HPH-MT8インタビュー / ミュージシャン TOTALFAT

Japan/Tokyo, Dec. 2020

「HPH-MT8」があれば、コロナ禍でも齟齬なく
アーティスト、エンジニアがコミュニケーションできる!

「HPH-MT8」なら、ヤマハのモニタースピーカーのサウンドをそのまま再現可能

「TOTALFAT」の皆さんが、ヤマハのヘッドホンと出会われたきっかけを教えてもらえますか?

Bunta:メンバー全員が同じなんですが、僕らの楽曲をミックスしていただいているミキシング・エンジニアの「細井智史」さんからの紹介が、ヤマハのヘッドホンを使い始めるきっかけになっています。

Shun:ちょうどその頃、メンバー全員がたまたま新しいイイ感じのヘッドホンを探してまして。10年以上お付き合いのある細井さんに相談したら、「最近“ダントツ”お気に入りのヘッドホンがあるよー」ってオススメされました。いつも最新情報をいただく細井さんからの紹介なら間違いない!ってことですぐサウンドチェックして導入しました。

Jose:自宅の音楽制作機材の多くが細井さんからの紹介だったりするのですが、“マジでこのヘッドホンはヤバい”って話でしたので!(笑) もちろん、僕らも実際にヘッドホンからのサウンドを聴いてみて、その言葉に納得がいきましたね。

皆さんが、実際に使用してみての「HPH-MT8」の印象について教えてください。

Bunta:これまでのヤマハのイメージって、ヘッドホンというより、名機NS-10Mからの系譜を受け継ぐスタジオ用のモニタースピーカーだったりすると思うんですよね。MSPシリーズやHSシリーズは、国内外のスタジオで数多く導入されてますし、アーティストの制作シーン等でよく見かけるスタンダード! 「HPH-MT8」は、そんなヤマハのモニタースピーカーのサウンドをそのままヘッドホンに落とし込んだイメージ。曲作りなどの際に、長時間装着してもまったく違和感を感じません。

Jose:細井さんも、「このヘッドホンあれば、モニタースピーカーいらない」とまでおっしゃってました。そりゃ、メンバー全員ともMT8使わなきゃだろ!ってなりました(笑) 実際、デモの仮歌を入れる際などに、めちゃくちゃ歌いやすくなりました。デモ段階のラフミックスのままでも、各楽器の定位感やエフェクトの広がりがしっかり聴こえます。反面、よく聴こえ過ぎて、自分の演奏や歌のミスがすごく目立つ! MT8は、録音だけじゃなく練習にも最適ですね。そうそう、MT8に同梱されているカールコードは、音もすごく良くて超便利で気に入ってます。ちなみに、友達のDJにもMT8を紹介したのですが、レコード聴いたら超イイ!って、そういう楽しみ方もアリだなと。

Shun:「HPH-MT8」のサウンドは、ヤマハのスタジオモニターのサウンドとの互換性が本当に高いなと感じます。今年にはいってから、自宅でベースをレコーディングする機会も増えていますが、ボーカルも聴き取りやすいし、サウンド的にはフラットでありながら、ベースのアタックやローのフィーリングをリアルタイムに感じながら演奏できる点がすごく気に入ってます。最近、僕はリスニングにもMT8を使っているのですが、MT8で他のアーティストの楽曲を聞くと、今まで気づかなかった楽曲やミックスの意図を発見したりして、新鮮な驚きがあります!

「HPH-MT8」が、アーティスト、ミキシング・エンジニア、マスタリング・エンジニアの共通言語に

コロナ禍にて、皆さんもご自宅でのレコーディングや音楽制作が増えていると思いますが?

Shun:海外マスタリングを行ったり、トラックダウン後のデータをオンラインでやり取りするなど、以前からテクノロジーは活用していたので、そういった部分での違和感はありません。逆に、曲作りの際に、メンバー同士が顔を合わせる機会が極端に減ったのは大きな違いですね。

Bunta:以前は、メンバー全員でスタジオに入って曲作りやセッションを行っていましたから。ちょうど緊急事態宣言の期間に制作した「夜明け待つ」などは、一回もメンバー同士が顔をあわせずに制作しました。実はそこには、TOTALFATとして結構葛藤もあったりしてね(笑)

Shun:そうそう、曲は作ってみたものの、メンバー同士で1回も一緒に合わせず、それぞれが録音して完成というスタイルでいいのかなと?これまでは、曲を作りながら全員でセッションして、楽曲に血を通わせて育てる!みたいなところもありましたから。でも、Buntaから「今しか、セッションしないで曲作りする機会ってなくない? 一度もセッションしないでヤバい曲を作れるのは今だけ!」っていうパンチラインで、いっきに吹っ切れて良い意味で曲作りについては、選択肢が増えたと思います。

オンラインでの制作が増えている状況で、「HPH-MT8」が果たす役割についてお聞かせください。

Shun:実は、今年になってから、制作でご一緒させていただいているマスタリング・エンジニアの「森﨑雅人」さん(アーティザンズ マスタリングスタジオ)も、MT8を使われているのも非常に大きいと感じています。共通のヘッドホンであれば、ミキシング・エンジニアである細井さん、マスタリング・エンジニアである森﨑さんが、それぞれ聴いているであろうMT8からのサウンドを、我々アーティストも間違いなく同じサウンドで聴くことができる!

Bunta:コロナ禍で、スタジオに一堂に会しての制作が難しい状況の中、それってすごく重要なことだと思います。モニタースピーカーの場合は、いくら同じ製品を使っていても、そのサウンドは各人の視聴環境により大きく影響を受けてしまいますからね。

Jose:まさに、MT8が、アーティスト、エンジニアにとってのサウンド的共通言語の役割を果たしてくれる! もちろん、メンバー間で曲作りしているときにも、サウンドについて様々なオンラインミーティングを重ねても、それぞれが聴いているサウンドがバラバラでは、そもそも曲作りの前提となる基礎部分が崩れてしまう。だからこそ、メンバー全員が、MT8を使用しているメリットはかなり大きいと思います。

最後に、これから「HPH-MT8」を活用方について読者の皆さんにアドバイスをお願いします。

Shun:アマチュア時代の自分からすると、MT8は少し頑張らないと導入できなかった価格帯のヘッドホンかもしれません。でも、やや手の届きにくいような新しい機材を手に入れることで、新たなモチベーション、新たなサウンドの世界が広がるという経験を、僕自身も何度もしています。皆さんも、ぜひMT8で自身の音楽的環境・感覚を大きくアップデートし、次のステップへ踏み出してみてはいかがでしょうか。

Jose:まずは、全国の音楽スタジオに「HPH-MT8」が導入されて、ミュージシャン皆のスタンダードになるといいですよね。MT8は、サウンドが心地良いだけでなく、かなりシビアな面もありますから、練習スタジオなどでもMT8を使ってプレイすれば、楽器や歌もより早く上達できるはず! MT8は、きっと皆さんの成長の大きな助けになってくれると思います。

Bunta:実際にMT8を使って強く感じるのは、その汎用性の高さ! 曲作りはもちろん、ボーカル、ギター、ベース、ドラムのレコーディングのみならず、楽器の練習や、リスニング用途にも活用できる。そう考えると、MT8はコストパフォーマンスって意味でも素晴らしい! おうち時間が増えている昨今、ドラマや映画などのエンターテイメント作品も、MT8で視聴したら面白いかもしれないですね。ファンの皆さんにも、機会があればMT8で僕らの楽曲を楽しんでもらうと、実際にメンバーやエンジニアが聴いているサウンドに触れてもらうことができちゃいます!


Profile

TOTALFAT

2000年結成、初ライブを敢行。Jose(Vo/Gt)、Shun(Vo/Ba)、Bunta(Dr)からなるスリーピースバンド。2019年10月に15年活動を共にしたKubotyが脱退するも、立ち止まる事なくスリーピースでの活動をスタート。脱退ライブの翌日にスリーピース体制での配信シングルをリリースし、4日後には新体制でのライブを敢行。自他共に認める日本メロコア界きっての陽気でポジティブなキャラクター、通称“陽キャ”であると自負するメンバーの人間性から溢れる、聴いた人全てを仲間に巻き込むパワフルでポジティブな楽曲を武器に、国内外問わず幅広い客層から多数の支持を得て数々のイベントや大型フェスなどに出演を果たし続ける中、まだまだ進化すべく再スタートを切った。

TOTALFATオフィシャルサイト:http://totalfat.net/


データ

製品情報 HPH-MT8