TP-8300R シリーズ

ケトル

通常のケトルと比べ、スクエアな形状のキャンバードハンマードケトルを搭載。豊かな音量とティンパニならではの音の減衰、そして心地良いマレットの打感が際立ちます。また、カッパーの素材の持ち味を最大限に引き出すため、ケトルの大きさ、ベアリングエッジ(ヘッドとケトルが接触する部分)の形状、ケトル底穴の直径等を 徹底的に研究。豊かで深みのある音色と優れた演奏性を実現しました。

写真左:キャンバードハンマードケトル、写真右:通常のハンマードケトル

鉄製のキャスターナット

メインキャスターの固定ナットの素材には鉄を採用しています。より重みを増したフレームは、音をしっかりと床に伝え、ホールの隅々まで音を届けます。

24インチ、27インチサイズを設定

23インチ、26インチに加え、24インチ、27インチをラインナップしました。楽曲のイメージや演奏者の好みに合わせてサイズを選択することができ、音楽表現の可能性が格段に広がります。

機械によるハンマリング加工

ハンマリングマシンがハンドハンマリングを忠実に再現。避けることのできなかったハンドでの不安定要素を取り除くことに成功しました。目指したのは単なる効率化ではなく、匠の技術をあまねく搭載することです。人のぬくもりを感じることのできるケトルに仕上がりました。

PAC(Pedal Adjustment Clutch = ペダルアジャストメントクラッチ)

PACを使用することで、ペダルの重さを調整することが可能です。フルセットで使用する際にも、ペダルの重さを一番重いものに揃えることができます。調整ノブは大型で、操作も容易です。

ペダルバランススプリング式アクション

ペダルスプリングの張力とヘッドの張力でバランスをとっているため、ペダルから足を離しても、そのままの音程がキープされます。踏み始めから終わりまで全範囲にわたって滑らかなペダリング操作を実現しました。また、各インチとも短6 度の広い音域をカバーします。

フレーム

ケトルを支えると共に、音にも大きな影響を与えるフレーム。強度や操作性への配慮はもちろんのこと、最適な音響を得られる重量に設定しました。

スムーズな移動

大型のメインキャスターに加え、ペダル下にもキャスターを内蔵しました。教室やステージ間の移動も無理なく、快適に行うことができます。

写真左:ペダルキャスター、写真右:メインキャスター

高さ調整機能

全てのキャスターは25mm幅の高さ調整機能が備わっているため、打面角度や高さを細かく調整することが可能です。座奏でも立奏でも適切な演奏ポジションにすることができ、ステージ やフィールドを選びません。調整作業は付属のチューニングキーや六角レンチを使い、一人でも簡単に可能です。

※写真はTP-7300Rシリーズです。

キャスターのロック機能

メインキャスターのロックは、固定/解除もワンタッチ操作。素早く、確実にセッティングできます。更に、ペダルキャスターに補助ブレーキを搭載しました。演奏時は補助ブレーキをかけることで、楽器を確実にロックすることができます。

写真左:メインキャスターのロック、写真右:ペダルキャスターの補助ブレーキ

フローティングマウント

ケトルをサスペンションリングにセットすることで、他の部品がケトルに一切触れずに宙吊り状態にする「フローティングマウント」を採用。ケトルの歪みを防止し、ヘッドが自由な振動を得られるため、優れた音色、響き、音程感を生みだします。まさにケトルの響きを最大限に引き出すフレームです。

※写真はTP-4300Rシリーズです。

大型ペダル

操作性に優れた大型ペダルを採用。操作時の動きも大変スムーズです。

移動可能チューニングインジケーター

チューニングインジケーター位置は容易に左右の入れ替えが可能です。ドイツ式、アメリカ式の両方の並び方を可能としました。

チューニングキー&レンチホルダー

チューニングキーと調整用レンチのホルダーを装備しました。チューニングインジケーターの反対側にセットできます。

ヤマハ特注仕様レモ社製ルネッサンスヘッド

アルミインサートリングを組み込んだヤマハ特注仕様のレモルネッサンスヘッドを採用しました。より安定した音程が得られる、表現力の高いヘッドです。