ヤマハが技術の粋を結集させたSXシリーズ。
響板やハンマーフェルトなどにSXシリーズ専用の高品位な素材を厳選。
さらに、コンサートピアノだけを扱う「特器制作室」で丹念に整音・整調を行い、演奏者の意図を余すところなく表現する楽器として作り上げているハイエンドモデルです。
演奏者、また、音楽大学の指導者として第一線でご活躍されている先生方から、このピアノの印象を語っていただきました。
北住 淳先生
音大のレッスン室にはCシリーズが多く導入されていますが、S400が出た時からSシリーズにはプレミアム感、力の入れ方が感じられますね。
S3Xは、迫力がありながらもバランス良く、いい意味でシャープなところやマイルドさといった整い具合、そしてこのサイズで低音がここまでのびやかなことに感銘をうけました。
若い演奏家の方は、弾き込むほどに音が粒立ち良くなり、思い描く表現を素直に響かせられるでしょう。
S6Xは、得難い魅力があるピアノです。低音域・中音域の倍音をコントロールする難しさのあるピアノの大きさですが、弾きこなせばCFXにも通用する演奏ができますよ。この響きにハマったら面白いでしょうね。
プロフィール
東京芸術大学を卒業後、社会主義時代のハンガリー・リスト音楽院に学ぶ。マルサラ国際コンクール、ヴィオッティ国際コンクールにてディプロム受賞。帰国後愛知県立芸術大学大学院を修了。同大学にて長年後進の指導に携わりつつ、ソリスト、室内楽奏者、独唱・合唱ピアニスト、通奏低音奏者として全国各地で演奏活動をおこなっている。津市文化奨励賞、三重県文化奨励賞、名古屋市芸術奨励賞を受賞。コンクール、オーディション審査員、京都大学、大阪大学でのレクチャーコンサート等をつとめる。現在、愛知県立芸術大学教授。
鳥居知行先生
楽器が応えてくれるので、刺激を受け、より表情豊かに、そして微妙なニュアンスまでこだわって弾きたいという気持ちにさせてくれる相乗効果があります。
“いかに響かせるか“がピアノには重要ですが、素材選びからこだわりを持っていることもあり、弦だけでなくピアノ全体が共鳴していることが感じられます。
プロフィール
大阪音楽大学付属音楽高等学校を経て、大阪音楽大学音楽学部卒業。1986年同大学大学院修了。その後、渡独し、ミュンヘン国立音楽大学大学院(マイスタークラス)修了。92年帰国後は数多くのリサイタル開催の他、大阪交響楽団をはじめ、モーツァルト室内管弦楽団、 テレマン室内オーケストラ等と協演。また、マルティヌ弦楽四重奏団との室内楽でも好評を博す。86年第5回新人音楽コンクール第2位。90年ヴィオッティ・ヴァルセシア国際音楽コンクールロマン派部門第4位入賞。97年度大阪文化祭本賞受賞。また、その高い指導力には定評があり、数々のコンクールでこれまでに多くの入賞者を輩出している。現在、大阪音楽大学教授(ピアノ部会主任、及び大学教育部長)
岡原慎也先生
SXシリーズの中でも特にS6Xは、楽器全体の響きの豊かさや鍵盤タッチにおいて、このサイズのピアノの中でも別格クラスですね。
このクオリティがこの価格帯で手に入るのであれば値打ちものですよ。
プロフィール
東京芸術大学音楽学部付属高校を経て東京芸術大学に入学。卒業後に渡独。ベルリン芸術大学、ミュンヘン音楽大学マスタークラスにおいて研鑽を積み、FM放送に出演、ドイツ各地で演奏をする。帰国後、ベートーベンのピアノソナタ全曲演奏やリサイタル、コンチェルト等で高評を博す一方、ドイツ歌曲や室内楽のパートナーとしても活動。2006年には指揮者としてもデビュー、ザルツブルグ、ウィーン、大阪でのツアーも成功させる。また、ヘンシェル、マルティヌー・カルテットなど、国内外で共演を重ねる海外アーティストも多い。京都音楽賞、大阪文化祭賞本賞、2012年には第66回文化庁芸術祭優秀賞を受賞。現在、日本ドイツリート協会会長、大阪音楽大学教授。
松本昌敏先生
豊かで膨らみのある音色など、SXシリーズは包容力あるひとつ頭ぬけたクラスのピアノですね。
様々なタイプの作品において、デリケートな響きからダイナミックな表現に素直に反応してくれるので、より緻密に自らの演奏と向き合えるのではないでしょうか。
プロフィール
15歳で初リサイタル、16歳でラフマニノフの協奏曲第2番を西宮交響楽団と共演。以来、国内外においてリサイタル・室内楽・協奏曲等出演多数。京都市立芸術大学音楽学部ピアノ科を首席卒業。パリ・エコールノルマル音楽院の演奏家ディプロム取得、満場一致・賞賛賞を併せて受賞。第8回飯塚新人音楽コンクールにて最年少でグランプリ獲得。ショパン国際コンクールへの派遣オーディションに入賞、日本代表として参加。イタリア・パルマでの第5回「マリオ・ザンフィ」リスト国際コンクール第2位入賞。他国内外コンクール受賞多数。門弟より種々のコンクールからの入賞者を多数輩出している。様々なジャンルの作品のピアノアンサンブルへの編曲・演奏多数。現在、大阪音楽大学教授。
石井 克典先生
ブリリアントな響きで艶もあり、明瞭かつ楽器の響きが十分あるピアノですね。
ダイナミクスレンジの幅がとても広く、アクションの反応も速く敏感なので力強い表現も繊細な軽やかな表現も自在です。
色々なタイプの学生と接していますが、近年では個々に独自の表現を目指す学生が多く、レパートリーの選択も様々であり、楽曲オールラウンドに対応する楽器が求められる中、SXシリーズのように自分が思い描く音楽を実現できるピアノを知ることで、インスパイアされ表現をさらに広げられると思います。
とくにピアノの奏者は、レッスン室のピアノとステージで弾くコンサートピアノが異なるのが常で、バランスの取り方もその場で瞬時に判断していかなければならないですが、
このボディサイズでありながらコンサートピアノに近い響きをもつので、普段のレッスンから個々の表現の追求に応え、弾き手はコンサートピアノでの演奏がよりイメージしやすくなると思います。
プロフィール
東京音楽大学付属高校、同大学に特待生として学び、ニューヨークのマネス音楽大学大学院を修了。日本音楽コンクール、クリーヴランドのカザドジュ国際コンクール、浜松国際アカデミーコンクールで入賞。現在まで国内外でのリサイタル、協奏曲、室内楽の演奏活動を活発に行っている。近年ではポルトガル、ドイツ、イタリアの音楽祭に招かれ、マスタークラスと演奏会を行い後進の育成にも尽力している。2018年、プラハ放送響日本公演のソリストを務め、2016年録音のグラナドス、ストラヴィンスキー他のCDは好評を博している。マレーシアでのASEANショパン国際コンクール、カリフォルニア国際コンクール、日本音楽コンクール審査員、また浜松国際ピアノコンクール運営委員、専門委員を歴任。現在、東京音楽大学ピアノ主任教授。
伊藤 恵先生
学習していく上でベーシックなことを支えてくれるピアノから、ピアノそのものがもつ表現力を最大限に発揮してくれるシリーズがありますが、SXシリーズになると、表現力ふくめファンタジーを掻き立てられるほど完成度が高く、サロンなどで演奏会が十分にできます。
プロフェッショナルレベルの方がお家に一台もつピアノとも言えるのではないでしょうか。
プロフィール
1983年第32回ミュンヘン国際音楽コンクールのピアノ部門で日本人として初の優勝。サヴァリッシュ指揮バイエルン州立管と共演し、ミュンヘンでデビュー。その後もミュンヘン・シンフォニカ、フランクフルト放送響(現hr響)、ベルン響、チェコ・フィルの定期公演などに出演。日本ではN響との共演をはじめ、各オーケストラとの共演。CDの代表作は、シューマン・ピアノ曲全曲録音。さらに、「シューベルト ピアノ作品集6」は2015年度レコード・アカデミー賞、第70回文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞。「ベートーヴェン ピアノ作品集1」、「ベートーヴェン ピアノ作品集2」(フォンテック)は、いずれもレコード芸術特選盤を獲得。1993年日本ショパン協会賞、1994年横浜市文化賞奨励賞受賞。2018年ジュネーヴ国際音楽コンクールの審査員も務めた。現在、東京藝術大学教授、桐朋学園大学特任教授。
中井 恒仁先生
全体のバランスが良く、音の深みや鍵盤のバランス、ペダルでの濁りや残響も絶妙で、演奏者個々が目指す音楽作りができますね。
浅く軽やかな連打での表現や技巧的なパッセージでも一音一音に輪郭があるため、時代や曲を選ばず奏でることができると思います。
プロフィール
東京藝術大学、同大学院、DAADの奨学生としてミュンヘン音楽大学大学院修了。日本音楽コンクールや、ブラームス、セニガリア、ヴィオッティ他の国際コンクールで入賞多数。内外のオーケストラとの協演、ブラームス全曲シリーズやリサイタルの他、武田美和子とのピアノデュオ等活発な活動をしている。近年、フランス、ドイツ、イギリスでも演奏会を行い新聞紙上で絶賛された。テレビやラジオの出演、音楽誌への連載や表紙にも取り上げられる。ソロとピアノデュオのCDを7枚リリースし、4枚がANA機内番組に使用される。これまで、フランス、韓国、中国の音楽祭等でマスタークラスを行う。現在、桐朋学園大学教授、学部長、大学院研究科長。
https://nakai-takeda.com
佐藤 恵子先生
SXシリーズは艶やかな音色をもっていることもあり、 普段気付かなかった表現力など、学生が楽器から学ぶなど、あらゆる面で可能性のあるピアノだと思います。
プロフィール
愛知県立芸術大学ピアノ科卒業。桑原賞受賞。同大学院ピアノ科修了。1980年リサイタル後、国際ロータリー財団奨学生として渡独。ドイツ国立リューベック音楽大学マスターコース修了。ドイツ国家演奏家資格(コンツェルトイグザーメン)取得。同大学学内コンクール・プリミエ賞受賞。北ドイツ各地で演奏活動。1985年帰国リサイタル後、12回のリサイタル、名古屋フィルハーモニー、セントラル愛知交響楽団ほか18回の共演、器楽・声楽・室内楽等幅広く活動。現在名古屋音楽大学学長、日本ピアノ教育連盟東海支部副支部長、日本演奏連盟、日本ショパン協会中部支部、愛知ロシア音楽研究会、愛知芸術文化協会、CBCクラブ会員。
清水 皇樹先生
響きにとても品がある特徴をもっていると感じますし、ボディサイズそれぞれの個性があると思います。 S6Ⅹは、レッスン室にとどまらず、ホールに置いたり、試験などにも活用できるピアノでもありますね。
プロフィール
明和高等学校音楽科を経て、東京芸術大学音楽学部卒業。その後、1990年から6年に渡りパリ・エコールノルマル及びモスクワ音楽院留学。ヴィボ・ヴァレンチア国際ピアノコンクール1位なしの第2位。ソフィア国際音楽コンクール第1位グランプリ受賞。これまでに、杉浦日出夫、高良芳枝、堀江孝子、坂井玲子、ジェルメーヌ・ムニエ、ジャン=マルク・ルイサダ、アンナ・マリコヴァ、レフ・ナウモフの各氏に師事。現在、名古屋音楽大学学部長、明和高等学校音楽科非常勤講師。
大岡 訓子先生
音色だけでなくタッチについてもいろいろな味わいが感じられるピアノなので、心地よく演奏できる魅力があります。 学生たちに、このピアノで演奏できる機会をつくってあげたいですね
プロフィール
名古屋市立菊里高校音楽科を経て、東京藝術大学音楽学部ピアノ科卒業、同年渡仏。 パリ・エコールノルマル音楽院コンサーティスト科修了。第1回ブルガリア国際ピアノコンクールにてドビュッシー特別賞受賞。第5回ローマ国際ピアノコンクールファイナリスト。1997年より東京、名古屋などにてリサイタル等演奏活動を行う。2001年のリサイタルは、前年行われたコンサートの中から選ばれ、「ザ・コンサートホール・アンコール2002」リサイタルを開催、好評を博す。これまでに笠間春子、ジェルメーヌ・ムニエ氏に師事。現在、名古屋音楽大学教授として後進の指導にあたっている。日本演奏連盟会員、日本ピアノ教育連盟会員、ピティナ正会員。
山田 敏裕先生
弾いていて奏者の意図のまま表現されるので“気持ちがいい”と感じさせるピアノです。 鍵盤の調整も整っているので、打鍵からピアノが放つ響きまでストレスを感じることなく、自分の演奏に集中でき、“もっと弾いていたい”という欲求が高まりますね。
プロフィール
桐朋学園大学卒業、ドイツ国立エッセン音楽大学を経て国立ベルリン芸術大学首席にて卒業第8回フィナーレ・リグレピアノ国際コンクール〈イタリア〉入選。 東京、名古屋をはじめ東海地区各地でリサイタル、アンサンブル等の演奏活動を行う傍ら、海外公演も行っている。コンチェルトでは東京交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団をはじめ多くのオーケストラと協演する。演奏活動以外では自治体の生涯学習講座、文化振興会議委員等で地域の音楽文化の普及を行う。また、数多くのコンクール審査も行い、近年では江南ピアノコンクール、ピアノフェスティバル〈ヤマハ〉、全日本学生音楽コンクール(名古屋地区)等の審査を務める。現在、名古屋芸術大学教授・学長補佐、名古屋音楽学校副校長、愛知県芸術文化選奨・選考委員。
川田 健太郎先生
まず弾いて直ぐに感じた事は楽器として「余裕」を感じました。パワーがあるだけでなく非常に繊細なニュアンスの変化にも応えてくれるので、弾きながら次々とインスピレーションが湧いてきました。演奏者それぞれが自分が目指す音楽表現を探求できるのではないでしょうか。
プロフィール
東京藝術大学附属高校卒業後、ロームミュージックファンデーション海外派遣奨学生としてチャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院本科を卒業。これまでに東京フィル、仙台フィル、名古屋フィル、大阪フィル、九響など日本の主要なオーケストラとソリストとして共演。クラシックのみならず映画、ドラマ、アニメ、CM、舞台など様々な音楽シーンで活躍。令和3年度愛知県芸術文化選奨文化新人賞受賞。現在、名古屋音楽学校早期才能開花プロジェクト講師、MPA音楽院プログラムオフィサー、名古屋芸術大学専任講師。
戸田 恵先生
ピアノ全体の響きがとても豊かで、ダイナミクスレンジの幅も広く、音の減衰が非常に緩やかなのが心地良いです。最小限のペダリングで演奏したいですね。 そして奏者のタッチをダイレクトに汲み取ってくれるので、さらなる表現の可能性が広がるピアノです。
プロフィール
兵庫県立西宮高等学校音楽科卒業後、渡仏。パリ国立高等音楽院ピアノ科併せて室内楽科、及びパリ・エコールノルマル音楽院卒業。名古屋芸術大学大学院音楽研究科修士課程修了。ピティナピアノコンペティション、アルカション国際ピアノコンクール(仏)、イル・ド・フランス国際ピアノコンクール(仏)、シャトゥー国際ピアノコンクール(仏)など国内外のコンクールにて多数入賞。ウクライナ国立交響楽団、ソフィアフィルハーモニー管弦楽団、セントラル愛知・中部フィルハーモニー交響楽団合同オーケストラと共演。現在、名古屋芸術大学専任講師。パリエコールノルマル音楽院中沖玲子教授アシスタント。名芸クリエイツ北名古屋教室専門コース講師。JPTA日本ピアノ教育連盟会員、全日本ピアノ指導者協会正会員。
仲道 祐子先生
演奏者が要求する細かなニュアンスを、ぱっと返してくれる反応の良さが素晴らしくて、弾いていてとても気持ちが良いピアノですね。
S6Xは大きさを活かした力強さもあって、響きの中でのコントロールが色々出来そうな感触です。
S3Xも、小型と感じるようなところが全くなくて、大きなピアノに求められているニュアンスが、この小さなボディから出てくるのがとても素晴らしいですね。
プロフィール
心に染み入る情感豊かな音楽性と暖かい音色を持ち味とし、聴衆に愛されるピアニスト。桐朋女子高等学校音楽科を卒業後渡独、クラウス・シルデ氏に師事。ミュンヘン国立音楽大学、同大学院ピアノ科及び室内楽科を卒業。ドイツを拠点にソロ活動を行う。海外で数々の国際コンクール入賞後、日本での本格的ソロ活動を始め、現在はリサイタルの他、オーケストラとの共演や室内楽をはじめ朗読とのコラボレーションなど多彩な活動を行っている。最新CD「愛は風にのって」(オクタヴィア・レコード)はレコード芸術特選盤に選ばれた。現在、大阪芸術大学演奏学科教授。
中村 勝樹先生
非常に高級感のある音質ですね。そしてタッチの反応もとても良く、かつ、適度な遊びもあって、とても弾きやすいピアノだと感じました。
このSXシリーズがレッスンルームに入ったら、これまでと違うレッスンが出来ると思います。ピアノが応えてくれる領域が全く違ってくるので、学生たちが弾いたときもイマジネーションの広がり方が違ってくるでしょうから。とても楽しみですね。
プロフィール
和歌山市出身。武蔵野音楽大学卒業後ヨーロッパに渡り、ポーランドクラクフ音楽アカデミー及びドイツワイマール国立「フランツリスト」音楽大学大学院を修了。リサイタル、協奏曲、室内楽等多くの分野で演奏活動を行う。遠藤一枝、遠藤秀一郎、川﨑隆、佐々木素、H.C=ステファンスカ、G.K=シャルラッハ各氏に師事。
ピティナ・ピアノコンペティション、ショパンコンクール・イン・アジア、日本クラシック音楽コンクール全国大会、日本ピアノ教育連盟オーディション等審査員。ピアノステップアドバイザー。南紀黒潮ステーション代表。
ピティナ指導者賞、ショパンコンクール・イン・アジア指導者賞、日本クラシック音楽コンクール優秀指導者賞をそれぞれ受賞。現在、大阪芸術大学演奏学科客員准教授。