MOTIF ES7 生産完了品

新開発音源LSIを搭載し、究極のサウンドクオリティを誇る<AWM2シンセシスエンジン>を実装

シンセサイザーとしては世界最高峰の175MB(16bitリニア換算)もの大容量ウェーブROMを搭載した<AWM2シンセシスエンジン>を実装。『MOTIF ES』のために新たにサンプリングした数多くの波形を含め、あらゆるシーンに対応する総計1,859ウェーブフォームを収録しています。プリセットサウンドも実に豊富。3段階のベロシティスイッチによる最高峰のピアノ音色に代表されるリアルなシミュレーション系音色、トレンディなシンセ系音色、マルチパート演奏時に活躍するドラム/パーカッション系音色など定番サウンドをより一層磨き上げるとともにバリエーションも強化。さらに、押鍵したノートナンバーやベロシティに演奏奏法の違うウェーブをアサインしたギター/ベース系音色(キーボードメガボイス)、ワウやフェイザーなど新規アルゴリズムによるエフェクターをフルに活かしたビンテージサウンド、高品位なポルタメントをアサインしたファットなモノシンセリードなど、『MOTIF』や『MOTIF- RACK』では得られなかったアグレッシブなニューサウンドも満載。総計1,024ノーマルボイス+65ドラムキットをプリセットし、ステージからスタジオユースまで多様化する音楽制作シーンに求められる究極のプロクオリティを実現しています。また、-24dB/octのLPFをはじめとする18タイプのフィルターも強力に進化し、MIDI同期やウェーブ自体のプログラムも可能なLFOなど、音色パラメーターも極めて充実。イマジネーションに即してプリセットサウンドを思いのままにカスタマイズしていくことが可能です。

最大8パート同時使用可能なインサーションやマスターエフェクトなど強力なエフェクター

エフェクトの強化も『MOTIF ES』のアドバンテージです。まず、パート毎にセンドレベルを調節できるシステムエフェクトとして、リバーブ×20タイプ、コーラス(コーラス系/ディレイ系)×49タイプを搭載。また、特定のパートのみに最適なエフェクト(空間系/変調系など)を付加できるインサーション×116タイプを2系統搭載し、マルチパート時にはインサーションを最大8パート(16系統)まで同時に使用可能。3バンドパートEQも併せて装備しているため、パートごとの精密かつダイナミックな音作りを強力にサポートします。さらに、エフェクター部の最終段には、コンプレッサー/リミッターなどのマスターエフェクト×8タイプ、5バンドマスターEQを搭載。音楽制作の可能性が広がり、楽曲の完成度もアップします。これらの充実したエフェクトはいすれも極上のクオリティを実現。とりわけ新規DSPアルゴリズムを採用したリバーブやインサーションのフェイザー/フランジャー/ワウなどのビンテージ系プログラムは絶品です。別売プラグインボード『PLG100-VH』の装着によってボーカルハーモニー系エフェクトをインサーションとして拡張することも可能。スーパークオリティのエフェクトを駆使して、ナチュラルで豊かな音場創成からアクティブで過激なサウンドメイク、緻密な音質補正まで自由自在です。

1,787タイプのアルペジエーターを駆使して多彩なシーケンスフレーズをクリエイト可能

押鍵したノートデータを元に多彩なシーケンスフレーズやループサウンドを生成するアルペジエーター機能を搭載。定番のアルペジオパターンからドラムループ、アコースティック楽器のグルーブ感をリアルに再現するアルペジオパターンまで、プリセットのアルペジエーターもカテゴリー別に1,787フレーズという豊富なバリエーションを誇ります。パネルのLCD下の5個のキーにそれぞれ異なるアルペジエーターのフレーズをアサインしリアルタイムにアルペジエーターの切り替えが可能になり、またRealtime Loop Remix機能やキーボードメガボイス(※)を駆使して斬新なフレーズを思いのままにクリエイト可能な<Phrase Factory>を搭載。押鍵したノートナンバーやベロシティによってアルペジエーターの再生ON/OFFをワンタッチでコントロールできるため、リアルタイムパフォーマンスの可能性がさらに拡張。サンプリングしたループフレーズのリミックスにも最適です。さらに、アルペジエーターの再生音のベロシティやゲートタイム、スイング感などもノブやスライダーで自由にリアルタイムコントロールできるため、複雑なニュアンスのシーケンスフレーズを無限に生みだすことが可能。アルペジエーターの外部MIDI出力、MIDI同期にも対応しています。

※キーボードメガボイス:通常のシンセサイザーの音色は、ベロシティに応じた音量/音質で発音します。これに対してキーボードメガボイスは、ベロシティによって音量/音質が変わるだけでなく、異なる奏法のサウンドを呼び出して発音させることができます。たとえば、ギターの様々な奏法(オープンソフト/デッドノート/スライドなど)のサウンドを鳴らすためには、従来のシンセサイザーでは奏法ごとに違う音色を呼び出して演奏する必要がありましたが、キーボードメガボイスではノート/ベロシティをあらかじめ設定しておくことで、1つの音色で異なる奏法のサウンドを呼び出し、演奏することが可能です。

<Modular Synthesis Plug-in System>に対応し、音源システムやサウンドを拡張可能

<Modular Synthesis Plug-in System>に対応し、別売プラグインボード『PLGシリーズ』装着スロットを3基装備。アナログシンセの音源回路をデジタル技術で完全にモデリングしたAN音源(PLG150-AN)、DX7を進化させた6オペレータのFM音源(PLG150-DX)、究極の管楽器サウンドや実在しない仮想楽器音を創造するVA音源(PLG150-VL)などの“プロクオリティの音源システム”や、AWM2音源を採用したドラムサウンド(PLG150-DR)/パーカッションサウンド(PLG150-PC)/ピアノサウンド(PLG150-PF)などの“最高品位のサウンド”を、ニーズに応じて拡張できます。プラグインボードの装着により、『MOTIF ES』本体の同時発音数にボード自体の同時発音数が追加され、マルチパート時にはボード音色のパートも追加。単なるウェーブや音色数の追加とは全く次元の異なる柔軟かつ高度な拡張性を実現します。『PLGシリーズ』を装着しただけですぐに最適な音色設定で演奏/制作が実現できるように、『MOTIF ES』には各プラグインボード毎に最適なプラグインボイスを豊富にプリセットしています。

ハイレベルで使いやすいパフォーマンスアビリティ&コントローラビリティ

最大同時発音数=128音ポリを実現。レイヤー/スプリット音色での鍵盤プレイ(パフォーマンスモード)やマルチパートでの楽曲制作においても余裕のポリ数を確保できます。また、パネル上の4基のノブ/スライダーを使い、フィルター、ボリューム、エフェクト、エンベロープなど任意の音色パラメーターをリアルタイムにコントロールすることが可能。マルチパートのミキシング時にはミキサー感覚の操作環境を提供します。ノブ/スライダーは外部MIDI機器用のアサイナブルコントローラーとしても威力を発揮。指先で音色のニュアンスを多彩にコントロールできるリボンコントローラーも装備しました。さらに、ピアノ/ストリングス/シンセリードなど16種類の音色カテゴリーを指定して目的のサウンドをスピーディに探せるカテゴリーサーチ機能、使用頻度の高い音色や気に入った音色をグルーピングして瞬時に呼びだせるフェイバリットカテゴリー機能、ボイス/パフォーマンス/ソングなどのモードに関係なく頻繁に使う設定を 128種類まで記憶し、ワンタッチでアクセスできる便利なマスターモード、最大4ゾーン毎に任意のコントロールチェンジなど様々なMIDI情報をアサインして出力できる柔軟なマスターキーボード機能なども搭載。高度で使いやすいパフォーマンスアビリティとコントローラビリティを追求しています。

サンプリングデータとMIDIデータを統合した<Integrated Sampling Sequencer>

オーディオ(サンプリング)データとMIDIデータを1台でシームレスに融合して楽曲制作が可能な<Integrated Sampling Sequencer>機能を搭載。サンプルループとMIDIシーケンスのBPM同期はもちろん、タイムスライス機能によってピッチや音質を損なうことなくサンプルデータをMIDIシーケンスデータと同様の感覚でコントロールできます。サンプラー部は、DIMMの取付によってサンプルRAMを最大512MB まで装着可能。トリミング、ノーマライズ、タイムストレッチの他、部分的に音質を変えて新しいサンプルを生みだせるループリミックスなど多彩な編集コマンドを駆使して緻密なウェーブ編集が自在。AIFF/WAVファイル、AKAI社S1000/S3000フォーマット、ヤマハ A5000/A4000/A3000/SU700フォーマットのサンプルデータの読み込みにも対応しています。また、約226,000音/最大16トラック構成という圧倒的なシーケンサー容量を実現。コントロールチェンジを多用して微妙なディテールの表現を追求した楽曲や、複雑かつ大規模なアンサンブルの楽曲制作にも余裕をもって対応します。各トラックのミュート/ソロを本体パネル上の16個のキーでダイレクトに設定でき、曲(ソング)毎にミュート/ソロ設定を5シーンまで記憶/呼び出し可能。シーンのリコール操作をソングの任意のトラックにレコーディングすることも可能です。『MOTIF ES』の演奏をそのまま1個のサンプルとして録音できるリサンプリング機能も搭載しました。なお、シーケンサーは通常のリニアシーケンサーとして機能するだけでなく、異なるフレーズを組み合わせて最大16トラックのパターンを作成できるパターンシーケンサーとしても活用できます。

※サンプリング機能を使用する場合は、別途DIMMの装着が必要です。

PC上のシーケンスソフトのパラメーターを本体の操作子でフィジカルコントロール可能

USB端子を標準装備したPCとUSBケーブル1本でダイレクトに接続できるUSB TO HOST端子を装備。ヤマハ『01X』やLogic Controlなどの操作仕様をエミュレートした<Real-time External Control Surface>機能(リモートモード)により、パネル上のノブやスライダーなどの操作子を使うことで、PC上のシーケンスソフト(SQ01 V2、SOL2、Cubase SX、SONAR 2.0、Logic 5.5、Digital Performer 3.1に対応)のオーディオ/MIDIトラックのボリュームフェーダーやパン、EQ、エフェクトセンド、トラックミュート設定、シーケンサートランスポート(スタート/ストップ/レコード)などをフィジカルコントロール可能。コンピュータベースのDAW統合制作環境においても自由度の高い性能を発揮します。

外部USBストレージ機器でのデータ管理、mLAN対応など幅広い拡張性をサポート

スマートメディアスロットを標準装備(最大128MBまで使用可能/駆動電圧3.3V対応)。ハードディスク/フラッシュディスク/カードメモリーなどのUSB対応記憶装置とダイレクトに接続できるUSB TO DEVICE端子も装備し、外部USB対応ストレージ機器による大容量のデータ管理も容易に実現します。また、mLANエクスパンションボード『mLAN16E』の装着によって他のmLAN対応機器やPCとIEEE1394ケーブル1本で結線してmLANシステムによるデジタルネットワークの構築に対応。 24bit・96kHz/8(4ステレオ)IN-16(8ステレオ)OUTのオーディオデータと最大4IN-4OUT(4ポート)のMIDIデータを高速転送したり、『MOTIF ES』をMIDIシーケンサーの音源として使い、MIDI演奏のプレイバックとリアルタイムパフォーマンスをPC上のシーケンサーのオーディオトラックへマルチレコーディングすることも可能です。オプティカル/コアキシャルの2種類のデジタルIN/OUTと6系統のアナログ独立アウトを増設できるI/Oエクスパンションボード『AIEB2』もオプションで用意。より緊密かつ柔軟な外部デジタル機器とのリレーションを実現します。

※mLAN(エムラン)とは業界標準規格であるハイパフォーマンスシリアルバス「IEEE1394」(FireWire)を採用したデジタルデータ転送プロトコルで、1本のIEEE1394ケーブルでオーディオデータとMIDIデータを同時に高速転送することが可能です。

PCベースの音楽制作やサウンドメイクの即戦力となる3枚のCD-ROMを標準で付属

「TOOLS for MOTIF ES6/MOTIF ES7/MOTIF ES8」、「Sound Library for MOTIF ES6/MOTIF ES7/MOTIF ES8」、「TOOLS for Modular Synthesis Plug-in System」の3枚のCD-ROMを付属しました。まず、「TOOLS for MOTIF ES6/MOTIF ES7/MOTIF ES8」には、新たにVST対応しオーディオ+MIDIによる本格的な音楽制作を実現する統合型シーケンスソフト『SQ01 V2』(for Windows)をはじめ、『MOTIF ES』の音色やエフェクトをグラフィカルな画面で快適にエディットできる音色エディター『Voice Editor for MOTIF ES6/MOTIF ES7/MOTIF ES8』(for Windows/for Macintosh)、ソング/パターン再生に必要なミキシングやエフェクトの設定をパート毎にエディットできるユーティリティソフト『Multi Part Editor for MOTIF ES6/MOTIF ES7/MOTIF ES8』(for Windows)、サンプリングした波形を緻密に編集できる『Wave Editor TWE』(for Windows/for Macintosh)など、実用性の高い多彩なソフトウェアをバンドル。『Voice Editor for MOTIF ES6/MOTIF ES7/MOTIF ES8』および『Multi Part Editor for MOTIF ES6/MOTIF ES7/MOTIF ES8』は、スタンドアローンとしても、Open Plug-in Technology対応アプリケーションのプラグイン(for Windowsのみ)としても使用できます。また、「Sound Library for MOTIF ES6/MOTIF ES7/MOTIF ES8」には本体にはプリセットされていない『MOTIF』や『S90』のピアノ音色をはじめバリエーション豊かな197音色+6ドラムキット(約 150MB)やリズムサンプルWAVファイル(約220MB)、35種類のパターンなどのデータを収録。さらに、「TOOLS for Modular Synthesis Plug-in System」には『MOTIF ES』に装着した各プラグインボード用の音色エディター(for Windows/for Macintosh)を収録。コンピュータベースの音楽制作環境においてすぐに活用できます。

※付属ソフトウェアの動作環境については別表をご参照ください。

新しいタイプのノブやフェーダーの採用、カラーリングの一新など斬新なルックスも魅力

当社のミキシングコンソール開発で培ったノウハウを活かしたフェーダー型のスライダーや、扱いやすい大型シーケンサートランスポートキーなど新しいタイプの操作子を採用するとともに、操作キー/スイッチのタッチ感やLCDの視認性を向上するなど、ユーザーインターフェースも格段にアップ。スタンドアローンでの制作、外部シーケンスソフトのフィジカルコントロール、ステージパフォーマンスの全てのシーンにおいて抜群の使い心地を発揮します。また、『MOTIF』で定評のルックスも一層ソフィスティケートされており、シックなブルーを基調としてカラーリングの一新を図るとともに、よりスタイリッシュで斬新なボディデザインを追求しました。

鍵盤数で選べる3モデルをラインナップ。タッチとサウンドのベストマッチも実現

『MOTIF ES』は、88鍵の『MOTIF ES8』、76鍵の『MOTIF ES7』、61鍵の『MOTIF ES6』の3モデルをランナップ。制作環境や用途に応じてセレクトできます。『MOTIF ES8』にはアコースティックピアノで培ったノウハウを凝縮したピアノタッチのバランスドハンマー鍵盤を、『MOTIF ES7』『MOTIF ES6』にはプレイヤーのニュアンスを繊細に表現するFS鍵盤を採用。いずれも鍵盤タッチとサウンドのベストマッチのチューニングを実現しています。