SY22 生産完了品
AWM音源とFM音源を2系列ずつ内蔵
高度で幅広い音づくりを目指したSY22は、独自のサンプリング技術によるAWM(Advanced Wave Memory)音源と、DXシリーズでおなじみのFM音源を2系列ずつ内蔵。AWM音源は優れたリアリティで楽器音や自然音を再現。またFM音源は幅広い音づくりが魅力。各音源を2系列ずつ持つSY22は、サンプリング音色とFM音色を1つずつ、または2つずつ使ってプロ感覚のサウンド・メイキングを実現。たとえばAWMとFMの各ストリングス音色を重ねて音に厚みを増す、AWMの生ピアノとFMのエレピをブレンドして豪華なピアノ音色をつくる、それぞれの音源の音色をアタック部とリリース部に使い分けてトリッキーな効果音をつくるなど、多彩なアプローチが可能です。
計384種もの超多彩な波形データをストック
AWMには計128種の高品質なサンプル波形データを内蔵。多様な楽器音に加え、ボーカル系、シンセ系、自然音、効果音、オシレータ系、リズム音まで、いずれもヤマハ独自の先進のサンプリング技術を活かした傑作です。そしてFMにも何と256種の波形データを内蔵。定評あるエレピ系を筆頭に、FM音源ならではの華麗なシンセ音が満載。いずれもDXシリーズのエッセンスと呼ぶべき高品位な波形データです。これら計384種もの波形データを音づくりの素材として存分に活用。楽器音から自然音、シンセ音、SE音まで、あらゆる音づくりにオールマイティに対応します。
4つの波形データを使って1音色をプログラム
音づくりの基本単位はエレメント。エレメントは波形データに、音色のニュアンスや音の出方を決めるトーン、音量の時間的な変化を決めるエンベロープなど様々なパラメーターを設定したもので、これ自体がすでに完成された音色。エンベロープは実に9個のパラメーターを搭載し、マニアックな音づくりも実現。SY22ではAWMとFMの各エレメントを1個ずつ、または2個ずつ用いて演奏用の音色=ボイスをプログラム可能です。ボイス全体のエンベロープにはそのものずばりの(アタック)と(リリース)のパラメーターを用意し、スムーズなエディットを約束。ボイスのエディットでは、エレメント間の音程を変えて1キーでオクターブ・ユニゾンやコード演奏をおこなう、エレメント間のエンベロープをずらして各エレメントを時間差で呼びだす、各エレメントの定位をL-Rに振ってステレオ感をだす、弱いタッチで通常のベース音を強いタッチでチョッパー・ベース音を弾くなど、エフェクティブな効果もOK。音づくりのイマジネーションが、限りなく飛躍します。
新次元の表現、ベクター・コントロール
各エレメントの音量やデチューン(音程の微調整)をパネル上のジョイスティックを操作して演奏中に自在にコントロール可能!エレメント間の音量ミキシングをして多彩にブレンドしたり、デチューンをかけて豊かなコーラス効果を得るなど、ライブ演奏やレコーディングでフィーリングのままに演奏が楽しめます。ボイス・エディットで選んだ各エレメントは、ベクター・コントローラーの周囲のA、B、C、Dの各ポイントにアサインされます。たとえば4エレメントの音量をコントロールする場合。ベクター・コントローラーが中央の位置にあれば4エレメントが均等な音量で発音しますが、ベクター・コントローラーをAの方向に動かすとエレメントB/C/Dの音量が現象しながらエレメントAの音量が最大に、またベクター・コントローラーを中央の位置からB-Dの中間の位置に動かしていけばエレメントA/Cの音量が減少しながらエレメントB/Dの音量が大きくなります。垂直/水平方向をはじめ全ての方向(ベクター)に動かすことにより、各エレメントの音量またはデチューンを自由に操れます。さらに、ベクター・コントローラーの動きをあらかじめ記録し、演奏中鍵盤を弾くたびに自動的に再現できる、世界初のベクター・レコーディングも実現!記録したデータを精密にエディットすることも。すでに音量ミキシングをレコーディングしたボイスにリアルタイムでデチューンをかけたり、音量ミキシングとデチューンの両方をベクター・レコーディングする、といったこともOK。今までのシンセでは絶対に表現できなかったダイナミックでユニークな演奏が存分に楽しめます。
遊び感覚の音づくりもOK
ボイス・エディットにはユニークなパラメーターランダムを用意。YESキーを押すたびに、エレメントへの波形データの割り当てやベクター・コントロールのデータを次々とアトランダムにセットする愉快な機能です。どんな音になるか予想のつかない音づくりも、シンセの楽しさの一つ。遊び感覚でトライしてください。
16種のデジタル・エフェクト内蔵
一層幅広い音づくりのために、デジタル・エフェクトを16種も内蔵。ボイスごとに多彩なエフェクト処理が楽しめます。リバーブやディレイ、さらに音を強烈に歪ませて残響効果を加えるディストーション+リバーブなどの複合エフェクトも用意。音場や音質コントロールなど、高純度なエフェクト処理を実現。エフェクトの深さも設定できます。
64種のプリセット・ボイスで、即プレイ
豊かな響きのアコースティック・ピアノ、DXシリーズのエレピ、70年代ロックで流行したオルガン、荘厳なストリングス、迫力のブラス、フィードバックもリアルなディストーション・ギター、重厚なベース、往年の名機をシミュレートしたぶ厚いアナログ・シンセ音、SY77のような先端のデジタル・シンセ音、マニュアル・ドラムやマルチ・ティンバー再生で威力を発揮するドラム・セット、そしてサンプリング音とFM音を絶妙にミックスしたSY22ならではの幻想的な音色まで、その高度な表現力が、まったく新しいサウンド領域を提供します。
最大8ボイスのマルチ・ティンバー再生
楽しみ方は2つ。まず鍵盤上に最大8ボイスを割り当てての演奏。同系の音を重ねて超弩級なリード系音色をつくったり、低音域にベースを高音域にエレピを割り当てるなどのスプリット演奏も実現。そして、外部シーケンサーなどと接続すれば7台分のシンセ+リズム音源という使い方が可能となり、マルチ音源として最大限の威力を発揮。スケールの大きいアンサンブル表現が楽しめます。
音色の切り替えも、実にスムーズ
あるキーを押している状態で音色を変更した場合、その押されたキーのみ変更前の音色で持続音が鳴り終わるまで発音を続けるため、変更前と変更後の音色の切れ目がなくナチュラルに音色が切り替わります。ストリングスなど持続音のコードをずっと鳴らしたまま、その上に別の音色を次々と呼びだしてリード・フレーズをとることもできます。
拡張性も万全
外部記憶用に、別売メモリー・カードMCD32/MCD64を用意。また、最新のサウンドを収録した別売の音色ROMカードもリリース。SYミュージックの夢も、さらに拡張します。