History of Separate Amplifier

History of Amplifier - 1974 - 1993

ヤマハセパレートアンプの歴史(1974-1993)

HiFiコンポーネントへの再参入からわずか2年後の1974年、ヤマハは自社開発の縦型パワーFET(SIT)を搭載した世界初のオールFETパワーアンプ=B-Iで再びオーディオ界に衝撃をもたらしました。その翌年には常識を超えた超弩級スケールのコントロールアンプC-Iを、そして1976年には世界的な賞賛を集めた薄型コントロールアンプC-2を矢継ぎ早にリリース。各製品のために開発された新技術の多くはその後のプリメインアンプやAVアンプに継承され、ヤマハの音づくりの基礎となっています。

B-1 - 1974 - 音楽から発想した高度な音質調整機能を備えたオールFET構成の超弩級コントロールアンプ

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ヤマハがコンポーネントステレオへの参入を決断した1970年前後はオーディオアンプ用の出力デバイスが真空管から半導体に取って代わられてまだ間もなく、愛好家レベルではトランジスターアンプの音質に対する不満が多く聞かれた。趣味の高級オーディオ市場に本格参入するにあたってヤマハの電子技術者たちは、真空管の音の良さと、半導体の効率や信頼性を両立できる新たなデバイスを模索、そして着目したのが「SIT」(静電誘導電界効果トランジスター)という新しいタイプの半導体だった。SITは、当時ヤマハが半導体を自社生産するにあたって指導を受けていた半導体技術の世界的権威、東北大学の西澤潤一教授(当時)が発表したばかりの新技術で、入力信号を忠実に増幅して歪が少ないこと、高速動作が可能なこと、消費電力が少ないことなど、まさに真空管的な電気特性と半導体ならではの効率を兼ね備えた理想のアンプ用デバイスとなり得る可能性を秘めていた。ヤマハでは西澤教授の協力のもと、当時の技術では不可能とされていたSIT(縦型パワーFET)の実用化にわずか1年半でこぎ着け、ヤマハ・ステレオパワーアンプの第一号機となるB-Iに組み込んで市場に送り出した。B-Iに投入されたヤマハ製FETは縦型3種類、横型3種類の計6種類でオーディオ回路は片チャンネルあたり14石。全段直結、全段ヤマハ製FETで3段差動増幅+ソースフォロアによる同極性(N型)出力素子のセミコンプリメンタリー・シングルプッシュプルという筋の通った構成は、回路図からして美しいものだった。シングルプッシュプルで実効出力150W+150Wを発揮する大出力縦型パワーFET=2SK77型のポテンシャルは素晴らしく、吟味された素材をシンプルに調理するというヤマハHiFiアンプの設計思想の源流がここに見て取れる。シャーシレイアウトは三分割されたボンネットの左右に独立した電源トランス、中央にそれぞれのブロックケミコン(合計60,000μF)が収まり、アンプ回路も完全な左右独立構成。筋の通った設計思想と底知れぬ力強さを無言で語らせるGKデザイングループの仕事も秀逸であった。B-Iの登場は前年のプリメインアンプCA-1000を凌ぐ衝撃をオーディオ界にもたらし、高級オーディオメーカーとしてのヤマハの存在感を大いに高めた。

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C-1 - 1975 - 音楽から発想した高度な音質調整機能を備えたオールFET構成の超弩級コントロールアンプ

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全オーディオ回路をオールFET構成としたヤマハ初の単体ステレオコントロールアンプ。3系統のフォノ入力を含む豊富な入出力端子と各入力ごとに設けられた入力レベル調整、オーディオシステム全体をチェックするためのピークレベルメーターや発振器など極めて高機能で、特にリスニングルームの低域補正を目的とした「アコースティック」(70Hz/300Hz)、ヴォーカル帯域を中心に音楽的なバランスを整える「プレゼンス」(2kHz/4kHz)のパラメトリック型イコライザー、精密な抵抗切換式バス/トレブル(ターンオーバー周波数選択可能)、人の感覚に合った聴感補正が可能なコンティニュアス・ラウドネスの3要素を組み合わせたトーンコントロールの充実ぶりは、本機が音楽から発想したアンプであることを表している。回路構成はS/N重視で高増幅度、ダイナミックマージン重視で低増幅度の2種類のオールFET構成ユニットアンプを必要に応じて組み合わせる方式。なかでもフォノイコライザーは直列する2組のユニットアンプの中間にCR型イコライザーを挿んだ構成でオーバーオールのNFBを排除するとともに、前段ユニットアンプを+100V/-110Vという高電圧で駆動して高い許容入力を得るという、贅を尽くした独創的な構成が目を惹く。まさに超弩級という言葉が似つかわしいC-I、実は前年に発売されたパワーアンプB-1との同時発売を目指していたが、あまりに多岐にわたる開発目標のために発売が1年遅れになったというエピソードを持つ。本機の登場によって、B-Iとの組み合わせによるフォノ入力~スピーカー出力間の完全FET化が世界で初めて達成された。

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B-3 - 1977 - コンプリメンタリーSITを活かし切ったヤマハSITパワーアンプの最終モデル

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B-I(1974年)、B-2(1976年)に続く縦型パワーFET(SIT)パワーアンプの第3弾であるB-3は、結論から先に言えば、ヤマハSITを搭載する最後の作品となった。出力素子はB-2用に開発された2SK76型/2SJ26型の改良版である2SK76A型/2SJ26A型で、B-1用の2SK77型よりひと回り小型ながら、コンプリメンタリーペアが組めるようになったことが特長である。オーディオ回路は当時の最新トレンドであるDCアンプ構成で、初段がヤマハオリジナルのスーパーローノイズ・デュアルFET=2SK100型によるカスコードブートストラップ差動増幅、プリドライブ段がトランジスターによるカレントミラー差動増幅、そしてドライブ段には、続く出力段のピュアコンプリメンタリーSITの特性を活かし切る方法として、+側と-側の双方にトランジスターによるプッシュプル回路を組んだピュアコンプリメンタリー・シンメトリカルプッシュプルドライブが考案・採用された。また電源部にはヤマハオリジナルの低倍率エッチングケミコン(27,000μF×2)と、それとパラレルに接続するマイラーコンデンサー(10μF)が本機専用品として開発され、同じくケミコンに接続される2.5mm厚のアース用銅板とも相まって全周波数帯域におけるインピーダンス低減を目指している。ほかのヤマハパワーアンプとプロポーションの異なる縦長のキュービックデザインは、本機に内蔵されたBTL接続機能によるモノラル駆動での左右2台使いを考慮したものと考えられる。当時の高級オーディオ界は現在と比較にならないほどハイパワー信仰が強く、70W+70Wというプリメイン並みのスペックでは商品力として厳しい(特に海外市場)と判断されたのもBTL採用の理由だろう。冒頭にも述べたように、本機はヤマハSIT最後の搭載機となってしまったが、限界を追求したデバイスゆえの生産性の低さと想像を超える高コスト、(最高級オーディオアンプの出力段専用という)絶対的な需要の少なさ、同価格帯のトランジスターアンプと比べればスペック上の出力や歪率で及ばないこと、DCアンプや高効率A級など新しいオーディオ回路技術の出現など、諸々の理由によってヤマハSITの生産継続の合理性が失われていったものと考えられる。本機以降、ヤマハは通常のトランジスターやMOS-FETでSITを超える音質を実現するクロスオーバー歪低減技術の開発に一貫して取り組み、リニアトランスファ回路(1979年)やDual Amp Class A回路(1983年)、HCA回路(1987年)、さらには現代のフローティング&バランス回路へと発展。SIT開発の精神は独創性あふれるヤマハオリジナル回路へと姿を変えて生き続けている。

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C-2a - 1978 - 外観を変えずに中身のすべてを一新したコントロールアンプのリファレンス機

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国産薄型コントロールアンプの嚆矢となった初代C-2(1976年)と、その改良型として約2年後の1978年に登場したC-2a。このシリーズに特別な思い入れがある人でなければ見過ごしてしまうほど、新旧モデルの外観や機能には選ぶところがない。しかし底板を取り外して中を覗いてみると(C-2シリーズの筐体はフロントパネルとトップカバーが一体のアルミ押し出し材で作られ、基板は裏返しの状態で上から吊り下げられている)、両者の中身で共通なのはいくつかのレバースイッチぐらいのもので、回路構成から機構設計まで、すべてが完全に設計し直されていることがわかる。C-2aのカタログで最初に言及されているのは歪率やS/Nなど特性の違いだ。実は旧C-2とC-2a、従来の測定方法では歪率に差が出ないのだが、これはC-2aの歪率が測定器の残留歪を完全に下回っているためであり、本機の開発にあたっては高調波歪成分を0.00005%オーダーで解析できるコンピューター制御のオーディオアナライザーが新たに導入され、この装置で計測されたフォノ(MM)入力→録音出力の高調波歪率(20Hz~20kHz、2~10次の総和)として0.0007%という驚くべき数値がスペック表に書き加えられている。オーディオ回路はこれまでのスーパーローノイズ・デュアルFET(2SK100型)に代えて、新開発のローノイズHigh gmデュアルFETの2SK101型を初段に投入したオールDCアンプ構成。特にMCヘッドアンプが旧C-2のローノイズICタイプから、ローノイズトランジスター10石を投入したカスコードコンプリメンタリー・プッシュプル方式のフルディスクリート構成DCアンプへと変更されたことは注目に値する。ちなみに使用半導体は旧C-2がトランジスター61石+FET6石+IC2石であるのに対し、C-2aはトランジスター101石+FET5石。C-2aの発売時価格は17万円と旧C-2の2万円高に抑えられていたが、合理化と逆行するかのような中身の濃さを知れば知るほど、手間もコストも度外視で臨んだ当時の開発者たちの情熱が伝わってくる。海外市場でも高い評価を得たC-2aはコントロールアンプのリファレンス機として約5年間販売され、1983年に再び内容を一新した後継機C-2xへバトンタッチされた。

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B-5 - 1979 - 小音量時のリニアリティとハイパワーを両立するリニアトランスファ回路を搭載

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最後のヤマハSIT搭載パワーアンプとなったB-3の後継機として1979年に登場したB-5は、ひとことで言うならSITを使わずにSITを超える音の魅力を獲得することを目標に開発された。その核となる新技術が、一般的なバイポーラー型トランジスターがSITに比べて劣っているとされていたクロスオーバー歪を回路構成の工夫で追放するリニアトランスファ回路である。リニアトランスファ回路の原理は、トリプルプッシュプルで組まれた3組のパワートランジスターそれぞれに個別のバイアス電流を掛けて動作点をずらし、その合成を二乗特性に近づけることで小信号時のリニアリティを改善しようとするもので、これによりハイパワーアンプで犠牲となりがちな小音量時における歪率も大きく改善された。出力素子には銅ケースや銅ネジを採用して電流歪を軽減するヤマハオリジナルのHigh-fT(広帯域・高速)パワートランジスター=2SC2707型/2SA1147型を新たに開発・投入し、SITではついに叶わなかった240W+240W(8Ω、20Hz~20kHz、0.005%THD)のハイパワーと低歪率を実現した。もちろん、B-3にあったBTLスイッチも廃止されている。電源部はアンプ全体の内容積の1/4は占めようかという巨大なトロイダルトランスと、世界で初めて非磁性体のポリプロピレンケースを採用した低倍率箔の本格的なオーディオ専用ブロックケミコンによる大規模なものだったが、左右のヒートシンクをそのまま構造の一部に取り込んだシャーシレスの合理的な筐体設計により、ボディサイズはいまで言うなら普及価格帯のAVアンプ並み(435×361.5×182.7mm)に抑えられ、質量も20.9kgに留まっていた。フロントパネルの上半分と天面を1枚で覆うパンチングメタルのボンネットからは内部が透けて見え、最新技術満載のハイパワーアンプでありながら真空管アンプを思わせるアコースティックな佇まいを持つ。

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B-6 - 1980 - X電源+X増幅で劇的な小型化・高効率化を実現した高級パワーアンプの野心作

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これまでのオーディオアンプの常識を覆すふたつの技術「X電源」と「X増幅」により、200W+200W(8Ω、20Hz~20kHz、0.003%THD)ものハイパワーを軽量・コンパクトに実現した「ヤマハXアンプ」の第一号機が、1980年に登場したパワーアンプB-6である。X電源とは、電源部の二次側出力電圧と基準電圧との差を電源トランスの一次側に挿入したトライアック素子にフィードバックし、トランスへの給電を二次側の電圧変動(=消費電力)に応じて位相制御することで、高効率かつレギュレーションに優れた理想的なパワーサプライを実現しようとする一種のスイッチング電源である。当時既にオーディオアンプへの応用が始まっていたスイッチングレギュレーターが整流→スイッチング→昇圧→再び整流……という複雑なプロセスを経て音質上有害な高周波を扱うのに対し、X電源は電圧変動に応じた位相制御機能を電源トランスと整流回路に加えただけのシンプルな構成で、出力段を含む全段の定電圧化を可能にした。いっぽうX増幅は、電源電圧の変動に強い高SVRR(Supply Voltage Rejection Ratio)アンプと、出力信号から必要な電力を瞬時に検出して電源電圧を瞬時に2段階に切り替えるリアルタイムウェーブプロセッサを組み合わせてX電源仕様に最適化したアナログアンプ回路で、その基本構成自体はヤマハの高級パワーアンプそのものである。X電源がもたらす高効率・低発熱は巨大なトランスやヒートシンクからパワーアンプを開放し、その象徴としてオーディオ史に残るアルミダイキャスト一体成型のピラミッド型フォルムが与えられた。登場順にB-I、B-2……と割り当てられてきたパワーアンプの“一桁型番”シリーズはこのB-6をもって完結するが(唯一の例外は1983年にC-2xの相棒としてリニューアルされたB-2x)、人々のオーディオ的価値観さえ覆そうとする野心を漲らせた本機はその締めくくりにふさわしい1台と言えるのではないだろうか。

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CX-1 - 1993 - セパレートアンプの新たな定番を目指したリモコン対応の薄型コントロールアンプ

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ビデオディスクや5.1chサラウンドが普及してホームシアターが人気を集め始めた1990年代、オーディオアンプに対する需要はHiFiアンプからAVアンプへ大きくシフトしていった。各社ともHiFiアンプの商品数を大幅に整理、特にフラッグシップ級の高級セパレートアンプは次々と姿を消していくことになる。そうした時代のなかで、これまでヤマハが蓄積してきたオーディオ技術をより現実的な価格で提供し、セパレートアンプの新たな定番となることを目指して企画されたのが、1994年に登場したコントロールアンプCX-1とパワーアンプBX-1のコンビである。信号経路を純化した薄型コントロールアンプというスタイルはC-2以来変わらず、シーリングパネルを閉じればボリュームと入力セレクター、電源ボタンのみというシンプルな表情が現れた。C-2時代との決定的な違いはシステムリモコンが装備されたことで、音質劣化を嫌ってボリュームだけでなく入力セレクターもモーターで物理的に駆動する機構を採用。リモコンのソースボタンと連動してセレクターのノブがカチッ、カチッと回転する様子は本機の隠れたチャームポイントのひとつだ。もちろんオーディオ回路はフルディスクリートで、小音量時のS/Nを向上させる4連ボリュームやMCヘッドアンプ付きフォノイコライザーなど伝統的な構成だが、後に「アートベース」と呼ばれるガラス繊維混入特殊樹脂による高比重の防振ベースが新たに開発され、構成パーツのすべてをそこに取り付ける筐体構造となっていたのが従来にない特長だった。CX-1はコストパフォーマンスに優れたピュアオーディオ・コントロールアンプとして根強い人気を誇り、2005年まで約12年間にわたって販売が続けられた。

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MX-1 - 1993 - 高効率A級の決定版=HCA回路を搭載したバーサタイルな魅力の薄型ハイパワーアンプ

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1994年にコントロールアンプCX-1とともに発売されたパワーアンプMX-1は、ユーザーの関心がオーディオ&ビジュアルに集まって高級HiFiアンプの需要が減少するなかで、ヤマハが蓄積してきたオーディオ技術を可能な限り現実的な価格で提供することを目指して企画されたモデルである。ヤマハ100周年記念のモニュメンタル・プロダクツ「10000シリーズ」のために開発された高効率A級動作の決定版、HCA(双曲線変換=ハイパーボリック・コンバージョンA級動作の略)回路を採用したパワーアンプ部は200W+200W(8Ω、20Hz~20kHz、0.008%THD)の定格出力と、2Ω動作時ダイナミックパワー630W+630Wという低インピーダンス駆動能力を備え、独自のリニアダンピング回路によってダンピングファクターは350に達した。高さを116mmに抑えたスリムな筐体の内部は左右独立の巨大なEIトランスと36,000μF×2のブロックケミコンを中心に据えたシンメトリカルレイアウトで、長大なヒートシンクを持つパワーブロックを収めるために奥行は486mmもある。シャーシは現在も高級オーディオアンプやAVアンプに広く使われるダブルボトム構造、見た目に反して24kgもの質量を持つ実物はプロ機のような手応えだ。本機はCX-1などリモートコントロール端子を持つコントロールアンプやAVアンプとの電源連動に対応し、ホームシアターシステムのグレードアップ用としても需要があった。このMX-1もコントロールアンプCX-1と同じく、2005年まで約12年間にわたって販売されている。

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伝統を明日へつなぐもの。新しいヤマハHiFiオーディオ。