DX100 生産完了品

DX27・DX27S・DX100の実力は、まず192種類にものぼるプリセットボイス(音色)で確認を。ピアノ系だけで13、ストリングス系が14、効果音系が28。こうなれば、ゴキゲンな音のエンサイクロペディアです。DX21と同様、ボイスを選ぶとその音色にあったポリ/モノ、エフェクトコントローラー設定もえられます。プリセットキーボードとしての真価に感激したら、次はこれをガイドに、オリジナルボイスに挑戦を。こちらには24メモリーを用意しました。さらに、プリセット/オリジナルボイスを好きな順序で記憶させられる、ボイスバンクも装備。演奏順に並べたり、分類整理に使ったり、96ボイスが実にスピーディにチェンジできます。

心臓部は、ミュージックシーンをぬりかえた、あのデジタルFM音源。リアリティの決め手=不規則倍音成分を自在にクリエイトできるのが、自然楽器のシミュレーションや不思議サウンドづくりに、定評のある理由です。方法は、キャリアとモジュレータのピッチ比で倍音構成を、モジュレータレベルで変調の深さを決める。これだけで、オペレータ(基本音源)の正弦波がリアルな音色波形に変身していきます。次はEG。キャリアで音量、モジュレータで音色の時間的変化を作成。キャリアにもモジュレータにもなるオペレータは4基、オペレータの組み合わせ方=アルゴリズムは、8種類装備しました。DXならではの、自由な音づくりをどうぞ。

豊富なエフェクト群もDXの血統。ピッチベンドホイールでは、通常のベンディング以外に、最高音のみ/最低音のみ/サステイン音と独立の、3種類の方法が選べます。メローなチョーキングも、カーチェイスの再現も思いのまま。モジュレーションホイールではビブラート、トレモロ、ワウワウ。DX100では、立奏を意識して2つのホイールの効果のかかる向きを逆にすることもできます。ポルタメントとサステインは、別売フットスイッチに受け持ち。ブレスコントローラー端子も装備。息の強さで、ビブラート、トレモロ、ワウワウの他、音量~音色変化、さらにピッチさえも制御できるオールマイティぶり。管楽器だけでなく、あらゆる音色をマジカルに操縦してください。

もちろん、3機種ともMIDI端子装備。メイン・キーボードとして、あるいはマルチボイス・プレイのための拡張音源として。シーケンサーQXによる自動演奏の音源としても活躍。PFシリーズとの接続もグッドアイデア。DX21同様、イニシャルタッチを受信してエモーショナルな音量~音色変化や、トリックプレイも演出できます。