と弊社の間の完全な合意から成るもので、この件に関する従前のすべての認識や合意に取って代わるものとします。

10. 契約の変更

弊社は、独自の判断で本契約を変更することができます。変更後の契約の効力は、変更後の契約に対してお客様が同意、または変更日以降、本ソフトウェアを使用したときから発生するものとします。

最終更新日:2024年11月1日