DX21 生産完了品
DX21の人気のポイントは、デジタルサウンドの代名詞=FM音源を2チャンネルに使えること。2つのボイス(音色)を同時発音させるデュアルモードでは、同系統のボイスを組み合わせてサウンドに厚みを加えたり、別系統のボイスでユニゾンしたり、ストリングスにブレスコントローラーでトランペットを加えたり。サウンドレンジがどこまでも広がります。ボイス間にデチューンをかければ、厚みや奥行きがさらにパワーアップ。ピアノ系やバッキングサウンドなど特に効果的です。また、高音域と低音域を別々の音色でプレイするスプリットモードも、ゴキゲン。もちろん、出力端子も2チャンネル。音づくりの面白さも、ダブルで広がります。
そのFM音源部は、可能性の広さと音づくりのスムーズさが魅力の、4オペレータ・8アルゴリズム・タイプを採用。FM音源ならではのオペレータ独立デジタルEGも、設定のスムーズな5パラメーター仕様です。さらに、ハイクラスなピッチEGも搭載。リアルな音程のユレやミステリアスな効果音に腕をふるって下さい。しかも、これらのボイスデータはファンクションデータとペアで記憶できるため、ポリ/モノやエフェクトコントローラーの設定が、ボイス選択で自動的にえられます。ゆたかな広がりをかもし出すステレオコーラスもボイスにメモれる、心憎いスペックです。
そうなると気になるメモリー数も驚異。まず、16グループ×8=128種類ものボイスをプリセット。オリジナルボイスも、32種類記憶します。さて、DX21のメモリーの強力さは、まだまだ。2チャンネルのボイスの組合せと、デュアルモードデチューン、スプリットポイント、モードセット、MIDI送受信チャンネルなどをセットで記憶するパフォーマンスメモリーすら、32装備。本番用のハイテック・スペックです。モードセットとは通常のピッチベンドのほか、最高音のみ/最低音のみ/サステイン音と独立させて、の3種類から、ベンディングの効き方(ピッチベンドモード)を選べる機能。チョーキングプレイのリアルさが違います。
そして、DX21なら、MIDI音源としてもファンタスティックです。スプリットではQXシーケンサーの2パート分の音源に。ベロシティ情報(イニシャルタッチ)も受信しダイナミックな再生が可能。パフォーマンスメモリーを活用すれば、MIDIオン/オフ、受信/送信チャンネルもプログラムチェンジで制御できるので、ぐんと進んだシステムプレイを実現できます。