VP1 生産完了品
「物理モデル」をベースにした世界初の<VA音源(Virtual Acoustic Synthesis System)>を搭載したハイエンド・モデル。VP1はVL1のS/VA方式と個性のことなる<F/VA (Free oscillation type/VA Synthesis system)方式>を採用。ピックで弦をはじくといったような、一定のトリガーを受けて発振し、自由振動を経て音が減衰していくタイプの楽器を物理モデルとして設計します。このため、ギターやベース、パーカッション系の音色は実に生々しく再現。またトリガーを連続的に与えることによってストリングス系の音色の再現にも威力を発揮します。
さらに、物理モデルから発展して自然界に存在しない発音構造を生み出し、幻想的な非現実音を創出することも、VP1ならではのアドバンテージです。各種のトリガーソースを物理モデル的に内部処理することによって、自然なつながりのなかでダイナミックかつ広範囲に変わっていく音色が発生。胴の形状や響版の大きさ、はじき方、ピックアップの位置など、共振するところの特性を非現実的なレンジまでデフォルメすることによって、これまでのシンセでは得られなかった、まさに万華鏡のような多次元的な音色変化を実現しています。ポピュラー音楽はもちろんのこと、現代音楽や環境音楽、映画制作などコンテンポラリーな音楽現場において、魅力あふれる新鮮な音素材となるでしょう。
ポリフォニック演奏を主眼においているため、VP1は76鍵・16音ポリ仕様となっています。また高品位な32エフェクト+4バンドEQ、各種コントローラーを同時かつ独立にコントロール可能にしたシーン機能、音色データのディスク管理、そしてリアルウッドを用いた高級感あるデザインなどプロユースに相応のファンクションと風格を備えています。