Windows環境の場合: 再生の際にノイズや音切れが発生する。

以下にノイズが発生した場合の一般的な対処方法をご案内いたします。

順次お試しの上、改善されるかをご確認ください。

対策1: 適切なYamaha Steinberg USB Driverのインストール

Steinberg Download AssistanceからダウンロードするZipファイル内に含まれるYamaha Steinberg USB Driverのインストールを実行してください。

すでに、ドライバーをインストールされている場合、一度アンインストールした上で、ドライバーのインストールを再度お試しください。

現在のドライバーバージョンは、Yamaha Steinberg USB DriverコントロールパネルのAbout項目よりご確認いただけます。

Yamaha Steinberg USB Driverコントロールパネルの開き方

* ドライバーバージョンがV1の場合: スタートメニュー > Windows システムツール > コントロールパネルから“YAMAHA Steinberg USB Driver”をクリックします。

* ドライバーバージョンがV2以降の場合: スタートメニュー > Yamaha Steinberg USB Control Panelをクリックします。

対策2: Windows Updateの実施

Windows Updateを行うことで状況に変化が見られるかご確認ください。

なお、Windows Updateは1度では完了しないことがあります。

複数回お試しいただき、すべての項目をアップデートしてください。

対策3: コンピューターとRUio16-Dの物理的な接続の確認

RUio16-Dがコンピューターに正常にUSB接続として認識されていない場合、ノイズや音切れの原因となる場合があります。

USBハブを使用している場合は、コンピューターのUSBポートに直接接続してください。

また、問題の切り分けのため、キーボード等を除いたUSB機器を取り外し、必要最低限の環境でお試しください。コンピューターのUSBポートへ直接接続している場合も、接続するUSBポートを変更することで変化が見られる場合もあります。

また、付属のUSBケーブル以外のUSBケーブル(USB C端子 - USB C端子、またはUSB C端子 - USB A端子など)をお持ちの場合、交換をお試しください。

* 一部の事例で「USB3.0」ポートを使用しているためにノイズが発生しているケースがあります。ラップトップ型コンピューターでは対応が難しい場合が多いですが、USB2.0の接続ポートを設け、そこにRUio16-Dを接続することで解決したケースもあります。本来はUSBハブの使用は推奨していませんが、「USB2.0ハブ」をお持ちであればそれに接続しての動作をご確認いただくことも有効な検証方法です。

対策4: コンピューターの省電力設定の確認

コンピューターOSの省電力機能によってRUio16-Dの動作が不安定になる場合があります。

「コントロールパネル」 > 「電源オプション」を開いて、有効な省電力設定(スリープなど)をすべてOFFにした上で動作をご確認ください。

また、上記と共にコンピューターのBIOS/UEFIでの省電力機能設定などが必要な場合があります

なお、BIOS/UEFIを含めたコンピューターの設定につきましては、お手数ですが、インターネット上の情報をお探しいただくか、各メーカー様にお問い合わせいただくなど、お客様ご自身でお調べくださいますようお願いいたします。

対策5: Windows 10のUSBセレクティブサスペンドを無効にする(Windows 10 1903以降)

USBポートのサスペンド機能をオフにすることでご指摘の症状が改善するかお試しください。

  1. [スタートメニュー]を右クリック > [電源オプション]を左クリックします。
  2. 「電源とスリープ」設定にて「電源の追加設定」を左クリックします。
  3. 現在選択されている「電源プラン」を確認後、右側の「プラン設定の変更」を左クリックします。
  4. 「プラン設定の編集」ウィンドウにて「詳細な電源設定の変更」を左クリックします。
  5. 「電源オプション」ウィンドウにて、「USB設定」項目左側の[+]ボタンを左クリックします。
  6. 「USBのセレクティブサスペンドの設定」項目左側の[+]ボタンを左クリックします。
  7. 設定を「無効」にします。
  8. 「適用」を左クリックします。
  9. 念のため、コンピューターを再起動します。

対策6: コンピューターの動作設定の変更(Windows OSのみ)

コンピューターの動作設定の変更を行うことで動作が安定し、ノイズが減少する場合があります。

下記手順をお試しください。

「プロセッサスケジュール」の「バックグラウンドサービス」を優先にする設定方法

  1. 「コントロールパネル」を開き、「システム」をダブルクリックします。
  2. 表示されるウィンドウの左側にある「システムの詳細設定」をクリックします。
  3. 「システムのプロパティ」が開きますので、「詳細設定」のタブをクリックします。
  4. 「パフォーマンス」の「設定」をクリックし、「パフォーマンスオプション」を開き、「詳細設定」のタブをクリックします。
  5. 「プロセッサのスケジュール」の「次を最適なパフォーマンスに調整」を、「バックグラウンドサービス」に設定します。
  6. 「OK」ボタンを押して、画面を閉じます。

対策7: グラフィックボードの設定変更やグラフィックドライバーの更新

使用しているコンピューターのグラフィックボードのドライバーを最新版にすることや、グラフィックボードの設定を変更することで改善する場合があります。

なお、設定変更の概要としては下記項目が考えられます。

- グラフィックボードの設定でゲーミング系のオプション機能をオフにする。

- グラフィックボードの設定で省電力系のオプション機能をオフにする。

- マルチGPUを使用している場合は、シングルGPUで使用してみる。

- 内蔵グラフィックと外部グラフィックボードを使用している場合、内蔵グラフィックのみで使用してみる。

設定変更方法についてはグラフィックボードのメーカーや型番、パソコンメーカーによって異なるため、詳細設定はグラフィックボードメーカー、あるいはコンピューターメーカーにご相談ください。

対策8: 「バッファーサイズ(Buffer Size)」の変更

以下の手順にて「Yamaha Steinberg USB Driver」の「Buffer Size」を現在の数値(Samples)より大きい数値(Samples)に変更してください。

1. 「Yamaha Steinberg USB Driver」のコントロールパネルを開きます。

- Windowsのスタートメニュー > Yamaha Steinberg USB Driver Contol Panel

2. 表示される以下の画面にて「ASIO」タブをクリックし「Buffer Size」を現在の数値より大きい数値に変更してください。

2. 表示される以下の画面にて「ASIO」タブをクリックし「Buffer Size」を現在の数値より大きい数値に変更してください。

対策9: サンプリングレートを確認する

RUio16-DとVST Rackでサンプリングレートが一致していない場合、ノイズの原因や音切れになる場合があります。

VST Rackのサンプリングレートは以下の手順でご確認ください。

1. 次の手順でコントロールパネルを開きます。 スタートメニュー > Yamaha Steinberg USB Driver Contol Panel

2.「Yamaha RUio16-D」タブを開きます。

3. 現在のサンプリングレートを確認します。例として再生ソフトウェアや再生している音楽データが48kHzの場合は48kHzに設定します。* 設定値は使用している音声ソフトウェアの仕様・設定と同じ値にします。

なお、複数の音声再生可能なソフトウェアを同時に使用している場合、サンプリングレートの設定がソフトウェア間で異なることでノイズの原因になる場合があります。

起動するソフトウェアを1つだけの状態にしてお試しください。

対策10: RUio16-D以外の機器の確認

ノイズの原因はRUio16-D以外にもある可能性があります。

RUio16-Dに接続している、スピーカーやヘッドホン、または各機器を接続しているケーブルなど、RUio16-D以外の機器を他のものと交換もしくは他の機器に接続し、ご指摘の不具合がRUio16-Dに接続している機器側に起因するものではないことをご確認ください。

また、USBハブなどを経由してRUio16-Dとコンピューターを接続している場合は、USBハブなどを使用せず直接パソコンと接続してください。

対策11: コンピューターの負荷の観点での確認

コンピューターを再起動した後にバックグラウンド動作するソフトウェアを可能な限り終了させ、コンピューターの負荷が軽い状態での動作をお試しください。

複数のソフトウェアを同時に起動することにより問題が発生する場合は、お手数ですが同時に起動するソフトウェア側の設定などをご確認ください。

バックグラウンド動作しているソフトウェアがないか、OSの更新・セキュリティスキャンが動作していないか、一度に複数のソフトウェアを同時に起動していないかなどをご確認いただき、コンピューター上の負荷を下げることをお試しください。

対策12: WiFiルーターや携帯電話などを離してみる

RUio16-Dやコンピューターの近くにWiFiルーター、携帯電話など電波を発信する機器がある場合、電磁ノイズを拾ってRUio16-Dからノイズが発生することがあります。

その場合は、これらの機器とRUio16-Dの距離を離すなどして状況に変化が見られるかお試しください。

対策13: インターネット接続を一時的に停止する

WiFiやEthernetなどのインターネット回線からノイズを拾ってしまうことがまれにあります。

WiFiやEthernet等、インターネット接続を一時的に停止した上で、動作をご確認ください。

なお、インターネット接続を一時的に停止してノイズが収まった場合は、WiFiルーターなどのインターネット機器側の改善を行ってください。

対策14: 不要なアプリケーションの終了

ウイルスチェックソフト、スクリーンセーバー、バックグラウンドで動作する常駐プログラムは、全てオフにしてください。

また、不要なアプリケーションは全て閉じてご確認ください。

* ウイルスチェックソフトをオフにする場合、念のためインターネット環境をオフにしてから行ってください。

対策15: プロセッサのバックグランドサービスの優先設定

「プロセッサスケジュール」にて「バックグラウンドサービス」を優先にするに設定して下さい。

[手順]

  1. Windowsの「スタート」メニュー>「コントロールパネル」を開き、「システム」をダブルクリックします。
  2. 「システムのプロパティ」が開きますので、「詳細設定」のタブをクリックします。
  3. 「パフォーマンス」の「設定」をクリックし、「パフォーマンスオプション」を開き、「詳細設定」のタブをクリックします。
  4. 「プロセッサのスケジュール」の項の「次を最適なパフォーマンスに調整」を、「バックグラウンドサービス」に設定します。
  5. 「OK」ボタンを押して、画面を閉じます。

* コンピューター上級者向け設定(Windows OSのみ)

コンピューターのハードウェア仕様との相性により音切れが発生している場合があります。

その場合は下記項目をご確認ください。なお、これらの設定は、BIOS/UEFI設定等を操作します。設定の仕方によってはコンピューターが起動しなくなる可能性があります。万が一、以下の設定を操作し、コンピューターが起動しなくなった場合、弊社では責任を負いかねます。あらかじめご了承の上、慎重に操作を行ってください。

上級者向けの専門用語が多くなっております。

専門用語や記述内容がわからない場合は、誠に恐れながら、設定変更をすることはお控えいただくことをおすすめします。

コンピューターのBIOS/UEFIのアップデートならびに設定変更を試す

- 使用しているコンピューターのBIOS/UEFIのバージョンが古い場合は、最新のバージョンにアップデートすることを試す。

- Intel CPUをお使いの場合、BIOS/UEFI設定にて、TurboBoostのオフやEISTのオフを試す。

- AMD CPUの場合、BIOS/UEFI設定にて、上記に相当する機能(Precision Boost 2やEcoモード等)のオフを試す。

* なお、BIOS/UEFIを含めたコンピューターの設定につきましては、お手数ですが、インターネット上の情報をお探しいただくか、各メーカー様にお問い合わせいただくなど、お客様ご自身でお調べください。

上記すべてをお試していただいても、音切れやノイズが改善しない場合もあります。

その場合、別のコンピューターでお試しいただくといった方法しかご案内できる情報がございません。誠に恐れ入りますが、なにとぞご了承ください。

Yamaha VST Rack

VST Rack

VST Rackソフトウェアは、VSTプラグインを使用するためのプラグインホストソフトウェアです。思い通りのエフェクトラックを作成することができます。