HPH-MT8インタビュー / ミュージシャン 真一ジェット氏(LACCO TOWER)/ヤマザキユウキ氏(kittone)

Japan/Tokyo Apr.2023

長時間にわたりヘッドホンを装着していることが多いので、
まずは着け心地がよく疲れないことを重視する

左 ヤマザキユウキ氏(kittone)/ 右 真一ジェット氏(LACCO TOWER)

5人組日本語ロックバンド「LACCO TOWER」でキーボード/作曲を担当する、真一ジェット(LACCO TOWER)氏と、音楽ユニット「kittone」のベース/作曲を担当するヤマザキユウキ氏。古くからの友人でもあり、ミュージシャンとしての親交も深いお二人に、普段から音楽制作現場にて愛用されているというヤマハのスタジオモニターヘッドホン「HPH-MT8」について、その魅力や活用方法についてお話を伺いました。

はじめに、真一さんとヤマザキさん、お二人の関係について教えてください。

ヤマザキ氏:昔、僕がバイトしていたライブハウスにLACCO TOWERが出演してくれたのが最初の出会いです。何度か出演してくれているうちに外でもライブのお手伝いやローディーのようなことをさせてもらうようになりました。

真一氏:その当時からの知り合いだから、思い返せばすごく長い付き合いだよね。お互いに音楽活動が忙しくなり、しばらく会えなかった時期もあったけど、旧知の仲だしまったく違和感なくこうして話せるのはいいね!

お二人がヘッドホンに求める音質やこだわりがあれば教えてください。

真一氏:ヘッドホンの活用シーンとしては、音楽制作用途、楽器のモニタリングが主ですね。ポイントとしては、音質はもちろんのこと、曲作りなどで長時間にわたりヘッドホンを装着していることが多いので、まずは着け心地がよく疲れないことを重視しています。自宅ではなかなかスピーカーで爆音再生とはいきませんし、ヘッドホンを着けているのを忘れてしまうくらい使用頻度は高いです。音質的にはあくまでモニタリング用途がメインなので、クセがなく音質的にフラットなものをなるべく選ぶようにしています。

ヤマザキ氏:僕もプライベートな音楽リスニングは、スピーカーで聴くことが多いので、ヘッドホンは音楽制作ツールの1つといった感覚です。ここ1~2年の間に自宅での作曲活動を本格的に始めたのですが、いかに曲作りに集中できるかという点において、聴き疲れしないサウンドと快適な装着感をとても重視しています。また、音質については、自分がベースをレコーディングしたりする際は、ほぼドラムとベースだけの状態でプレイすることもあり、すべての楽器音が聴き取りやすいストレートで素直なサウンドが好みです。

お二人は作曲家であると同時にプレイヤーでもありますが、プレイヤーにとってのヘッドホンのメリットとは何でしょうか?

真一氏:僕はキーボーディストなので、そもそも楽器とヘッドホンの相性がいい。シンセサイザーなどで凝った音作りをする際には、サウンドの繊細なニュアンスやディテールを確認するのに、ヘッドホンが大いに役立ってくれます! やはりヘッドホンはキーボーディストにとっても必須のアイテムですよ。

ヤマザキ氏:ベースって音のいる位置(タイミング)で大きく曲の印象が変わる楽器なんです。だからこそ自分の音が曲の流れの中でどこにいるのかをしっかりと把握しながら、練習したりレコーディングしたりできるヘッドホンは、ベースプレイヤーにとっての大きなメリットと言えますね。

「HPH-MT8」のサウンドは無駄な装飾がなく素直。
再生音量を上げなくても、非常にクリアで解像度が高い

「HPH-MT8」との出会いと第一印象について教えてください。

ヤマザキ氏:音楽制作環境をよりアップグレードするため、出版社のスタッフさんに相談していた際に紹介されたのが「HPH-MT8」でした。見た目もシンプルで格好いいし、初めて装着したときのフィーリングも抜群ですぐにお気に入りになりました。以来、曲作りや練習などでもずっと愛用していますね。

真一氏:日頃から良いヘッドホンがないかリサーチし続けていたところに、ヤマザキから「HPH-MT8」を紹介されたのが出会いのきっかけです。まず、着け心地がとても良くて、今までのヘッドホンにないフィット感と快適さに驚かされました!

実際に「HPH-MT8」を使用してみて、そのサウンドや使い勝手はいかがですか?

真一氏:「HPH-MT8」のサウンドは無駄な装飾がなく素直な音といった印象。再生音量を上げなくても非常にクリアで解像度が高いので、コンプレッサーなどのかけ始めやかけ終わりなど、エフェクトの細かなかかり具合がとてもよく分かるのが気に入りました。「HPH-MT8」のサウンドはそれでいて地味過ぎず、ローの出具合なども個人的にはベストなバランスだなと感じています。
僕は頭が小さい方なので、ヘッドホンがズレ落ちたりしがちだったのですが、それも「HPH-MT8」にしてからはなくなりました。コロナ自粛期間中はオンライン配信ライブなどが多くあったのですが、その際にも「HPH-MT8」のおかげで現場でのミキシングも明解になり非常に作業が捗りました。

ヤマザキ氏:最初は見た目からちょっとゴツいかなと思ったのですが、実際着けてみるとまったく気になりませんでした。肉厚のイヤーパッドのおかげで、長時間使用してもまったく耳が痛くならないのが最高です。使用し始めた当初からちょうど良い側圧で、ベストなヘッドホンのポジションをキープしてくれます。
サウンド的にはフラットかつ音場が非常に広いので、自分の弾いている音がどこにいるのかがとてもわかりやすい! 逆に、シビアすぎるくらい良く聴こえるので、自分の演奏が下手くそなときにもすぐに分かってしまいます。でも、おかげで練習量がめちゃめちゃ増えましたよ。(笑) そういう意味でもプレイヤーの練習にも最適なヘッドホンなんじゃないかと。

「HPH-MT8」のルックスやデザインについてはいかがでしょうか?

ヤマザキ氏:無骨なボディーデザインにブラックとシルバーの精悍なカラーリングが、いかにもプロ仕様といった雰囲気で、個人的には非常に制作意欲が湧きますし、テンションが上がります! 付属のカールケーブルとストレートケーブルを用途に合わせて使い分けられるのも便利ですね。

真一氏:実は、LACCO TOWERでは一応メンバーカラーも決まっているので、自分の担当色のネイビーカラーのバリエーションなどもあったりするとさらに嬉しいかもしれません。(笑) 付属の接続ケーブルなどもそうですが、ユーザーにとって選択肢が多いに越したことはないです!

未来の自分への投資として「HPH-MT8」のような
プロ仕様のヘッドホンを最初から使ってみるのがオススメ!

お二人がヘッドホンなどのサウンドをチェックする際のリファレンス曲はありますか?

真一氏:TOTOの「I Will Remember」やももいろクローバーZの「サラバ、愛しき悲しみたちよ」をよく聴いたりします。それから、GUNS N' ROSESのアルバム「Use Your Illusion II」はコンプで潰されていないナチュラルなサウンドが好きで再生することが多いです。基本的には、曲中の展開や音数が多い楽曲が好きなので、そのサウンドをいかに鳴らし切るかなどをチェックする感じです。

ヤマザキ氏:子供のころから好きで今でもよくリファレンスとして聴くのは、Motley Crueですかね。あとは、すべてのサウンドを自分で完全に把握していますので、やはり自分たちの楽曲を聴いてみるのが一番分かりやすいです。昔からずっと耳にしている曲や、大好きで何百回も聞いた楽曲を皆さんも自分のリファレンスにしてみるのが良いと思います。

最後に、これから音楽制作を始めたい読者の皆様にメッセージをお願いします。

真一氏:今の時代は「HPH-MT8」とパソコン1台さえあれば、誰もが手軽に自由に音楽を作れる環境が整っていると思います。自身の中に想い描いているメロディーやアレンジをとことん突き詰めて、まずは自分の理想の1曲を作ってみるときっと世界が変わると思いますので、ぜひ皆さんも楽しみながら曲作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ヤマザキ氏:これから音楽制作を始めるなら、未来の自分への投資として多少コストは上がっても「HPH-MT8」のようなプロ仕様のヘッドホンをぜひ最初から使ってみることをオススメします。楽曲のクオリティーアップや自身の演奏技術の向上にも繋がりますし、何より創作意欲を掻き立てられるはず。そして、プロ仕様のヘッドホンを購入したからにはしっかり音楽制作を続けて行きましょう!(笑)


Profile

LACCO TOWER/真一ジェット(Key)

2023年にて結成21周年を迎える5人組ロックバンド「LACCO TOWER」にてキーボード/作曲を担当。叙情的なリリック、パワフルなドラミング、空を切り裂く轟音ギター、縦横無尽にグルーヴするベース、幻想と狂奏が入り交じるピアノライン、どこか懐かしい印象のメロディーがフロアを大きく揺り動かす。叙情的な詩世界とは裏腹な激情その物のとんでもないライブパフォーマンスで全国各地で暴れ回る狂想演奏家。
2023年7月17日(月・祝)に、LACCO TOWER 結成21周年記念公演「独想復活祭」を、東京 恵比寿LIQUIDROOMにて開催予定。

https://laccotower.com/

kittone/ヤマザキユウキ(Bass/Composer)

2020年1月結成の音楽ユニット「kittone」のベース/作曲を担当。ある時は映画のワンシーンのような、またある時には日常の憂いや希望を切り取ったような、儚い歌声で彩り、聴き手の心に寄り添うエモーショナルサウンドが特長。
2023年4月4日に、タワーレコード一部店舗限定販売・両A面シングル「名前を呼んで/春ノ嵐」をリリース。各サイト・サブスクリプションサービスにて配信中。

https://kittone.net/


データ

製品情報 HPH-MT8