MOTIF-RACK ES 生産完了品

『MOTIF ES』と全く同等のハイクオリティなプリセット音色と新規の音色を内蔵

『MOTIF ES』と全く同等の175MB(16bitリニア換算)もの大容量ウェーブROMを搭載した<AWM2シンセシスエンジン>を実装し、1,859ウェーブフォームを収録しました。プリセットサウンドは、『MOTIF ES』と全く同等の1,024ノーマルボイス+65ドラムキットに加え、『MOTIF-RACK ES』のために新たにプログラムした128ノーマルボイスを含むユーザーバンクを1つ追加し、総計1,152ノーマルボイス+65ドラムキットを内蔵。3 段階ベロシティスイッチによる最高峰のピアノ音色に代表されるリアルなシミュレーション系音色をはじめ、トリッキーなシンセ系音色、マルチパート演奏時に活躍するドラム/パーカッション系音色、ベロシティやノートナンバーに応じて奏法が異なるサウンドを呼びだせる「キーボードメガボイス」(ギター/ベース系音色)など、あらゆるジャンルに対応する多彩なプロクオリティサウンドを実現しています。

最大8パート同時使用可能なインサーションやマスターエフェクトなど強力なエフェクター

『MOTIF ES』で定評を得ているエフェクトをそのまま搭載しています。まず、パート毎にセンドレベルを調節できるシステムエフェクトとして、リバーブ×20タイプ、コーラス(コーラス系/ディレイ系)×49タイプを搭載。また、特定のパートのみに最適なエフェクトを付加できるインサーション×116タイプを2系統搭載し、マルチパート時にはインサーションを最大8パート(16系統)まで同時に使用可能。3バンドパートEQも併せて装備しているため、パートごとの精密かつダイナミックな音作りを強力にサポートします。さらに、エフェクター部の最終段には、コンプレッサー/リミッターなどのマスターエフェクト×8タイプ、5バンドマスターEQを搭載。これらの充実したエフェクトはいすれも極上のクオリティを実現し、特にリバーブやインサーションのフェイザー/フランジャー/ワウなどのビンテージ系プログラムは絶品。ナチュラルでウォームなサウンドメイクが可能です。

1,787タイプのアルペジエーターを駆使して多彩なシーケンスフレーズをクリエイト可能

『MOTIF ES』と同様の強力なアルペジエーター機能を搭載し、受信したノートデータを元に多彩なシーケンスフレーズやループサウンドを生成可能。定番のアルペジオパターンからドラムループ、ギターのコードカッティングなどアコースティック楽器のグルーブ感をリアルに再現するアルペジオパターンまで、プリセットのアルペジエーターもカテゴリー別に1,787フレーズという豊富なバリエーションを誇ります。また、音色ごとに最大5タイプの異なるアルペジエーターのフレーズをアサインし、パネル上のボタン操作やMIDIコントロールチェンジの受信で切り替えたり、アルペジエーターの再生音のベロシティやゲートタイム、スイング感なども自由にコントロールできるため、複雑なニュアンスのシーケンスフレーズを自由に生みだすことが可能。アルペジエーターの外部MIDI出力にも対応しています。

最大128音ポリ・16パートなどマルチティンバー音源としての性能も充実

最大同時発音数=128音ポリ・最大16パートを実現し、大編成のフルオーケストレーションやピアノのサステインを多用したフレーズ、ドラム/パーカッションパートに凝った曲など、複雑なアンサンブルの楽曲も余裕をもって再現。マルチティンバー音源としての基本性能や使いやすさを徹底追求し、高度なパフォーマンスアビリティを実現しています。また、パートごとの音色ナンバー/ボリューム/パン/エフェクト/3バンドパートEQなどの設定をあらかじめプログラムした音色セット「マルチ」を32種類プリセット。多彩な音楽ジャンルのマルチを用意し、最小限のエディット操作で目的に合った音色セットが作れます。作成したマルチは128種類まで本体にメモリーできます。

最大4音色のレイヤー/スプリットの演奏設定をメモリーできるパフォーマンスモード

最大4音色のレイヤー/スプリットの演奏設定を記憶し、瞬時に呼びだせる便利なパフォーマンスモードを装備。ピアノ系とストリング系を重ねて重厚なサウンドを鳴らしたり、低域でベース系を鳴らしながら高域でエレピ系を鳴らすといった多彩な演奏表現がおこなえ、ライブステージでのキーボード演奏などで充実のプレイアビリティを発揮します。すぐに演奏できる128種類のパフォーマンスをあらかじめ内蔵し、エディットも自在。『MOTIF-RACK ES』本体の音色とプラグインボードの音色を組み合わせてレイヤー/スプリットの設定をしたり、音色ごとのパン、フィルター、アルペジエーターの ON/OFF、ピッチベンドの変化幅、エフェクト、EQなどを自在にプログラムできるため、表現力の豊かな音色セットを作成することも可能です。また、外部MIDIキーボードのノブやホイールでフィルターのレゾナンスをかけたり、アフタータッチでビブラートをかけるなど、外部機器のコントローラーと『MOTIF-RACK ES』の音色やエフェクトのパラメーターを自由にアサインできる便利なコントロールセット機能も搭載しました。

「Modular Synthesis Plug-in System」に対応し、音源システムやサウンドを拡張可能

「Modular Synthesis Plug-in System」に対応し、別売プラグインボード『PLGシリーズ』装着スロットを2基装備。アナログシンセの音源回路をデジタル技術で完全にモデリングしたAN音源(PLG150-AN)/DX7を進化させた6オペレータのFM音源(PLG150-DX)/究極の管楽器サウンドと仮想楽器音を創造するVA音源(PLG150-VL)や、AWM2音源を採用したドラムスプラグインボード(PLG150-DR)/パーカッションプラグインボード(PLG150-PC)/ピアノプラグインボード(PLG150-PF)など、プロクオリティの音源システムや最高品位のサウンドをニーズに応じて拡張できます。プラグインボードの装着により、『MOTIF-RACK ES』本体の同時発音数にボード自体の同時発音数が追加。またマルチモード時にはボード音色のパートも追加されます。さらに、専用エディターによってパソコンでボード音色をグラフィカルにエディットすることも可能。各プラグインボードを装着しただけですぐに最適な音色設定で演奏できるプラグインボイスも多彩にプリセットしました。

USB端子装備、各種エディターの同梱により、PCベースの音楽制作環境でも活躍

USB端子装備のパソコンと別売USBケーブル1本でダイレクトに接続できるUSB端子(USB-MIDIインターフェース)を装備。シンプルなセッティングで、パソコンから『MOTIF-RACK ES』を自在にコントロール可能です。高機能で使いやすいソフトウェアを収録したCD-ROMも付属。『MOTIF-RACK ES』の音色やエフェクトを緻密にエディットできる音色エディター『MOTIF-RACK ES Voice Editor』(for Windows/for Macintosh)や、パート毎にミキシングやエフェクトの設定をエディットできる『MOTIF-RACK ES Multi Part Editor』(for Windows/for Macintosh)などをバンドルしています。

PCベースの音楽制作環境を革新する新システム「STUDIO CONNECTIONS」に対応

音楽制作ソフトウェアの世界的なリーディングメーカーであるSteinberg社とヤマハの共同開発プロジェクト「STUDIO CONNECTIONS」(スタジオ・コネクションズ)に対応しています。STUDIO CONNECTIONSでは、Steinberg社製の「Cubase SX3」「Nuendo 3」など対応DAWソフトウェアのプラグインとしてホストアプリケーション「Studio Manager Version2(※1)」を使うことで、STUDIO CONNECTIONS対応のヤマハ製シンセサイザー/音源モジュール/デジタルミキサー/エフェクターなど各種ハードウェア(※2)用のエディター(MOTIF-RACK ESでは「MOTIF-RACK ES Voice Editor」「MOTIF-RACK ES Multi Part Editor」)を同時に複数起動することが可能(※3)。「Cubase SX3」「Nuendo 3」のメニューから「Studio Manager Version2」を選び、画面上のハードウェアのアイコンをクリックするだけで簡単に起動できます。さらに、複数のエディターの設定を一括して保存・呼び出し可能。これにより、「Cubase SX3」「Nuendo 3」上でプロジェクト(曲のファイル)を開くだけで、コンピュータに接続したすべての対応ハードウェアの設定情報を呼びだせる“トータルリコール”が実現。もちろん、ハードウェアだけではなく、「Cubase SX3」「Nuendo 3」にプラグインしたソフトウェアの設定も同時にトータルリコール可能。ソフトウェアとハードウェアを有機的に融合させ、従来にない効率の良い音楽制作環境を構築可能です。なお、STUDIO CONNECTIONSは、Windows/Macintoshのクロスプラットフォームを採用。トータルリコールをはじめ、ソフトウェアとハードウェアをより緊密に融合できる様々な機能を今後も提供していく予定です。

※1:「Studio Manager Version2」は、Steinberg社製のDAWソフトウェア「Cubase SX3」「Nuendo 3」のプラグインソフトです。また、スタンドアローンのアプリケーションソフトウェアとしても使用できます。

※2: STUDIO CONNECTIONS対応予定機種=MOTIF ES(MOTIF ES8/MOTIF ES7/MOTIF ES6)/MOTIF-RACK ES/MOTIF-RACK/01X/DM2000 Version2/DM1000 Version2/02R96 Version2/01V96 Version2/SPX2000(2004年11月現在)

※3:「MOTIF-RACK ES Voice Editor」「MOTIF-RACK ES Multi Part Editor」などのSTUDIO CONNECTIONS対応ハードウェア用のエディターは、ホストアプリケーション「Studio Manager Version2」を経由して、「Cubase SX3」「Nuendo 3」などのトータルリコール対応DAWソフトウェアに間接的にプラグインされます。

2種類のデジタルアウト、4系統のアサイナブルアウトなど、充実した出力端子を装備

2種類のデジタルアウト(OPTICAL/COAXIAL)を装備。外部のデジタルミキサーやMDレコーダーなどに『MOTIF-RACK ES』の高品位なサウンドを音質の劣化なくデジタルのままでダイレクトに送出できます。また、アナログアウトも充実。ステレオアウトに加え、パート毎に音声を出力できるアサイナブルアウトを4系統装備し、計6系統のアナログ出力が可能です。

視認性の良いLCDやデータダイアルを装備し、ユーザーインターフェースも快適

エフェクトの結線状態や各種パラメーターの数値など多彩な情報を分かりやすく表示する160×64ドットの高密度なグラフィックLCD(バックライト付)を装備。ステージやスタジオで抜群の視認性を発揮します。音色の選択やパラメーターの変更がスムーズにできるデータダイアルも装備。また、使用頻度の高い音色や気に入った音色をグルーピングして瞬時に呼びだせるフェイバリットカテゴリー機能、現在選択中の音色のフレーズをワンタッチでモニターできるオーディション機能も搭載するなど、使い勝手の良いユーザーインターフェースを採用しました。